私の周りにも仕事や研修で定期的に東京に行かれる方もあり ホテルの宿泊代や食事代が高くなったことも含めいろいろな話を聞く機会があるが、私は長らく(多分4、5年は)東京へは行ってなかったので、メインの用事以外にテレビで見たり、人から聞く街や行き来する人の様子を自分の目で確かめるということも今回楽しみにしていた。
学生時代の友人や顧問先の子供さんだけでなく、私の周りにも学校や仕事の関係で東京暮らしが長くなっている人も結構いて、以前 京都で暮らしたことのある人の多くが東京に行ったきり戻ってきていない。
こういった現状を目の当たりにしていると変な言い方かもしれないが、いったん東京に引っ張られると余程 大きな事情でもなければ、なかなか離れられない魅力的な場所なんだろうなと当事者でない私がいろいろと想像をしてしまった。
社会人になっている私の長男、次男とも今回それぞれ少しの時間ずつ話す機会があったが、結構 毎日の生活や仕事のことを楽しそうに話す姿を見て、「そりゃ 東京にいる方がいいんだろうな」なんて思ってしまった。
各種報道等で首都圏への一極集中が多少問題も含んでるといわんばかりに頻繁に取り上げられ、これって日本全体にとって果たして望ましものなのかという疑問も抱いていが、実情は国が唱えている地方の活性化とは逆の方向で、この流れを変えるのはそう簡単なものではないというのも今回 東京行ってみるとより一層感じた。
今回 東京ではJR、地下鉄(メトロ)、タクシーといろいろな交通手段を使っての移動であったが、どこへ行っても人が多いのは想定していたのでさほど驚かなかったし、外国人が多いのも京都に住んでいるとすっかり慣れてしまっているが、ただ 本当に街のいたるところでビル(マンションを含む)の建築工事をしていて、それも京都のマンション建築とは違い、30階〜40階、中には50階近いものもあり、上を見て、それも首を大きく上向きにしてばかりで、日曜日にご一緒した方は、「あれが麻布台ヒルズで、こっちのビルも森ビルが建てているし、あの遠くに見えるのは三菱地所が開発していて・・・」という説明を聞きながら、これってほとんどが世界的規模の話で 思わず「東京ってやっぱしすごい」なんて田舎者のような思いであちこちを眺めていた。
特に宿泊した品川駅付近は駅の再開発や少し行くとテレビでしか見たことのなかった高輪ゲートウェイがまだ工事途上と言わんばかりにクレーンが並んでいた。
明日は仕事で過疎地の部類に入る京都府の最北端 京丹後市へ出向くが、この二日間でまるで日本の両極端の縮図を見比べるようで、東京に行った翌日なので明日はいつもと少し違う感覚での京丹後行きとなりそうである。
我々くらいの年代になると今さら東京や海外で住もうなんて思わないが、今回二日間 東京で過ごしただけでも 仕事もいくらでもあるんだろうし、これだけ活気があふれた街なんだから まさに若い人たちを吸い込む街なんだろうなと思ってしまった。
最後にほっとする話を一つ。
今回 ある下町の風情の残る街にも行き、実はここで見たものが一番印象に残ったし、しっかりとスマホにも写真を収めてきた。
それは葛飾区のJR亀有駅前にあったアニメ “こちら葛飾区亀有公園前派出所” に勤務する両津勘吉の石像である。
これはおっさんが見ても本当によかったし、こんな所も東京にあるのがこれまた東京の魅力なのかもしれない。緊張した日々を送る中でも心を和ましくれるという点では。
いろいろな場所を見るということは本当に勉強になりますね。
では明日は2時間かけて海の見える京丹後へ・・。