あまり家にいない私はワンちゃんにとっては貢献度の低い飼い主、いや 飼い主はカミさんなんで私はただの同居人として見られているように思う。
カミさんが外出先から帰ってくると飛び上がって喜び、部屋の中をウロウロする間は5分くらいは付きまとっている、まるで幼い子供のように。
これが私が帰った時は「音がしたな、顔くらい上げておこう」という感じでちょっとだけ反応し、一応 眼だけは合わすようなしぐさをするが、たまにどんな理由かはわからないが私の方へ寄ってきたときは、「おりこうしてたか よっしゃよっしゃかわいいやっちゃな、撫でたろ撫でたろ」と言って、わざわざ近寄ってきてくれたお礼に下あごから首のあたりを何十回と撫でるようにしている。
この行動って、子供が小さい頃 私が仕事から帰ってきても大して反応もせずそのままテレビを見たリ好きなことをしていて、3人のうち1人ぐらいはたまに何の目的かわからないが近寄って来てくれると、「よしよし おりこうしてたか」と頭を撫でたその行動と似ていて、子供同様、ワンちゃんもなかなか手ごわい相手である。
この3連休の初日にカミさんが出掛けて夕方まで帰ってこないということで夕方の散歩の大役を任されたが、私と行くを嫌がったらどうしようと思いながらも、予定よりも30分近く早かったが少し肌寒かったので4時半頃に「散歩行こか、今日はお母さんでないけど大丈夫か」声を掛けると「退屈だったんで散歩待ってたんや、今日は まあお父さんでもよしとするか」という感じでいつになくホイホイと私の前まで忍び寄ってきた。
今日 ここまで読んでいただいた方の中には、「今日の話って いったい何?」と思っていらっしゃる方もあると思うが、このワンちゃんの行動が何とも言えないくらいうれしく、毎日時間に追われてバタバタしている自分にとっては最高のプレゼントだったので思わずこうしてここに綴っている。
私との散歩が気乗りしないときは、ぐずぐずした態度をとったり、30分程度と想定して出かけたもののわずか5分もしないうちに家に引き返されたことも何度となくあったが、この日は自宅のある松ヶ崎から植物園北口まで夕暮れ時の北山通を地下鉄一駅分機嫌よく歩き、うっすらと照らされたコンサートホールの横を通り再び同じ道で家まで帰ってきた。
この間1時間半くらいであったが、散歩の間は日頃のいやなことや追われている仕事のことも頭をよぎることは全くなかった。
その後「今日の散歩どうだった」と声を掛けても、もちろん素知らぬ顔で休んでいたので楽しかったのは私だけだったのかもしれないが、それはそれで「いい」といえる時間であった。
私の方はすっかり気分がいいもんだから、6時頃帰ってきたカミさんには、「えらい早いやん、もっとゆっくりしてきたらよかったのに」なんていつもと違う言葉が出てきた。
これも“ぽぽたん効果”なのかもしれないなと思わぬ自分自身の言動に驚いた。
長男は0歳、長女の方は3歳と1歳の子供第一優先の生活のようであるが、私ももう一度やり直せるなら一度でいいから子供優先の生活をしてみたかった なんて今日のいい時間を振り返りながら叶わぬことを考えたりしていた。
休日って何かをしようと思わずにこんな過ごし方をするのが一番 体にも心にもいいような気がする。時間があればすぐに何かをしようなんて考えないで。

