春にはいちご、秋には梨、ぶどう、それにニュースでもかにのシーズンや松茸の季節ということで必ず取り上げられるし、旅行案内では季節ごとに「旬の味覚 グルメツアー」という企画も見に飛び込んでくる。
ただ 今回私が書こうとしているのは、残念ながら食べ物以外の話である。
今日 見て思ったのだが、自宅の本棚にいつかは読もうと立てかけてあるいくつもの本は、古いものになると5、6年前に、他の本でも多くが2、3年近く前に買ったものでその内容・分野はさまざまであるが、その数も多分 30冊を上回るほどである。
税法に関するものや遺産の分け方、それに会社の経営者が軌道に乗せるために取り組んだとことを綴ったものなど仕事に関係するものもあれば、旅行記、甲子園の監督列伝、あとある人の闘病記などちょっと仕事から離れたいときに読む本までさまざまなものが並んでいる。
ただ、今日これを眺めていてタイトルには興味が沸くが、 なかなかどれか1冊を読もうと本棚から本を取り出す気になれない
ふと「なぜなんだろう?」と考えてみると、買った時には確かに話題の本で書店でも比較的目立つところに並べてあったのであろうが、今となっては、その内容そのものだけでなく、自分の気持ちの中で「今読みたい」という気持ち つまり旬を過ぎている感がある。
ここまではたまたま目の前にあった本のことを取り上げたが、それは他のいろいろなことについて同じようなことが言えるような気がする。
少し趣向が違うかもしれないが、個人的に買いたい物でも、この冬はコートを買おうと秋から考えていても、ついつい忙しくて買いに行けないまま2月頃になると「もう、今年はいまさらええわ」と買わずに終わってしまったり、「ぜひ○○を食べたい」と思っていても食べないまま旬が終わってしまうこともある。
何が言いたいかというと、やりたいと思った時、欲しい思った時 というその時に行動に移すことが大事で、「後で」とか、「いつか時間がある時に」なんて思っていると、なかなか実現しないし、仮に実現したとしてもやはり、”今” というタイミングを逃してしまうと価値半減とまでいかなくとも、「最高、ばっちり、よかった!」という思いには至らないことが多い。
少し話が逸れるが、
いい時期ということで思い出したことで、子供が幼稚園くらいの時、いろいろな人から「今が一番いい時やね」と言われたが、「この人 何言うてんのやろ、幼稚園を筆頭に3人も子供がいて いい時どころか、一番大変な時なんやけど」と思ったり、また40〜45歳の頃には、60歳以上の仕事先や親戚の人から、「いま、仕事をする上で脂がのってくる、一番活躍できるええ時期やな」と言われた時も、「世の中も仕事も分からんことだらけなんで、全然自信もないし、まだまだ不安の方が大きいのに」と思ったものである。
これとて”旬”とは多少意味合いが違うが、今となってはめちゃめちゃ忙しかったけど人生の中で一番充実していた時かなとも思えてくる。
ということで、やろうと思ったことはやりたい時にする これが一番 意味があり、成果が上がるということである。ただ、これは誰しもが思っていることであろうが、本当に時間がないですよね。
時間って待ってくるものではなく、自分から作りにいかないといけないんでしょうからね。
それにしても一日も一週間もあっという間に過ぎてしまいます。みなさんもそう思うでしょ。