2023年11月19日

No.856:初めて見る光景

 何が起こったのかと思うようなタイトルで申し訳ありません。
 今から綴ることは日常でのちょっとした出来事で別にニュース性がある話でもないが、目の当たりにした人手不足の現実はあまりにもショッキングな光景だったのでNo.851の人手不足のことに続き、今回も人手不足の現場での30分間の出来事を実況風に綴ってみることにする。

 先日、滋賀県にある顧問先2件を事務所の男性スタッフと訪問しているときのことで、1件目が終わったのが13時過ぎだったので、次の顧問先まで車で移動中にどこかで昼食を と店を探していたところ 何度か行ったことのあるラーメン屋の看板が目に入ったので車を停めて店の中に入った。
 実はこの時点で次の訪問先へ向けて出発するまでの残された時間は30分であったが、少し急いで食べれば何とかなると思って、やっと確認に来てくれた店員にそれぞれ食べるメニュー注文した。
 ここまでは「少し遅いな」とは思ったものの特に違和感は感じなかったし、昼も少し過ぎており30〜35人程は入れる店内は我々を含め7、8人だったのでいつものようにスマホを眺めながらラーメンが出てくるのを待っていた。
 その注文を聞きに来た店員は常に小走りで店内を駆け回っていたが、私より先に入った客の焼きめしとラーメンを作る準備に厨房に入っていったかと思うと、私の次に入った客のテーブルまで水の入ったコップを持ちながら注文を聞きに行っていた。
 その後 また厨房に入ってカンカンと音をさせながら焼き飯の入った大きなフライパンを振りかざし、そして次はざるに入ったラーメンを温め、具をのせ 出来上がった2人分を隣の客の席へ運んでいた。

 すると一呼吸置く暇もなく、次は食べ終わった客が帰るということでレジまで駆けつけお勘定をしていた。
 こんな流れの中、さらに店に入ってくる客もあったが、やっと我々の注文したラーメンが出てきて 普段なら注文してから10分くらいで出てくるところ、この日はこの間約20分かかっていた。
 多少焦りながら時計を見て、「10分あるしな、大丈夫」と事務所のもう一人の者に告げながら、二人とも無言のまま熱いラーメンを味わうこともなく必死で流し込んだ。
 
 実況はここまでですが、何が言いたいかわかりますか?
 そう、この間は30代の女性店員1人ですべてを切り盛りしていたということ。店内を見渡したが他には店員はいなかった。
 小さな喫茶店ならともかく、30人以上が入れる店で店員1人なんて今まで行った店ではもちろん初めての経験だし、それは驚きを通り越してあり得ない光景のようにも思えた。
 決して店の悪評を言いたいわけではないので誤解のないようにしてもらいたいが、実はこの店の味は結構気に入っていたので何度か立ち寄っていたし、今までは3、4人の店員がいたはずだった。
 バイトの人が急に来れなくなったのか、どんな事情はあったのかはわからないが、この日の店内は本当にすごかった。
 実はこのラーメン屋は移転した野洲の来〇亭本店の後に昨年の夏にオープンしたチェーン展開しているラー麺ず〇ど〇屋 野洲店で、京都市内にも何店舗かある結構人気店なんです。
 今回はこれ以上私のコメントは入れずに私の店内実況で終わりにする。

 お勘定を済ませ 店を出る時、「すげーなー1人で  倒れんときや」と声かけた時のその店員がとびっきりの笑顔で見送ってくれたのが印象的であったが、その後彼女は脇目もふらずにすぐさま走ってまた厨房の中へ入っていった。
posted by ヒロイ at 17:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
神業ですね(笑い)
Posted by at 2023年11月22日 09:02
コメントありがとうございます。
実はこの店のその後が気になり、12月にもこのラーメン屋さん行きましたが、その時は店員は4名 通常運転でホッとしました。
一体あの日は何だったのでしょうかね?
Posted by 廣井増生 at 2024年01月04日 14:42
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック