2024年04月21日

No.877:国スポ(国体)は廃止されるのか?

 スポーツ選手、特に甲子園が目標である球児以外の高校生にとってはインターハイと並んで憧れであり、目標であった”国体”は、今年の佐賀県で開催される大会から名称が変わり「国民スポーツ大会(国スポ)」となるらしい。
 我々の世代にとっては国スポよりも国体の方が馴染みがあるし、私もかつて田舎の高校生としては珍しく京都市内の強豪校の選手を破って出場した時は、「増生君 国体でるんだって」とか「国体選手やな〜」と言われるのが何とも言えないうれしさというか、誇らしい気持ちだったことを覚えている。
  “国スポ選手”と言われてもまだ馴染みがないので、「それって何?」という感じがしないわけでもないが、これも時代の流れなので致し方ないのかもしれない。ただ この大会名の変更は正直少し寂しい感じがする。
 その名前を変えた国スポを今後 継続するか否かという議論が現在行われだしている。
 主な理由は、日本の中で起こっている都市部と地方の格差、つまり選手層や開催する都道府県の財政力に差があり過ぎて、人口が少なかったり、財政力の小さな県では開催することの負担に耐え切れないという問題が発生してきているようである。
 こういったことを捉えても、本当に日本は力がなくなってしまってきているな、そして国内でのいろいろな局面で格差が広がってきているなと思わざるを得ない。
 また、世界に目を向けてもGDPは長年 アメリカ、中国に次いで世界第3位であったのが、昨年ドイツに抜かれ第4位、来年にはインドに抜かれ第5位となることが確実視されているようである。
 ここまでなら日本も人口減少国なのでやむを得ないかなという気もするが、将来に目を向けると約25年後の2050年にはインドネシアにも抜かれ第6位、そして50年先の2075年には12位となるという予測が出ている。
 今の若い人にとっては「それがどうかするの? 」、「私たちに何か関係あるん?」と一蹴されそうであるが、小さい頃から日本はこんな小さな国なのに国力はアメリカに次いで世界第2位ですごいんだぞ と教え込まれてきた我々の世代にとっては今後日本はどうなるの? と先のことを考えてしまう。
 ただ、その頃 私はこの地球上にいないのでそんな心配をしても仕方ないのだが、一応 子供や孫も含め次なる世代のことが気にならないわけでもない。

 GDPや国力の話はさておき、国体の話が出てきたので私が国体に初出場した高校1年生の時のことを少しだけ綴らせていただく。
 国体は学年や年齢によって出場できる選手が分かれており、少年Aというクラスは、今では中学生も出場可能となっているようだが、当時は高1のみが出場できる登竜門的なクラスで、トラック競技では200mと3000mしかなく、400mの選手だった私は京都府予選では200mに出場した。
 下馬評では100mでNo1の東山高校 黒川君、200m No1の洛南高校 中村君の一騎打ちかなと京都陸協のコーチ陣も思っていたらしいが、400mでは私も一応 京都府の高1 No1であったとはいえ、片田舎の公立高校の私はよくても3位と思われていたらしい。
 それがまぐれか実力かは分からないが、何と私がトップでテープを切ったので各校の先生方はびっくりされたと後で聞かされたし、当時私の高校の顧問の瀬野先生がゴールをした私の所に飛んできて、「廣井、してやったりだな」と私と握手するのになんとも誇らしげに手を差し出されたのを覚えている。
 長野県の松本市で開催された やまびこ国体の開会式には京都府のユニフォームを着て京都府選手団として、開会式に出たのを今でも鮮明に覚えている。晴天であったが少し肌寒い 忘れもしない 昭和53年(1978年)10月15日のことである。
 確かにスポーツにあまり興味のない人であれば、こんな話はそれほど関心もないかもしれないが、私のようなに 学生生活=クラブ活動 という者にとっては本当に貴重な体験であり、その後7年間 陸上に没頭するきっかけにもなった宝物のような思い出でもある。


 話がえらいところに飛んで、最後は私の自慢話?になってしまったが、国スポ(国体)廃止の議論がされるたびに寂しい気持ちになる者もいるということで今日の話はお終いにということする。
 独りよがりかもしれないが、若い頃のことを思い出すと何だか体が元気になってきたような気がする。何とも単純ですね私って。
posted by ヒロイ at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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