背中を押してくれることを望んでいる人もあれば、背中を押されることを嫌がる つまり拒む人もいる。
全てとは言わないが比較的経営状況の良い会社やクリニックのトップは行動や反応の早い人が多い。
こういった経営者のことをせっかちな人と思うこともあるし、こちらの反応が遅い時には「例の件まだですか?」とメールや電話で催促されることもあるが、こういった人がトップにいると経営が傾いたり、変な方向へ向かうことはほとんどといっていいほどないというのがこの仕事を長くしていて感じたことである。
先程言った “せっかち”という言葉はどちらかというと他人も巻き込むこともあるので あまりいい意味には使われないこともあるし、もちろん中には機が熟するまで待つ というようなスタンスの経営者もあるが、結果的には待っていてよかったということの方がは少ないように思う。
行動の早い人 というのを考えてみると何人かの経営者の顔が思い浮かぶが、それは性格的なものによるものではなく、その人の学習量、情報量等が半端なもではなく何倍かのもので、知識としてしっかり頭や体の中に沁み込んできているなと思うことがある。
顧問先の方に対して経営に役に立つことを提供することが、我々の仕事も重要な部分ではあるが、こういった経営者と話していると私の方が教えてもらっているなと思うこともあり、顧問料をいただきながらも本当にありがたい存在ともいえる。
ちょっと話が横道の逸れるかもしれないし、性別で物事を判断してはいけない風潮にはなっているのは承知しているが、女性の経営者、特に医療機関の女性の院長(女医さん)の判断能力にはいつも目を見張るものがあるなと思ってみている。
男女平等の世の中になってきているとはいえ、やはりまだまだ日常生活で自分のために使える時間は女性の方が少ないと思うが、こういった時間が少ないからこそ、多くのことにおいてその集中力は男性より優れていると思えるし、その決断の速さというのはむやみやたらに即決されているのではなく、それを決めるための情報の収集力は目を見張るものがある。
別に早けりゃいいというものではないが、一つのことが片付くと次のことに移れるという点では当然のことながら一定の時間や期間内での処理能力にも大きな差が出てくる。
私自身、せっかちなところがある反面、結構立ち止まって考えてから行動を起こすまでに時間がかかることもあるが、こういったことを繰り返しているとたくさんの宿題を抱えたままになってしまい、ついついそういったことに押しつぶされそうになることもある。
今日の話は自己反省の意味も含んでいるが、いろいろな経営者の顔を思い浮かべていると毎日の仕事の中にまるで教科書のようにいくつもの題材があるなと思うし、こういった経験ができるのも税理士ならではのことだなと自分の職業のありがたさを感じてしまう。
もう一つ 失敗しないなと思える経営者に共通することは、我々に聞きたいことを事前にまとめて面談に臨まれ、中には表紙に廣井税理士事務所と書かれた面談用の専用ノートを持っておられる方もある。
これは面談することの意義を見出されるているということだけでなく、無駄な時間を過ごさないとの思いの中からの行動であると思うが、私の方もこういった経営者との面談前には今日は何を聞かれるかなと多少緊張しながら中に入っていく必要があるし、毎月の30分から1時間足らずの面談時間も非常に中身の濃いものになる。
ただ、ここで少し本音を言わしてもらうと、こういった緊張した中での面談が終わった後は肩の荷が下りて、何とも言えない疲労感が押し寄せてくるというのも事実です。
でもこういった機会を与えてもらえる経営者には感謝しないといけないですね。根がずぼらで漫然と過ごしがちな私ですから・・。

