2023年07月08日

No.838:やっと戻ってきた会場型対面形式の研修

 税理以外の方はあまりご存知でないかもしれないが、税理士には年間36時間の研修履修義務がある。 義務といってもあくまで“努力義務”なので、これを満たさなければ税理士資格がはく奪されるというものではないが、一応 「資格があるからってボーっとしていてはいけませんよ」という意味において、全ての税理士に対して一定の学習をし、知識を習得のする義務を課している点では一定の効果はあるように思う。 ただ、本当の意味での必須ではないので、私自身もこれって「意味あるの」と思うことがないわけではないが、時間数稼ぎのために受講していたのでは、仕事をする上ではミスリードをしかねないので、知識を更新するという点においては無視できない制度であると認識している。 これは税理士に限ったことではなく、他のどの専門職でもいえることであろうし、専門職や一定の有資格者に限らず、目まぐるしく変わる世の中についていくには研修というのは全ての社会人にとって必要不可欠なものである。 3年前のコロナ以降、会場型の研修がいったんは完全になくなってしまい、その後もパソコンの画面を見ながらの研修が主流となっていた。 各団体により「マルチメディア研修」とか「オンデマンド研修」と呼び名はいくつかあるが、この研修の形式は なかなか身が入らないというのが私の本音である。 非会場型であればどこでも受講できるし、同時配信でなければいつでも見ることができるという点においては便利ではあるが、今 目の前で講師がこっちを見ていないという点においてはついつい緊張感のない研修となってしまう。 研修の中には正直 “時間稼ぎ”のための研修があるのも事実だが、これぞ知っておきたいという研修は講師を前にして生で聞きたいものである。 この春からは会場型対面形式の研修も増えてきているので、時間の許す限り京都市内だけでなく、大阪くらいまでであれば 出向いて研修を受けるようにしている。 たぶん今の若い人から見ればこの私の行動そのものが、時代遅れ と思われるかもしれないが、仕事をする上で必要な情報を正確に理解し、頭の中に残しておくには私にとってはこの受講様式の方が適している。 先日も会場型の研修で講師の方が、「ビデオの前では淡々としゃべるだけで、講師をしていてもちっともつまんないし、熱も入らない」とおっしゃっていたし、会場型であれば重要なところでは講師のトーンも変わってくる。たまに「レジュメにはありませんが、今日ここにお見えになっている方にだけ伝えておきます・・・」とか「実はここが重要なんです」なんて言うとっておきの情報や実例を聞くこともできる。 このコロナ騒動で一番変わったのは、テレビ会議という方法もあるので、多くの局面においてこの 直での対面は不要 という流れかもしれないし、この流れは今後も続いていく部分もあると思われるが、非対面でのもう一つの手法であるメールでは相手様が喜んだり納得してくれているのか、腹を立てているのか、あるいは はらわた腸が煮えくり返るほど怒っているのか 判別しづらい時もあり冷や冷やすることもある。 いったん時代の波が「対面でなくても」という風になったことは、非常に便利になったことも数多くあり、以前のようには戻らないだろうし、これからはこの対面と非対面とをうまく使い分けながら仕事をしていくことが、税理士だけでなく、ビジネスマンとして生き残るためには重要なことになってくるでようにも思う。 会場型の研修であっても睡魔に襲われてうとうとなんていうことがないわけではないが、興味のある研修内容であれば、3時間しっかりと聞くこともできるので やはり目の前の講師の方の熱量は重要なのかもしれない。 実は今月末 ある医師会で研修会の講師をすることになってるが、うとうとされないような研修にするため 目下レジュメを作成中である。 講師って結構大変ではあるが、講師をするためにはかなり事前学習をしないといけないので、その分野がちょっとした得意分野になるというメリットもある。 今日も長くなってしまったが、この後はレジュメ作成があるのでこのへんで終わります。 では・・。
posted by ヒロイ at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック