私も5、6年くらい前までは、岐路と言ってしまうと大げさかもしれないが、何かことを進めていく上で迷ったときには、このケースは前どんな進め方をしたかな? なんてついつい過去においてうまくいったこと、つまり成功体験を思い出しながらことを進めるようしたことが幾度となくあったように思う。
もちろんこのこと自体間違ったことではないが、世の中や人の考え方がこれだけ多様化してくると私が思い描いていることが今や古い慣習になっていることがいくつも存在するように思う。
今から思えば 40〜50代にかけては、若い後輩に対して「私の若い頃は・・」、「私の新入社員の頃は・・」なんていう言葉を無意識のうちに口にしていたが、これだけ世の中の流れが速くなってくると、以前やっていたこと、中には5年や10年前のことが、もう既に過去のもので、今や通用しないやり方になっていることがくつも見受けられる。
問題は50代以上の者がこのことに いかに気付くかどうかということである。
私の仕事の関係先の方々は比較的 年齢の高い方が多いのでそれほどギャップを感じることはないが、今後 若い経営者や起業家から相談を受ける場合には、こういったことも頭に入れておかないと相手にされない、相談されない税理士になってしまう可能性だってある。
この関係は内部で仕事をする上でもいえることで、相談しても仕方ない上司、あるいは話の通じない経営者になることも今後十分に予想される。
あらためてこのことを立ち止まって考えると 成功体験といってもそれが10年、中には20年近くも前のこともあり、これって今や成功体験なんて言えない過去の産物になっているものも数多くあるだろう。
先週 我が事務所にも久しぶりに20代(25歳)の常勤スタッフが入ってきたが、このスタッフなんかは自分の子供より若い年齢であり、以前 自分の子供から「今の時代そんなこと言ってたら通用しないし、別の言い方をすると(経営者として? 人間として?)終わってるで・・」なんてきつい言葉を浴びせられたことがあるが、親子の関係なら何でも言えるが、こういった言葉を口にできない関係であればただ単に呆れられるしかないという感じなのであろう。
振り返れば 時代というか世の中の仕組みも大きく変わってきている中で、我々の年代の成功体験は時代に恵まれていたり、中にはただ単に運がよかっただけだったということもあるかもしれない。
私の事務所には20代から60代までそれぞれの年代の人が在籍しており、年齢構成はバラエティーに富んでいるのでそういう意味でのかじ取りも難しいかもしれないが、別の観点から捉えるとすべてのことを私が指示したり、方向性を示す必要があるわけでなく、それぞれの年代や時代にあったやり方で、いろいろな年代の人の意見も取り入れながら運営するのが一番だろうし、そうでないとこれからの組織って生き残れないのではと思っている。
ここであらためて一番大事なことを敢えて言うと 古い慣習のとらわれず、世の中や人の心の変化を察知し、それに対していかに柔軟に対応できるかということであろう。
自分でも頭が固いなと思うことがあるので、今日のことはみなさんにというよりもまずは自分に「できますか?」、いやいやもっと厳しめに言うと「できるんか、分かっとるんか 廣井増生!」と問いかけるところからスタートする必要がある。
本当に難しい世の中になってきているが、「これがお決まりのパターンで」なんて言っていると世の中から取り残されるんでしょうね、気をつけないと。
お盆も終わり、高校野球も終わり、いよいよこれからは仕事ですね。 涼しくはなりませんが。

