2025年05月25日

No.932:心が落ち着く場所

 みなさん、自分にとって心が落ち着く場所ってどんなところですか?
 こんなテーマなので本来もっと身近なことから入っていくべきかなとも思うのだが、今回のこのテーマは、巨人→ヤンキースで活躍した元プロ野球選手の松井秀喜さん(以下 敬称略で「松井」と呼ぶ)のいわゆる 伝説の”松井畳”の記事を見たことによるものなので まずは最初にこのことについて触れておく。
 この”松井畳”というのは、松井が若い頃、旧ジャイアンツ寮の畳の部屋で来る日も来る日も一人で黙々と素振りをしていて、そのボロボロに擦り減った畳がその素振りの回数、つまり凄まじいまでの練習量を物語っているという伝説の畳で、この”松井畳”は松井の練習、そして努力の事実を示すものとして、取り壊された寮から移され、今は巨人の2軍の練習場の一角に展示されている。
 松井は石川県の星陵高校に入学後は1年生から4番で、高3の甲子園では伝説の5連続敬遠で一度もバットを振らしてもらえずに甲子園を去った 当時の”怪物”の一人であったことは40代以上の人なら私のように生で見た人もいるだろうし、若い人も一度は聞いたことがある話ではなかろうか。
 ドラフト1位で巨人へ入団した後は、この並外れた素質の持ち主でありながらも若手の寮で誰よりも素振りしていたというのを見聞きするとただの凡人である私の努力の足りなさを反省するばかりである。
 50歳になった松井がこの畳を久しぶりに見た時に「誰にも指導されない中で、いかに自分を成長させるかってことを教えてくれた場所ではありました。畳を見るとその時の時間というものを思い出します。」と語っていたが、ここまでもいかなくとも、いつになっても何かこういった自分の支えになるものがあるってすごいし、羨ましいなと思った。
 自分にとってこんなものは到底ないが、せっかくの機会なので自分にとって心の支えであったり、心の落ち着く場所ってあるのだろうか なんていうことも考えてみた。
 でもこれって楽しいだけの思い出ではここまでの重みはないし、一定の努力の結果得られるものなんだろうなとも思った。
 私は社会人になってからは勉強も仕事も後ろから追っかけられるようにしてやってきたので、多少がんばった部分もあるかもしれないが他のことを忘れるくらい没頭したと言えるものはあまり見当たらない。
 そんな中で毎月仕事で自分の生れ故郷を訪れるが、私にとってはここが何とも心が落ち着く場所のようにも思う。
 私が通っていた高校は今では他の高校と統合され 当時とは高校名も変わったが、1ヵ月に一度はこの高校の横を通るので多少 車の速度を落としながら誰もいない母校のグランドを眺めていると今でも当時の「さあ、きついのは分かってるけどもう一本タイムトライアルいこか」と言っていた陸上部の顧問の先生の声を思い出す。
 人によって重い軽いはあるがそういう意味では、思い出 あるいは思い出の品というのは自分を振り返ったり、見直すことができるという点では意味のあるものなのかもしれない。

 仕事柄 車に乗っている時間も多いし、その中でも比較的長い時間一人で運転していると 体力的にはきつい時もあるが、誰とも接することもなく一人になれ、いろいろな思いを巡らすこともできる貴重な時間でもある。
 これからも自分の心が落ち着く場所を探し続けようかなっ なんて思うし、これって年代とともに変化していってもいいよいに思う。もちろん松井のようなすごくなくてもいいんだし。
posted by ヒロイ at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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