北山通りに面したビルの1階に1年半ほど前 オープンした“こじまや”というお店であるが、開店したての頃「こんなところでおにぎり買う人いるの?」と思ったし、最初は人影もまばらでこの店いつまでもつのかな なんて失礼なことを考えたりもしていた。
それが最近はブームに乗ってかどうかは知らないが、店の前に路上駐車をして買っている人を見かけるし、地元の人だけでなく他府県ナンバーの車が停まっている時もたびたびある。
2週間ほど前の休日の朝、とはいっても10時頃にワンちゃんの散歩の帰り道で通りかかったので、横にいたカミさんに「昼ご飯に少し買って見よか」と言ったところ、「あんた値段知ってるの? おいしいだろうけど結構高いで」と一蹴され残念ながら買わずに家まで帰ったことがあった。
話題のおにぎり屋さんということだったので、後でスマホで覗いてみると、
・紀州産南高梅 240円
・ツナマヨ 280円
・タコの炊き込みご飯 300円
・まぐろ昆布 350円
・北海道産紅鮭 450円
とおいしそうなメニューが並んでいた。
これまではおにぎりといえば、急ぎで昼ご飯を済ませたい時にコンビニで買うものというイメージが強かったが、こういったおいしそうなメニューを見るとただ単にお腹を満たすだけのものでなく、しっかりと味わうものになってきている。値段の方もそこそこなので、「おにぎりでも」なんていう軽い気持ちで買うというわけにはいかないが。
我々 昭和世代の者にとってはおにぎりは遠足や運動会に持っていくために朝早くから親が握ってくれたもので、ちょっと贅沢感を出すために中に入っていた塩昆布が昼にはご飯に味(だし)がしみて 白いご飯が食べる時には何とも言えない味付きのおにぎりに変わっていっているのが楽しみの一つであった。
昔話ついでにもう少し話を続けると、さらに小さい頃(たぶん小学校1、2年の頃?)には、友達が家に遊びに来ている時に夕方になると祖母が握ってくれたおにぎりの味は今でも思い出す。
少し辛いくらい塩たっぷりで、海苔にも巻かれていない白いままのものが 子供たちの前に出てきた夕方のおにぎりは最高であったし、横に小さく刻まれていたたくあんをもう一方の空いた方の手でつまみながら食べていた。というか がっついていたというのがまさにその時に表情であったのであろう。
今度は軽い朝ごはんではなく、一回の食事として扱って 冒頭のこじまやに寄ってみようかなと思っている。
私は直接買いに行くこともないが、お米の値段が高騰しているという記事を目にすると、おにぎり屋さんの経営も結構大変なんだろうなと心配してしまう。
自分のブログを見てみると、最近は心の中から叫びたくなるような文句や批判めいた内容が多くなっていて、もう少し ほんわか感 を出さないと思っていたが、今日はそういった内容で終われそうなので、ここでお終いにします。
でも 世の中も変わりましたね、おにぎり屋さんが北山通りに出てお商売をするようになったのですから。