今日のタイトルは新年であるというのにおめでたいものではないが、実はこれはある顧問先(開業医)の先生から元旦に受け取った年賀状に書かれていた走り書きである。
年賀状という風習・文化もなくなりこそはしていないものの 年々存在が薄くなってきているが、この傾向についてはそれぞれの考え方もあるので特段取り上げても仕方ないし、あまり気にならなくなってきているというのが正直なところである。
ただ、私が顧問先を定期的に訪れている件数はかなり限られているので、顧問先の経営者の方に対しては、年に一度のあいさつ代わりに毎年 全件に出し続けている。
また顧問先の方からこちらに届く年賀状と言えばとほんの一握りで、こちから一方的に出しているという趣旨からして全く気にならない。
そんな中で元日に車で外出した時に事務所の前を通ったので、ポストに中の年賀状を取り出し持ち帰って見てみると今日のタイトルに記したことが書かれているものがありびっくりした。
この先生は開業後11年目でここ数年 業績が多少伸び悩まれているとはいうものの一定以上の利益は確保されていて、このクリニックより厳しい先は何件もあるというのが現実のところである。
ただ このクリニックも開業されて3〜5年目ほどの勢いはなく、現時点で借入金もそれなりに残っているのと昨年の診療報酬改定の影響をもろに受けて思うような収入が上がらなくなってきている。
私(事務所)に対して何が言いたいのか、何が相談したいのかは気にはなったが正月期間中に連絡するのもどうかと思ったので、仕事始めの1月5日の午後にこの先生の携帯電話に連絡してみた。
「どうされたんですか、実は先生のところより厳しく、事務所でも対応したり案じている先は7、8件近くはあるんですよ」というと、「そうかもしれんけど、今後益々医療情勢が厳しくなっていく中で、気持ちの上でやりきれない部分もあり、その気持ちを誰かにぶつけたくなって思わず年賀状にあんな風に書いてしまったんです。私 考えてみれば廣井先生に年賀状出すのって初めてだと思うんです。」とおっしゃった。私が想定していたより落ち着いておられて、すぐさま「たすけて下さい!」というような状況ではなかったし、「事務所の担当の○○さんからも細かく指導していただいていて助かっているんです」という言葉もいただいた。
一件落着ではないが、今すぐお尻から火が点くというのではなかったので少しほっとしたというところである。
顧問先には日々の経営や生活に不安を感じていらっしゃる方もそれなりの数いらっしゃるということは常々感じてはいるが、こうして年始早々からいきなりこんな年賀状を手にして、お正月とはいえ何か鬼気迫るものがあり、こちらも身が引き締まったのも事実である。
税理士としての仕事は税務・会計が基本的な業務ではあるが、やはり事業が軌道に乗り、資金的にも安定することを経営者は何よりも望んでおられるので、こういった不安な気持ちを取り除いてあげること、またそれに向けてのアドバイスをすることが今まで以上に重要になってきているということは常々肌で感じていたところである。
今日は年始からいきなり頭にゴツーンというような年賀状の話でしたが、この一年も顧問先の方に寄り添うような事務所でなければいけないということを 事務所のみんなに向けての年頭のあいさつでも話した。
今年は高齢の経営者の方の廃業に向けての相談もあるし、新たに事業を始められる方も例年以上の件数が見込まれているので、まずは私自身が健康に留意の上、一年を乗り切っていかねばと思っている。
この連休明けからはいよいよ世の中が本格的に動き出すのでお互い頑張っていくためにもまずは今日明日としっかりと休んで英気を養いましょう。
では、今日はこの辺で・・・。

