2023年04月02日

No.824:常に次のことを考えている経営者

 我が事務所の仕事のスタイルは、年に一回 あるいは四半期に一回 顧問先の方と面談する形もあるが、顧問先の多くは個人、法人を問わず、年一回の決算申告業務以外に「月次訪問(来所)」という形で毎月 顧問先の方と面談することを基本としている。

 毎月の会計・記帳資料の確認や経営状況の報告の他に顧問先が抱えている問題についての相談もあり、その解決に時間を費やすことも多い。
 月に一回の面談だけでは解決できなかったり、間を置かず、即座に回答や提案が欲しいといういう時には電話やメールでやり取りすることも度々ある。
 こういったやり取りの中で、経営者の意欲ややる気がひしひしと強く伝わってくる方も何人かいらっしゃる。
 こういう経営者は一ヶ月経ったから定例的に会うというだけでは物足りないようで、自分の考えが間違っていないかとか、「こんな時どうしたらいいの?」という質問を事前に用意されていることもある。
 先週面談した方は顧問先の中でもかなり先進的で、常に2、3歩先を走っておられ、毎月の1時間ほどの面談時にも鋭い質問がいくつも飛んでくる。
 この時はこの経営者の方とは定例の月次面談であったが、今回初めて 面談の2日前に[面談時に相談したいこと、事前に伝えておきたいこと]というタイトルのメールが送られてきて、事務所のもう一人の担当者と「こんなのが事前に来るのって助かる部分もああるけど、結構プレッシャーやな」と話しながら、多少の事前準備をしたうえで訪問した。
 いざ訪問すると、開口一番「限られた時間を有効に使いたいので今回は最近考えていることを事前に送っておきました」とおっしゃた後、すぐさまそのメモに沿って@から順番に相談に乗ったり、確認していった。

 あともう一人 別の方であるが、こちらも事業拡大について相談したいと事前に連絡があり、毎月訪問している担当者と私の二人で事務所で面談を行った。
 この方は40代であるが、10年前に事業を初めて1年足らずで軌道に乗せられ、その後も増収増益で資金的にも全く問題のない会社であるが、「事業の次なる展開を考えているので、担当者だけでなく廣井先生にも私の考えや方向性が間違っていないか経営者の目線からアドバイスが欲しい」とわざわざ事務所までお越しになった。
 急な話だったので夕方以降の面談になったが、私が「そちらには毎月担当者がお邪魔してますが、この事務所に今まで来られたことありますか?」と尋ねると、「いや〜、実は初めてです。HPの地図を頼りに来ましたが、最初 車で前を通り過ぎてしまいました」とおっしゃった。
 この方も事前準備が万全で、「今後の事業展開について」という10ページくらい冊子を自分で作られ、自分の考え方が甘かったり、間違っていないということが確認できれば早く動きたいんです。私も50歳まであまり時間的な余裕がありませんから」とその冊子の中の計画を熱く語られた。

 他にも先進的かつ情熱的な経営者は何人かいらっしゃるが、先週は若くて熱い経営者2人と立て続けに面談し、私にとってもなかなか刺激的な一週間であった。
 やはり、経営って「どうしましょ?」ではなく、「こうしたいんです!」というところからいろいろな足がかりができるのだろうなとあらためて考えさせられた。
 お二人とも即座に結論の出る話ではないが、今後の推移を見守っていったり、フォローしていくのが非常に楽しみである。
 とはいっても、この2人また近々 第二弾の相談があるんだろうな、こういう経営者って、立ち止まったり、じっとしていられないもの。
posted by ヒロイ at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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