その判断材料として特に生成AI(人工知能)の普及による影響という観点から捉えられていたことは非常に興味深かった。
その中で減る方に挙がっていた「事務・総務・秘書・受付」、「システムエンジニア・プログラマー」、それに「経理・財務・法務、販売・接客」等は昨今の周りの状況から見てもうなずける。
また、「商品企画・マーケティング」、「Webデザイナー」等も昨今のAIをもってすれば、まさしく人間の頭をはるかに超えるものがAIから生み出されているように思う。
先日もある起業されるある事業所のロゴマークを製作するのにいっしょに起業支援をしていたある会社の方が、「青っぽい海がイメージでき、しかも丸みを帯びてソフトな感じで人目につきやすいデザイン」とAIに問い合わせるといくつかの候補が挙がってきたのには驚いたし、「こりゃ 人間の頭では勝てんわな」と即座に思った。
減らない職種では1位「経営者・管理者」、3位「営業職」となっていたが、これはいくらAIをもってしても代わりがきかないということなのだろうか?
2位の「医師・薬剤師・看護師」というのも最近では多くの手術がロボットによるというのは見聞きしているが、その手術中の判断はやはり人間の頭に頼る部分がまだまだ残されているという点において、当事務所の顧客の多くを占める医師という職業もまだまだAIにとって代われない部分もあることに頷くことができると同時にホッとしたという部分もある。
他には「教師」、「介護士」、「警備・清掃」、「ドライバー・物流」というまさに人間の頭と手、そして体をもって業務を行う職種はまだ残っていけるということも納得のいくものであった。
残る方の10位に「弁護士・税理士等の士業」が入っていたのには少し驚いた。
というのも確か何年か前の何かの調査で、なくなる職業に「税務申告代行者」つまり税理士のメインともいえる業務である税務申告書を作成する仕事はAIにとってかわられるということで結構上位にランクインされていたのを覚えているし、そのことには納得せざるを得ないと思っていた。
起業する人のフォローや事業の方向性を決めること、それにその人に合った個別の節税対策を練るというようなことはやはり過去における経験と人間独自の思考力はまだ必要とされているということなのだろうか。
そしてこの仕事をしていてよく感じることは、人間の感情をいかにコントロールするか、あるいは思いを汲み取るのかという点が数字の世界以上に重要視されるように思うし、このことはこの仕事を40年以上している中で日々感じていることである。このことこそがまさしく世の中から必要とされる税理士になれるのかそうでないのかということが見極められるということなのだろう。
今回の調査結果に安心したわけではないが、まだまだ税理士の特徴、税理士ならではということを前面に打ち出すことによって、人さまから必要とされる職業なんだと認識できたことは大きいし、税理士資格を有する者ならだれでずっと前から始まっているなとは痛切に感じていた部分である。
今日のことをまとめると、「もういらないよ、廣井さんなんか」と言われないようにするためには自分を磨くしかない という結論に到達してしまう。
傍から見るとどのように思われているかしれないが、いつになっても気の抜けないこんな職業どうして選んだんだろう と思わないでもないが、必要とされるのであれば、“気張らんと”あかんのかなというのが今日の私の結論です。
明日から12月。ひとまずはあと1ヵ月「気張っていきましょう」。

