コロナ以降、いつもやる やらないとバタバタしていたが今年はこんな状況下ではあったが、万全の対策をとったうえで、3年ぶりに開催された。
ただ、このような時期なのでマスク着用はもちろんのこと、1〜4回生の現役全部員と一部のOB 計100人程が、蜜を避けて300人近く入れる大きな会場で行った。
こんな時期なので飲食禁止はもちろんのこと、必要以上の会話はご法度、しかも1時間以内という いくつかの制約のある中での開催であった。
以前は京都市内のホテルで飲食や飲酒(20歳以上の者に限る)も伴い、多くのOBOGの参加のもと結構盛大に行われていたが、もうそういったことをしていた時の部員も今の4回生のみで、ここでもコロナにかき回された跡形が残っている。
今回も過去においてはよくお顔を拝見していた65代以上の方の出席がなかったのと、東京在住の方もわざわざ京都まで出向かれることはなかったので、数日前に数少ない京都在住組である私に「できれば当日出席して歓迎のあいさつを」と東京の先輩から連絡が入っていた。
私はトップバッターでの挨拶であったが、「とにかく今までのことにとらわれることなく、これまでの慣例も捨て、ただ 熱い思いだけは抱きながら自由に活動してほしい。」と話した。
「一応、100年以上続くクラブであるが、今や歴史や伝統は全く通用しない世の中になったので、そういったことにも一切とらわれることなく、自分のため、自分たちのためにクラブく取り組んでほしい」 と口火を切った。
ただ、その後 現役部員数名のからは、私が予想していなかった言葉が次から次へと出てきて驚いた。
「陸上部員であることの責任と誇りをもって」、「名に恥じないように」、「学生アスリートであることを片時も忘れることなく規律を守り」、「キャプテンの僕を信じて付いてきてほしい」、「チームとして少しでも役に立てる選手に、そして部員になれるように」というような最近 あまり聞かなかった言葉のオンパレードで、私の方が少し面食らった感があった。これって知らない人が聞いたら怖い世界と思うだろうな・・・。
私のころは体育会といえば一種独特の雰囲気はあったものの、片方では競技を離れたらもっとちゃらんぽらんで、今の学生のように将来の人生設計もなく、多くの部員が漫然と過ごしていたように思う。
近くにいた40代のOBも、「今の学生はある意味偉いわ。俺らちょっとクラブして、後は遊ぶことしか考えてなかったもんな。勉強にいたっては試験前にちょろっとしただけやし。」と言っていた。
まあ、こちらが「肩の力を抜いて」と言ったつもりであったが、現役学生の熱に圧倒された1時間であった。
ただ、本音は強くなって次のオリンピックには誰か出てくれたらなと思うが、そんなことを期待するのはさておき、久しぶりに現役学生に会って 今の学生の凄さというか ひたむきさ見せつけられた感があった。
暑かったし、コロナのこともあったので、1時間で解散となったが、質素ではあったが中身の濃い 歓迎会であった。
日曜日わざわざ出向いていったが、日頃のビジネスの世界とはまた違ったこういった世界に触れたことによって、いろいろな意味で刺激を受けた朝の1時間であった。