2022年03月20日

No.771:貴重な“いつもどおり”

 先ほど事務所のすぐそばにある同志社大学の前を車で通ると袴姿の女子大生を何人か見かけたし、大学の門の所では「卒業式」と書かれた案内板の前で記念撮影をしている人もいた。
 あっ、そういう時期だったのか? と思うと同時に、久しぶりに大学らしい光景を目にし、少しうれしい気持ちになった。
 2013年に文系の多くの学部が京田辺から今出川に移り、それに伴って今出川は6,000人近く学生が増え、 そりゃ当時はすごい賑わいであった。
 その頃、大学の近くで空いているビルがあるとすぐ学生マンションをあっせんする不動産業者が入り、周辺の飲食店やコンビニも賑わい、時間帯によっては今出川通の人通りは半端ではなく、しっかり前を向いて歩かないと人か自転車にぶつかるというような状態であった。
 それが2年前のコロナからは人影も少なく、最初の緊急事態宣言の時には日本中がそうであったようにこの界隈もまるでゴーストタウンのような状態になっていた。
 その後、多少 通学する学生は増えてきだしたとはいうものの、コロナ禍前と比べると1/4、もしかすると1〜2割程度しか学生が戻っていないように感じる。
 地下鉄の駅の上の一等地であった烏丸今出川の交差点のビルは今ではほとんどが空きテナントとなっているし、車で10分足らずの所にある京都大学の近辺(百万遍界隈)も同じような状況で、こちらも人通りの多い交差点の角にあったドラッグストアが撤退した後、1年近くになるが今でも「テナント募集」の張り紙が張られている。
 以前は大学のある場所は観光地とはまた違う人(学生)で賑わう街で“タウン化”していっていたし、以前 研修会で関西大学に行った時も阪急の関大前駅から大学までの道はやたらと人が多く、道端にあるどの店も混雑していたのを覚えている。
 コロナになって学生が学校に行かずWebで授業を受ける方式もすっかり定着してきたが、このままの状態が続くともう学生街というのは寂れるというか、いつしか学生街というものがなってしまうのではという感じがしないでもない。
 東京の高田馬場や三田、それに本郷なんかも人通りの少ない街になっているんだろうし、地方の大学は規模の大小はあるにせよ、その地域にはなくてはならない賑わう場所であったと思うが、今やどうなっているのであろうか?

 そんな中で今日の卒業式は家族の同伴者はほとんど見かけなかったとはいえ、久しぶりに見る華やかな光景であった。
 また、昨日は事務所の3軒隣のマンションに引っ越し業者が2回にわたってトラックを横付けしていたが、こういう新たに京都に住む人ための引っ越しを見ると春の当たり前の光景とはいえ、なんだかホッしてしまうという、今までにはなかった気持になってしまう。

 世界的にも大変な状況が続いているし、本当に晴れ晴れとはいえないすっきりしない春であるが、暦は世の中の状況や人の心とは関係なく同じ間隔で時を刻んでいき、3月もあと10日余りとなってしまっている。
 以前は“春”と聞いただけで心がウキウキするものであったが、なかなかそんな気分になれないのは私だけではないはずで、平和はもとより日常というものがこれだけ素晴らしいものだったんだと思わざるを得ない今の世の中である。
 “いつもどおり”とは本当に貴重なものあると思わざるを得ない今年の春である。
posted by ヒロイ at 15:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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