2024年03月10日

No.871:アクセルを踏む経営、ブレーキを踏む経営、どちらが望ましいのか?

 確定申告は依頼していた資料の入手ができていない一部の人を除いてある程度先が見えてきた感はあるが、2月下旬から3月5日頃までは申告期限が段々と迫ってきていることもあり、事務所のメンバーも殺気立っていて話しかけるのもはばかれる雰囲気が漂っていた。
 毎年のことであるが、この時の申告書の作成をする時のみんなの集中力と仕事のスピードは やはり一年のうちで一番だなと思うし、この緊張した雰囲気の中で仕事ができることを誇らしく感じる瞬間でもある。
 私のところに回ってくる検算用の申告関連の書類に目を通す時には 時間がない中であっても各依頼者(納税者)の顔を一人一人思い浮かべ、また申告を作成している者の思いも感じながらチェックをするようにしている。

 確定申告の時期には、担当者から顧問先の方に一年を通しての経営状況や税額報告等 細かな説明はしているが、私もできるだけ多くの顧問先の方にお目にかかりたいという思いあって あちこち出向くようにしている。
 ただ、時期が時期だけになかなかすべての人にというわけにいかず、関与歴に浅い方や新たな事業展開、あるいは廃業を考えている方等 どちらかというと特殊な事情のある方を中心に数を絞って面談予定を立てているのも事実である。

 そんな中で先日、予想をはるかに上回る良い業績で、今後 事業をどのように進めていったらいいのかという相談があった。
 この方は年齢も40代でまだまだ伸びしろがあると思われるので、ここしばらくは“攻めの経営”でいいと思うが、この“攻めの経営”はいつまで続ければいいのか、あるいは世の中の潮流の変わった時点で、一時期であるにせよ いつ“守りの経営”に転じる必要があるのかどうか この判断は非常に難しいものがある。
 経営とは基本的には一定の拡大というか、“攻めの経営”は必要であるが、事業を長く続かせるには“攻め”一辺倒で長期にわたって揺るぎない経営基盤が作れるかというとそういう単純なものではないことは、長年 多くの経営者と関わってきた経験からも理解している。
 税理士は税務・会計、そして税務申告が主業務であるが、顧問先のこういった経営方針のサポート役も重要な役割の一つである。
 こんな時「もう少しアクセルを踏んでいいですよ」と言ったり、「この時期はある程度ブレーキを踏みながら進んでいった方がいいのでは・・」とスピードダウンを勧めることもあるが、中には私の話はほんの参考程度(参考にもされていないかも?)の扱いで、どこまでいってもアクセルを吹かし続ける経営もある。
 こういった方へ前向きでない話した時、「廣井事務所は事業拡大のバックアップをしてくれないんですか」と言われたこともあるが、経営状況を判断しながらうまくアクセルとブレーキを使い分けられる方が、結果として経営者として成功をおさめられている。
 大企業だけでもなく中小企業も、また我が事務所の顧問先に多くある医療機関も経営環境はすさまじい勢いで変化してきている。
 この変化の先に何があるのか? これを読み取れる人が最終的には成功、あるいは経営が順調に推移していく人になるのであろう。
 これは決して当てものや運任せのものではなく、いかに頭を働かせ、深いところまで学習できているかによるものであるように思う。
 最後に自分にも向けたきつい一言を発して終わりにするが、それは
 「僕はほんまについてへんわ」とか「なんて運が悪いんやろ」と言っている人はどこまでいってもうまくいないでしょう。
 だって、今までそういう人 何人か見てきていますし、周りにいる多くの人の話に耳を傾けないから当然の結果でしょう。「楽して儲ける方法はないのかな」なんていう想いを抱きながら日々過ごしているのですから。

 そういえば先週は久しぶり(1年ぶり? 半年ぶり?)にこのコーナーを休刊してしまいましたが、その理由は今日の書き出しのとおりです。
 では、確定申告期限の3月15日(金)まで気を緩めることなく、最後の詰めをしていきます。
 最後の最後にはまだ自分の確定申告も残っていますし・・。
posted by ヒロイ at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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