2024年04月14日

No.876:事務所の個人面談は終わった後の方が大変

 事務所の幹部3人が先週の火曜日から金曜日まで 4日間かけて、パートを含む18人の従業員と個人面談を行った。
 1人30分を目安としているが、15分程度の人もいれば、中には50分を超えるような人もあり 人によってさまざまであった。
 事務所開業以来 一昨年までは、私が所長面談という形でみんなと個人面談を行ってきたが、全ての人に対して周到な準備が十分できてから面談を行っていたとは言い切れず、またその面談もそれほど深く内容ばかりではなく、中には形式的な面談だけで終わった人もあった。
 それが昨年からはスタッフも多くなってきたし、せっかく面談するのであれば、双方 頭の中もきちんと整理した上で面談した方が、面談結果を今後に活かせるのではという思いから、事前に渡しておいた質問シートに対しての回答を提出してもらった上で、面談に臨むように形を変えて面談をするようになった。
 今年はこの形式になって2回目なので当然のことながら今回の回答書だけでなく、昨年のものも比べながら面接を進めていくことができた。
 面談の内容はそれぞれ個人的なことも含まれているので ここでは触れないが、昨年の回答書に書かれたことがどこまで実行に移せたか検証しながら面接を進めていった。
 こんな時に当然のことながら過去を振り返って検証することの大切さも感じながらも、過去を振り返るだけでなく、いかに次の一年を過ごしていくかを考えることが重要であるかということも感じた。
 これは 家庭や仕事を含む日常生活だけでなく、過去では受験勉強もそうであったように「過去を振り返ることはどこまで必要なのか」と誰しもが悩む部分でもある。
 何が言いたいのか少しだけ整理をしておくと、過去を振り返ることは重要であるが、過去にこだわりすぎるとなかなか前に進めない場合もあり、この切り捨てていい過去とまだまだ頭の片隅に置いておかないといけない過去の振り分けが結構難しく、またこの部分は人によって違うなと感じたところでもある。
 新たなことに取り組むときには、過去の反省点を踏まえてというのが一般的であろうが、逆に過去を引きずることなく、断ち切って新しいことに取り組むことも大事なような気がするし、これによって新しいことに対しての加速力・推進力は大きな差が出てくるように思う。
 世の中の動きは想像している以上に早く、我々の業務もその動きに取り残されないようにしないといけないし、会計や税務の知識の積み上げやメンテだけでなく、いろいろな事務所の業務において、「あの事務所 まだあんな方式のままやってるで」なんて言われたら、顧問先もそして事務所のスタッフもその船にいっしょに乗って進んでいこうという気が失せてしまうのかもしれない。
 今回の面談でも個々の考え方や改善すべき点についてはそれなりに話ができたし、「IT化に乗り遅れないようにしていきましょう、そのためには〇〇も導入して・・」、「○○の業務にも関わっていかないと・・」という次を見据えた意見を言う人も何人かいた。
 面談は当然のことながら される側の責任もあるが、面談をする側の責任の方が何倍も重要であるように思うし、その面談での意見をいかくみ上げて、いい方向へ向かうように活かしていくのは経営者の重要な役割である。
 すぐさまできることから、1年がかり、あるいはそれ以上の日数を要することもあるが、目の前に課題は出揃ったので、近日中にその対応策を検討、そして決定し、実行に移していかなければならない。
 面談って実施前の準備も結構大変であったが、実は面談後の方がずっと大変で、重要であるということは今までの経験からもよくわかっている。
 みんなから「言うだけ言わせて」とか「聞くだけ聞いといて」なんて思われてしまったら、面談の意義は全くないし、「しない方がまし」なんて思われてしまったら、意義どころか経営上 大きなマイナスとなってしまうこともある。
 昨年の面談記録を見ても事務所側が手を付けずにほったらかしのものがあったのも事実であるので、検証と反省は不可欠である。
 それにしてもいろんな提案があったし、みんないろいろなことを考えながら仕事をしてくれていることがわかり、こちらが身の引き締まる面接であった。
 最後に感想を一言、「みんな真面目やな」。
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2024年04月07日

No.875:相続の仕事って本当に考えさせられることも多いな

 最近 相続税の申告業務の依頼をはじめ相続に関する相談が非常に多い。
 相続と聞けば以前はついつい資産家というイメージを抱きがちであったが、最近の相談は、「多額になりそうな相続税をどうしよう」という税に関する事前相談や申告の相談だけでなく、「財産の分割(取り分)で揉めそうだ」とか、「親が認知症になってしまいそうなので事前に手を打つべきことは」という誰でもが直面しそうな相談も結構多い。
 ここでは相続税の節税対策や相続発生以後の申告に向けての話は少し横においておくが、いろいろな方々の相談を受けてまず思うのは家族関係が複雑になってきているなということである。
 少し古いが家父長制度であった頃は、相続財産の件に関しては良くも悪くも長男がとか跡取りがということで比較的揉めることなく決まったのであろうが、現行法の下ではそんなことは許されないし、当然のことながら 法に則った形での結論や導きが基本となる。
 相続人も全国あちこちに散らばっているケースも珍しくないし、職業も親の跡を継いでいるなんていう人はほんの一握り、たぶん数パーセントであろう。
 そういう意味において多かろうと少なかろうと財産をどう分けるのがいいのかというの親側の悩みも多いような気がするが、こういった時に後々 意外と厄介になるのは親側の意向がコロコロ変わるケースである。
 以前は長男に多めにとおっしゃっていた方が、あることがきっかけで長男にだけは財産を相続させたくない と1、2年前におっしゃっていたことと正反対のことを口にされる方に出会ったこともある。
 私も親は両方とも亡くなったので今後 親から相続を受けることはないが、財産があるにせよないにせよ、被相続人になることはあるので目の前で起こっている相続案件はいろいろな面において非常に勉強になる。
 少しだけ話を戻すが、
 先程も親側の態度や気持ちがフラフラして定まっていないことが相続で揉める要因になりかねないと言ったが、60代ではまだまだお金もいるし、自分が生きていくのが精いっぱいなのでなかなかそこまでは決めきれないかもしれない。
 ただ、70を過ぎるころからはある程度 道筋を決めておく必要があると思うし、80を過ぎてからでは自分の考えの整理もなかなかつかないこともあるし、相続で一番困る 感情に左右されがちになるというのも80代以降の方が多いように思う。
 亡くなってしまえば、本人は何もわからないと言ってしまえばそれまでであるが、やはり子供や孫たちがたまには思い出したり、離れて暮らしていれば毎年とは言わなくとも1、2年に1回くらいは墓参りに来てもらえれば、生きてきてよかったと言えるのであろう。
 私の周りにも親子、兄弟で揉めて墓参りや法事にも顔を出さない、あるいは出せない関係となってしまっている方もいらっしゃるが、揉めているのは子供たちだけのせいだけではなく、親が生前にきちんと親子間や兄弟間等の親族関係の整理ができていなかったことがその最大の要因であることは間違いない。
 相続の仕事をしていて、財産のことなので全てが平等ということにはなかなかならないが、それぞれの相続人が100%とは言わないまでも、一定のところまでは納得して判を押される相続案件に関わった時には、いいお手伝い、いい仕事ができたと私の方まで亡くなった被相続人に対して「よかったですね」と思わずつぶやいてしまう。
 
 話し話だけに少し熱くなってしまったが、仕事柄 今後いろいろなケースに遭遇するであろうが、いい形での終い方ができるようにするのも私たちの仕事の役割の一つかもしれない。
 長寿社会になってきてはいるが、それと同時に亡くなっていく人も非常に多いように思うし、事務所で抱える相続の事案も今まで以上に多くなってきているので、そういった相続の仕事をしながら、その奥深さを以前にも増して感じる機会も増えてきている。
 人の死に際が取り上げられるケースはほとんどないが、人間って死に際が一番大事なんだろうな 手を休めながら考えている。
 今日は休日であったが、どうしても落ち着いて静かな中で仕事がしたかったので事務所に出向き、亡くなった方から何度も手を握られたことを思い出しながら申告のための資料整理をしていた。
 若い人には申し訳ないが、親の立場、子の立場 両方経験していることも役に立っているんでしょうね。
 人生 いろいろあるものね。
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2024年03月31日

No.874:久しぶりの税務調査

 今日は年度末の3月31日であるが、休日なのでビジネス上での区切りは3月29日(金)につけて、特にバタバタすることもなく普通の休日を過ごしている方も多いのでしょう。
 月末が休日と重なったので1月決算法人の申告・納税の期限は4月1日(月)となっているが、我が事務所では3月29日(金)に電子申告を完了しているので、明日の4月1日に何かを取り立てて行うことはない。
 今日の午前中は久しぶりにワンちゃんを連れて宝が池まで行ってきた。
 桜の花はまだ まばらの さらに一歩手前という感じではあったが、自宅のすぐ近くにあるお気に入りのスポットを半年ぶりに訪れ、束の間とはいえ時間を忘れのんびりと過ごすことができた。

 明日からは4月ということで一般的には新年度であり、学校はまだ始まっていないが、多くに会社では入社式が行われるのであろう。
 我が事務所はこの時期に入ってくる人はいないので、特段何かの行事があるわけではなく、通常の月初、通常の月曜日を迎えるという大きな区切りもない年度初めである。
 ただ、明日は2月中旬から日程調整していたある顧問先の税務調査の初日で、4月1日から始まる税務調査というのは40年近くこの仕事をしているが初めての経験である。
 コロナの頃は、税務調査もかなり制限や制約のある中で実施されていたし、コロナがピークの頃は税務調査自体 実施されていない時期もあったので、税務調査があるということで日常が戻っていることを肌で感じてしまうが、いくら税理士とはいえこんなことでコロナ後を感じるというのはうれしくもなんともない。

 税務調査の件数は、私がこの仕事をしだした頃と比べて、相対的に減ったという印象を持っているが、これは決して税務署が甘くなったというものではないと捉えるべきであろう。
 税務の世界も電子申告が浸透してきたり、いろいろなことがデータ化されてきたことによって、税務調査の対象となる事業所だけでなく、取引先のデータや資料は税務署は事前に確認していることもあり、その場でバッタリ 初めての遭遇する内容 というのは以前より少なくなってきているように思う。
 顧問先にとっても税理士である私にとっても税務調査は少ない、あるいは ないに越したことはないが、これは申告納税制度の下で申告の内容を確認するという点ではやむを得ない“作業”なのであろう。

 あまりここでいろいろなことを書いてしまうと、もしかすると税務調査官が立ち会う税理士のブログを読んでいたりするといけないので、調査の心構えなんていう税理士が顧問先や納税者の方々に伝えたいようなことはここでは綴らないようにする。
 あまり他の税理士と比較をしたことはないが、税務調査の件数は比較的少ない方かと思うが、税務調査がなさすぎるのは、それはそれで緊張感がなく、経営者のとっても、また税理士(事務所)との関係にとっても決していいことばかりではないなと思う時もある。でも、ないのが一番ですがね。
 経営者の方々は売上アップをはじめとする経営の戦略を練るだけでなく、従業員との対応等 いろいろな方面のことを常に頭で考えながら日々過ごしていかないといけないが、滅多に声の掛からない税務調査は全ての経営者の方が遭遇したくないことのトップであるだろう。
 税務調査で経営者も会社も、そして税理士(事務所)も張り詰めた感はあるが、これも事業所をいい方向に向かわせる過程の一つくらいと考えて対処するのも必要なことであるように思う。何かにつけてピリッとするもの。

 ピリッと感だけで終わり、ドキドキ、ヒヤヒヤがなく進めばいいのだが、こればかりは明日にならないとわからない。
 私自身 確定申告が終わってホッとしたいところであるが、そう簡単にホッとさせてくれそうにない。
 4月1日が税務調査で始まるのは、よい新年度なんですかね?  それとも・・・。
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2024年03月24日

No.873:聞くだけでなく、見入った演奏会

 廣井と言えばスポーツか と思われている方も多いかと思う。
 確かに若い頃 自分でもやっていた野球と陸上には人以上に関心があるし、子供がしていたサッカーも機会があればテレビだけでなく、競技場まで足を運ぶこともある。
 スポーツには数えきれないほど競技の数があるが、あらためて考えてみると今まで、特に若い頃 熱心に取り組んでいたものは屋外での競技ばかりで、屋内競技で経験のあるのは体育の授業であったバスケット、バレー、卓球、それに道場で行う柔道等、本格的に取り組んだものはない。
 今でも屋内より外でするスポーツの方にどうしても惹かれてしまうが、今日もセンバツ高校野球は順延になっているように天候に左右されやすいという側面がある。
 ただ、その天候とてある意味、前日から天気を気に掛けたり、天候そのものを楽しんだり、また 試合の行方を左右するという点も屋外スポーツならではのもので、またそれが興味をそそられる要因なのかもしれない。
 こんな私なので文化・芸術の分野への関わりは非常に薄っぺらなもので接する機会も限られているが、先日 有名なピアニストのコンサートのチケットが手に入り、大阪のザ・シンフォニーホールまで行ってきた。
 京都コンサートホールやロームシアター(まだ京都会館と呼ばれていたころ)には何度か足を運んだことはあるが、今回の大阪シンフォニーホールは初めてであった。
 行ったのは3月20日の祝日であったが、天気が悪く、会場に行き着くまでにはハプニングの連続であった。
 まずはJRで大阪まで行こうと思っていたが、人身事故で運転見合わせを京都の地下鉄の中で知ったので、急きょ阪急に切り替え、その乗った阪急は信号待ちを何度も繰り返し、10分以上延着であった。
 そして最後は大阪から一駅の福島までJRの大阪環状線であるが、ここでも強風のため運転見合わせで15分以上電車が動かなかった。
 福島駅からは10分ほどなので歩いていくつもりでいたが、改札を出たのが開演の10分前であったので目の前に停まっていたタクシーに飛び乗り、5分前に会場について何とか間に合った。
 こんな慌ただしい移動であったが、有名なピアニスト 清塚信也の演奏、そして休憩の後は大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏と音楽を知らない私でさえも本当に聞き入るような素晴らしい内容であった。
 確定申告明けの疲れた体で行ったので途中で眠くなるかなと心配していたが、最初から最後まで食い入るように見ながら、その音楽を楽しだ。
 スポーツは何度も見に行っているので、始まる前から試合終了までの一定の流れも分かるが、ほとんど触れる機会のない音楽は2時間半くらいのコンサートの時間の流れが全て新鮮で体が疲れるどころか、家でごろっとしているよりずっと英気を養えた。
 また、全ての人の動きが躍動感あふれるものであったので、聞き入るというだけでなく、しっかりと目で見入ってしまったというのが本当のところである。
 なかなか時間がとりにくい日常であるが、京都のコンサートホールなら歩いて10分ほどのところにあるので、またいい演奏会があれば行ってみたくもなった。
 最初は気晴らし程度のつもりでチケットを手に入れたが、あのピアノ演奏は音以外にも、ピアニストの指先だけでなく体の全身を使って演奏する姿にはこれぞ“真髄”という感じがした。
 何事もそうであるが、一流に接することは自分にも得るものがたくさんあったと思いながら帰ってきた。
 スポーツ人間からの柄でもない演奏会の報告でした。

 天気がいま一つ冴えないこともあって、桜のつぼみはいったん休止状態というところですかね。
 3月もあと一週間となってしまいましたが、年度末 しっかり締めて4月を迎えたいものです。
 では また。
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2024年03月16日

No.872:“旬”を逃したスポーツ選手

 久しぶりにスポーツの話です。
 スポーツの頂点と言えばやはりオリンピックであるが、オリンピック以外にも世界選手権、サッカーやラグビーならならワールドカップ等、種目によって多少違いはあるがこういった大会は日本だけでなく世界中が注目する。
 スポーツによって強い選手の捉え方は違うし、陸上でも速い選手=強い選手ではないこともある。
 これってどういうことかというと、世界記録保持者、つまりその種目で世界で一番速い人がオリンピックで勝てるとは限らないということ。
 私が思う一番強い選手というのはやはり上記のような大きな大会で勝てる、あるいは活躍できる選手であって、それは世界記録保持者とは限らないということである。
 マラソンを見ていると、30qあたりから 走っている選手同士でいわゆる駆け引きが行われ、その駆け引きの結果脱落していく者もいるが、最終的に残ったものが金メダルを獲得することになる。
 もちろん他の競技でもよく似たことはあるのであろうが、大きな大会、特に4年に一度のオリンピックで勝つためには、さまざまな要因が揃って初めて栄冠を勝ち取ることになるのであろう。
*覚えておられると思うが、全盛期のボルト選手(男子100m)は、誰もが認める世界で一番早く、世界で一番強い選手でしたね。

 ところで今日の本題に戻るが、どの種目でも4年ごとに開催されるオリンピックであるが、その開催年でなく狭間の年に最高の成績を収めるが、2年後のオリンピックでは調子は下り気味であったりすることもある。
 今日のテーマで私が一番に思い浮かぶのはバドミントンの桃田賢斗選手である。
 2016年には世界ランキング2位となり、いよいよリオデジャネイロオリンピックという時に、違法カジノ店で賭博をしていたことが判明し、オリンピックでメダルが有力視されていたにも関わらず、推薦を取り消された。
 そして復帰後、2018、2019年と2年連続で世界選手権で優勝し、2020年の東京オリンピックでは金メダル候補であったが、こちらはコロナでオリンピックが延期され、その年(2020年)の1月にはマレーシア・マスターズで優勝した後、空港への移動中に交通事故に遭い、運転手は死亡、そして百田選手は顎や唇 そして全身打撲の大けがで入院を余儀なくされた。
 そして1年遅れで開催された東京オリンピックは期待されていたが、なんと第2戦目で敗れ、予選リーグで敗退した。
 長々と桃田選手経歴を綴ったが、2つのオリンピックの前年にはほぼピークで世界一も夢ではなかったが、最初はとばく事件で実質出場停止、そして東京オリンピックは延期と交通事故とほんとに人生のサイクルとオリンピックのサイクルが少しずれてしまったがための結果である。
 もちろん賭博行為はスポーツ選手としてだけでなく、一人の人間として猛省しても許される行為ではないが、今回掲げたアクシデントがなければ、2つのメダル、もしかすると金メダルを2つ取っていたかもしれない。
 あと、もう一人頭に浮かんでくるのが水泳の瀬戸大也選手である。
 世界選手権で4つも金メダルを取って、東京オリンピックも金メダル候補であったが、東京オリンピックが当初開催予定であった2020年に不倫騒動が発覚し、活動(練習)停止の処分を受け、その翌年出場した東京オリンピックは1種目は4位になったものの、他の2種目は予選敗退であった。
 こうしてみると ここぞという時に自分の旬がぴったし合った者こそ最高の成績を収められるのがスポーツの世界であるなとあらためて感じさせられた。悪事を働いたのは論外であるが。
 女子のマラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手と野口みずき選手はもちろん実力はあったが、本人の旬とオリンピックの開催時期がピタッと重なったことも良い結果をもたらしたことと無関係ではないであろう。
 別にスポーツの世界だけではなく、受験、それに人生もこの旬を合わせるのは至難の業であるが、これを合わせられるのが真の実力者なのであろう。
 今日は万人受けする内容ではないかもしれないが、以前から 世界一強かった桃田選手がメダルをとれなかったのも彼の人生そのものであり、人生って本当に難しいなと思っていたことを今日ここで述べさせてもらった。
 でも人生の中での旬って、捉え方を変えれば一回きりではなく、誰しも2、3度はあると思いますよね。

 昨日で確定申告も期限を迎え、今週は先週とは少し違った気分で週末を過ごしています。気候もいいですしね。
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2024年03月10日

No.871:アクセルを踏む経営、ブレーキを踏む経営、どちらが望ましいのか?

 確定申告は依頼していた資料の入手ができていない一部の人を除いてある程度先が見えてきた感はあるが、2月下旬から3月5日頃までは申告期限が段々と迫ってきていることもあり、事務所のメンバーも殺気立っていて話しかけるのもはばかれる雰囲気が漂っていた。
 毎年のことであるが、この時の申告書の作成をする時のみんなの集中力と仕事のスピードは やはり一年のうちで一番だなと思うし、この緊張した雰囲気の中で仕事ができることを誇らしく感じる瞬間でもある。
 私のところに回ってくる検算用の申告関連の書類に目を通す時には 時間がない中であっても各依頼者(納税者)の顔を一人一人思い浮かべ、また申告を作成している者の思いも感じながらチェックをするようにしている。

 確定申告の時期には、担当者から顧問先の方に一年を通しての経営状況や税額報告等 細かな説明はしているが、私もできるだけ多くの顧問先の方にお目にかかりたいという思いあって あちこち出向くようにしている。
 ただ、時期が時期だけになかなかすべての人にというわけにいかず、関与歴に浅い方や新たな事業展開、あるいは廃業を考えている方等 どちらかというと特殊な事情のある方を中心に数を絞って面談予定を立てているのも事実である。

 そんな中で先日、予想をはるかに上回る良い業績で、今後 事業をどのように進めていったらいいのかという相談があった。
 この方は年齢も40代でまだまだ伸びしろがあると思われるので、ここしばらくは“攻めの経営”でいいと思うが、この“攻めの経営”はいつまで続ければいいのか、あるいは世の中の潮流の変わった時点で、一時期であるにせよ いつ“守りの経営”に転じる必要があるのかどうか この判断は非常に難しいものがある。
 経営とは基本的には一定の拡大というか、“攻めの経営”は必要であるが、事業を長く続かせるには“攻め”一辺倒で長期にわたって揺るぎない経営基盤が作れるかというとそういう単純なものではないことは、長年 多くの経営者と関わってきた経験からも理解している。
 税理士は税務・会計、そして税務申告が主業務であるが、顧問先のこういった経営方針のサポート役も重要な役割の一つである。
 こんな時「もう少しアクセルを踏んでいいですよ」と言ったり、「この時期はある程度ブレーキを踏みながら進んでいった方がいいのでは・・」とスピードダウンを勧めることもあるが、中には私の話はほんの参考程度(参考にもされていないかも?)の扱いで、どこまでいってもアクセルを吹かし続ける経営もある。
 こういった方へ前向きでない話した時、「廣井事務所は事業拡大のバックアップをしてくれないんですか」と言われたこともあるが、経営状況を判断しながらうまくアクセルとブレーキを使い分けられる方が、結果として経営者として成功をおさめられている。
 大企業だけでもなく中小企業も、また我が事務所の顧問先に多くある医療機関も経営環境はすさまじい勢いで変化してきている。
 この変化の先に何があるのか? これを読み取れる人が最終的には成功、あるいは経営が順調に推移していく人になるのであろう。
 これは決して当てものや運任せのものではなく、いかに頭を働かせ、深いところまで学習できているかによるものであるように思う。
 最後に自分にも向けたきつい一言を発して終わりにするが、それは
 「僕はほんまについてへんわ」とか「なんて運が悪いんやろ」と言っている人はどこまでいってもうまくいないでしょう。
 だって、今までそういう人 何人か見てきていますし、周りにいる多くの人の話に耳を傾けないから当然の結果でしょう。「楽して儲ける方法はないのかな」なんていう想いを抱きながら日々過ごしているのですから。

 そういえば先週は久しぶり(1年ぶり? 半年ぶり?)にこのコーナーを休刊してしまいましたが、その理由は今日の書き出しのとおりです。
 では、確定申告期限の3月15日(金)まで気を緩めることなく、最後の詰めをしていきます。
 最後の最後にはまだ自分の確定申告も残っていますし・・。
posted by ヒロイ at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月25日

No.870:ブログを綴っている時の気持ち

 私のブログはほとんどが私からの一方的な発信なので、画面の向こうで誰が読んでいてくれるのかはわからない。
 身近な人は読んでいるのかどうかという反応は意外と少なく、どちらかいうと常日頃 あまり会うことのない人、特に旧友とよばれる懐かしい友人が何かの機会に会ったり、電話で話すことがあると、「お前のブログ読んでるで」と言ってくれることがある。
 これだけ回数を重ねると自分では新たなことのように書き綴っていることでも以前に同じようなことを繰り返し言っていることは何度となくあるだろう。
 16年前の開業時に税務の仕事の内容に触れるのではなく、廣井増生ってこんなやつ ということをわかってもらおうと税理士の日常、いや廣井増生の日常を思っているまま表現しようというコンセプトで始めたように思う。
 ただ、スタートした頃と比較すると年を重ねた分、私自身の人間関係も随分広がったので、画面の向こう側で読んでいてくれている人のことを意識することもたびたびあり、悪い例や気分を害したことなどもっと露骨に表現したい時もあるが、万が一 相手さんが読んでいたら と思うと文章の表現にも一定の歯止めがかかってしまうこともある。

 古くは手紙、そして電話、そして今でもメールであれば相手が誰だかわかったうえでのやり取りなので、相手の顔だけ思い浮かべながら文章を書いたり話せばいいのだが、ここでは相手が見えないのでそういうわけにはいかない。
 そういう意味で知らず知らずのうちに内容や表現に歯止めがかかり、なかなか思っていることをすべて出しにくくなっていることも確かではある。
 過去のテーマを遡ってみて見ると仕事や事務所のことにとどまらず個人の生活のことも綴っていて、時の流れを感じたり、当時の心境を思い返すという意味においては決して捨てたものではないと一人で勝手に納得している。
 今日は何かの行動を綴るのではなく、ほぼ週一のペースでこうして画面に向かっている時の心境を少しだけ知ってもらえたらと思いこんな内容になってしまっている。

 それにしてもこのSNSというのはいろいろな人との交流の場にもなるが、相手が見えず、責任をとることなくなんでも言え、誹謗中傷もあり という点ではこれまでのような利用の仕方は何らかの面で限界にきているようにさえ思う。
 ただ、こうして定期的にアップすると自分の行動を振り返るには決して無駄なものではないし、私にとってはこれがないと1ヵ月があまり区切りもなく過ぎていくようで、メリハリをつけたり、1週間を振り返り、次の1週間のことを考えるという点においては続ける意義はそれなりにあると感じている。

 今年は2月が1日長いとはいえいよいよ3月が見えてきて焦ってはいるが、なんだかんだと言って期日内に終わるのが確定申告である。
 そのためにもあと2週間は1年で一番忙しい時期となりそうであるが、事務所みんなで何とか乗り切っていきたいものである。これって一人ならめげてしまいますよね。
 今 数えたら39回目の確定申告業務なんです。いや〜、よくやってるわ。
 やっぱし好きなんかなこの仕事が・・・。そうは思わないんだけどな〜。
posted by ヒロイ at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月18日

No.869:暖冬ってピリッとせんな

 寒い冬を望んでいる人なんていうのは、冬を当て込んだ商売をする人やスキーの好きな人くらいだろうし、ましてや“極寒の冬”が好きなんて言うう人はほとんどいないであろう。
 先日の首都圏のように普段 慣れていない地域での大雪は思わぬトラブルが続出し、道路や鉄道も大混乱に見舞われたが、その後は比較的暖かな冬で、比較的気温の低い京都の北山に住んでいる私の家でも 今年のような暖冬であれば車のフロントガラスが凍てつくこともほとんどないし、車での出張も安全に走行ができ、遅れることなく決まった時間に到着するという点では暖冬は日常生活の面でも仕事をする上でも大きなメリットといえるであろう。
 ただ、私が雪国育ちだからかどうかは分からないが、冬なのだからたまには雪がちらつき、一週間に一回くらいは「寒さが沁みるなー」という日がある方が、冬らしく、脳の方も活性化するような気がする。
 こんなことを言うと北日本や日本海側の豪雪地帯の人にとっては、冬は暖冬で雪の少ないのが一番 と言われるであろうし、確かに私が子供だった頃は父が朝6時前からスコップで雪かきをして通学路を確保してくれていたが、あの苦労というのは雪の多い地域に住む人でなければ分からないであろう。
*「雪かき」・・私の地方では「雪すかし」と言っており、この言葉が方言であることは18歳で京都市に住みようになるまで知らなかった。
 今年なんかはダウンジャケットを着る機会も少ないし、めちゃ寒い日に着る とっておきの厚手スーツも2、3回ほどしか着る機会がなく、少し暖かな日に着ると汗をかくくらいである。
 この間の木曜日、近鉄電車で奈良県南部の顧問先に行くときに15℃近くあったので この冬初めてコートを着ることなくスーツだけで出かけたが、駅から10分程歩いていると体は結構温まってきて、「コート着てこなくてよかった」と思ったくらいである。
 夏の暑さは体にこたえるし、特に最近の夏の暑さは尋常ではないので35℃近くに迫る酷暑はこりごりであるが、冬は北海道の真ん中あたりのように零下20℃以下なんていいうことにならないのであれば冬は冬らし方がいいし、身が引き締まるような寒いの日に完全に防寒した服装で出かけるのって結構好きなんです。
 現在 確定申告は今真っ只中であるが、年中行事とはいえやはり確定申告というのは寒い方が季節感と一体となって仕事がはかどる なんて考えているのは私だけではないように思うんですが。

 明日月曜から木曜まで4日間仕事をすると金曜が祝日なので事務所は三連休になるが、さすがにこの時期は仕事以外に身を置く勇気はないので、休日に外部との遮断された中で時間にとらわれずに好きな時間に好きなだけ、静かな所で仕事をするというのは平日の何倍も作業効率が上がり、籠ってやる気さえあれば一気に仕事が進むのも実は休日である。
 昔から受験勉強とか何かやりたい、やらなければならない時って籠りましたよね、外部との接触を断って。
 今も仕事の合間にこのブログを綴っているのでいつも以上のまとまりに欠ける文章になっているように思うし、何が言いたいのか自分でも分からなくなってきたが、この後 ちょっと調べないといけないことがあるので今日はこのへんで終わります。
 京都市の明日以降の最高気温は月曜 18℃、火曜17℃、水曜 13℃ 木曜からは少し下がりそうだが、ほぼ毎日雨が降りそうなんです、2月というのに雪じゃなくって。
 いや〜、ピリッとせん冬やなー。
posted by ヒロイ at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月12日

No.868:激動の4年間を過ごした大学生が熱く語った

 子供が小さい頃は少年サッカーやクラブの応援とかで いきいきした威勢のいい若者に触れる機会もあったが、子供が社会人になってからは 知人から子供さんの話を聞くくらいで、若い人と接触する機会もかなり限られてきている。
 そんな中で最近のホットな話題といえば、開業する前にいっしょに仕事をしていた後輩の息子さんがこの春 センバツ高校野球に出場するかもしれないという うれしい話題である。
 あえて「するかもしれない」というのは、その学校は春の選抜出場が決定している〇〇気比という高校であり、秋の大会ではその息子さんはレギュラーとなっていたが、春もレギュラーになるという保証はないという厳しい現実があるとのこと。
 野球強豪校はどこも1学年30人前後いるし、部員は補欠も含めて相当なレベルの選手が全国から集まってきているので レギュラーやベンチ入りのメンバーの入れ替えはたびたあり、全く息の抜けないクラブでの生活になっていると聞いている。
 秋の北信越大会まではレギュラーだったので春の甲子園も何とか選手として甲子園の土を踏んでほしいものである。

 話しは変わるが昨日 大学の陸上部の卒業生送別会があり、確定申告の真っただ中とはいえOB会の役員もしているので京都市内のとあるホテルまで出向いて行った。
 部員数も我々の時と違って総勢130人の大所帯であるが、今年の卒業生はまさにコロナとの戦いであったことが 卒業生の思い出話を聞いていてあらためてわかった。
 コロナが始まった年に入学し、秋までは学校に行くこともなくほとんどリモートの授業で、陸上の大会もほとんどが中止に追い込まれていたとのこと。
 入学が2020年といえば 東京オリンピックも延期、甲子園(高校野球)も中止となり、あの非常事態宣言で世の中の動きがピタッと止まった年である。
 2021年もたびたび緊急事態宣言が発出される中、無観客で東京オリンピックが開催されたが、大学の陸上の大会も春の大会はほとんど秋に延期になり、競技場への入場制限、そして応援もできない中で行われていた。
 2022年は競技自体は徐々に開催されだしたが、いわゆる“声出し応援”は禁止で、まだ誰もがマスクを外せないままの静かな競技会であった。
 そして2023年は大学に入って初めて声を出して仲間を応援できたと昨日 卒業生の多くが語っていたし、声を出しての応援は応援される側だけでなく、声を出して応援する側も 「みんなのクラブだな」と喜びと一体感を味わうことができたようである。
 そういう意味で昨日の送別会は過去の送別会とは違って、コロナで始まった大学生生活であったが、最後の一年間は声を出して励ましあえたことがよほどうれしかったのか いつもの学年以上に結束力の強さを感じたし、クラブでの生活の思い出を話していた卒業生の中には感極まって泣き出す学生も何人かいた。
 実は一昨年までの2年間は今回のような食事を伴う送別会も送れなかったが、今年の卒業生はみんなに祝ってもらうことがうれしくて仕方がないというのがこちらにも伝わってきた。

 “最近の若い者は”なんていうのはどちらかというとあまりよくない方に捉える時に使うことが多いが、昨日の卒業生は同級生にも後輩たちにもそして先輩にも感謝の気持ちがきちんと伝えられるという点ではなかなかできた大学生であり、久しぶりに自分でも熱くなるのがわかるようないい時間を過ごすことができた。

 ある卒業生(女子)は「広島で就職するので来たときには必ず連絡してね」と言っていたし、「東京に来たときはいっしょに飲みに行こうぜ」と言った男子の卒業生もいた。また ある上場企業に就職する1人は、「俺は社長になって世の中の働き方を先頭になって変えていくし、いっぱい稼いでこのクラブにもしっかり還元する」と頼もしい誓いを口にする卒業生もいた。
 終わった後、「何年たっても仲間っていいな。しかも多くのことを犠牲? 我慢して、一つのことに打ち込んだ4年間はいつになっても忘れることのできないものだな」と自分とだぶらせながら会場を後にした。
 卒業生はあの後 朝まで飲んでたんだろうな、みんなしてきたことやし・・・。
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2024年02月04日

No.867:ワンちゃんは人間より素直?

 所得税の確定申告は正式には2月16日から3月15日と定められているが、2月15日に我々の取り組みをスタートさせたのでは、とてもじゃないけど期限内の申告はおぼつかないので、1月下旬から2月上旬にある程度 体と気持ちを“確定申告仕様”になるように盛り上げていく必要がある。
 お客様はよく「忙しいのは2月後半と3月ですね」とおっしゃるが、それなりの申告件数を抱えているので、電子申告の処理も含め 3月5日頃には完了に向けて 一定のめどを立てておく必要がある。

 私自身は現在こんな状況ではあるが、昨日は束の間ではあったが いい意味での気分転換を図ることができた。
 とはいってもどこかに遊びに行ったり 誰かとと飲みに行ったりするのではなく、我が家のワンちゃん“ぽぽたん”と朝、夕と2回も散歩をすることができた。
 1週間近く我が家に滞在していた長女と1歳の娘(私から言えば孫)を朝からカミさんが車で和歌山まで送っていったので(もちろん日帰りです)、昨日は朝、夕 2回のぽぽたんの散歩の役割を私が担うことになった。
 平日は夜くらいしか接する機会がないので 今一つ私には慣れ親しんではくれず、いつも「この人 夜になると帰ってくるな」という感じなので私の方が少し寂しく思っているが、昨日はいつも散歩に連れ立ってくれる大好きなカミさんがいないことがわかっていたのか、私が散歩の用意をすると「はよ 行こう」と言わんばかりにホイホイと近づいてきて機嫌よく散歩に出かけてくれた。

 朝は1時間ほどの散歩で家に帰ってきて、その後 飲み物と用意してあった食事をケージの中のお決まりの場所に置いた後、私はやり残していた仕事があったので、それを片付けるために11時頃から事務所に出かけて行ったが、夕方4時前に帰ってくると昼寝もしっかりできたからなのか、朝と同様 機嫌よく私の方に近づいてきて夕方の散歩に出かけてくれた。
 普段はカミさんと朝夕それぞれ1時間半程 散歩をしているので、以前は私が一人で散歩に連れて出ると、「あと一人足りない、いつもの人がいない」と言わんばかりに玄関先から動かないか、家の前の道に出たところで折り返し家の方へ帰っていったことが何度もあったが、最近は少し大人になったからなのか、ピンチヒッターで連れ出す私一人との散歩にも「しゃあないな、いっしょに行ってやろうか」という感じでついてくるようにもなってきた。
 とはいえ、いつもと違う者が連れ出しているのがわかっているので、私とはお互い相手の顔色をうかがいながらの散歩となる。
 ぽぽたんはどう思っているかはわからないが、昨日の朝1時間、夕方1時間半の散歩は私にとっては目の前にあることを忘れることができ、こちらがリフレッシュできたというのが本音のところである。人間と違って会話ができない分、「何考えてるんやろ?」と思いながら歩くのはこちら(人間)の脳の活性化にも寄与しているんじゃないかなと思える時さえある。
 ぽぽたんを私のリフレッシュに使うなんてカミさんに知れたら、「ぽぽが怒るで」と言われそうであるが、私は気持ちも晴れやかになり、家に帰って来てからは頭を何十回と撫でながら、「今日はおかあはんでなくてすまんな。よう付き合ってくれたな。また行こな。」と話しかけていた。
 赤ん坊もそうだけど、生き物って本当に敏感で素直だなって思ってしまう。
 いくら楽しそうなことをしたり、喜びそうなことを言っても、それが一方通行であったり、愛情がないと そんなこと直ぐに見破られてしまう。

 昨日の散歩はコンサートホールの方へ行ったが、何か人気のコンサートでもあるのか北山駅の方からはすごく多くの人が押し寄せ、私はきょろきょろしていたが、ホールへ向かう人を上目遣いで見ているぽぽたんの様子を見ていると、「ここは私のいつもの居場所なんだけど、今日は道も狭いし歩きにくいな。」と言っているようにさえも見えた。
 3人の子供が家を出て行ってからは、こんなことさえも刺激に感じてしまう日々である。
 1月は何かを考える余裕もなくあっという間に終わったが、きっと2月はさらにすさまじいスピードで過ぎ去っていくのでしょうね。
実は明日からがちょっと怖いというのが本音ですが、次の週末は一応 3連休なのでちょっとだけ楽しみにしています。
 休日がいくらあっても仕事の量は減らなんですがね・・。
posted by ヒロイ at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする