まだ車が渋滞しているという状況ではないが、10月以降は修学旅行の予約も入りだしているとのことで、しばらく京都市内でほとんど見かけなかった観光バスも10月半ばからあちこちで目にすることになるのであろう。
ただ、やっとここまで戻ってきたかと思う反面、こうしてOKの方へハンドルを切るとまた今までと同じことを繰り返すのではなかろうかと解除後の心配の方が先立つ。
地下鉄や市バスも徐々に乗客が増えてきているとはいうものの、先週までは日中であれば まだ比較的距離を保ちながら乗ることができたが、こちらも再び 肌が触れ合うような混み具合になるのではと心配である。
昨夜は大学の陸上部OBの役員会がWebで行われたが、これはコロナには関係なく、遠く離れている者同士が同時に議論できる こういったスタイルがとれるようになったのはコロナのお陰といっていいのかもしれない。
先日、「自粛していた税務調査もコロナ前という状態ではないが、宣言解除後は徐々に元の形に戻します」という大阪国税局からのお知らせが税理士会を通じて送られてきたが、息つく暇もなく10月1日に早速、京都市内の税務署からある法人の税務調査実施の連絡が入った。
「いきなりか。ここまでじっと待ってたんやろか。」と驚くと同時に、少し気持ちを引き締め直す自分がいることに気がついた。
税務調査はここ数年、減少してきている傾向にあったが、税理士をしている以上避けて通れないことである。ただ、いつになっても税務調査はないにこしたことはないが。
昨年の春以降、緊急事態の期間があまりにも長いので、今まで通常に行われていたことが、中止や規模縮小となり、いろいろな点で日常を忘れかけていたところがあった。
学校行事やイベントの他、葬式もこの間、1回 家族葬(密葬)に出ただけで黒いネクタイを締める機会はほとんどなかった。
結婚式もまさか身内の結婚式がこんな時期になろうとは思ってもみなかったが、5月の緊急事態宣言中に娘の結婚式が新郎新婦を含め10名だけで実施された。この結婚式は今までに経験したことのない“特別感”は十二分にあった。アルコール類の一切出ない結婚式ということも含めて。
緊急事態宣言が解除された後は世の中の切り替えが早すぎて、また宣言が出ないとも限らないが、我々は行政のお役人でもないし、医療関係者でもないので、国や京都府、京都市からの発信に従っていくしかない。
これだけいろいろなことが停止、塩漬け状態にされていたので、いざ宣言が解除されたからと言って、日常が大きく変わるわけではないが、少し落ち着いてくれば行ってみたいところがある。
それは、鉄道ファンでありながら開館4年になるが、まだ訪れることができていない 京都鉄道博物館 である。
ただ、期間限定の催物でもないし、逃げていくものではないのでゆっくりと世の中の状況を見極めながら実行に移したいと考えている。 スケジュール表を見る限り しばらくは行けそうにはないのは分かっているが。
事務所は今出川通に面しているし、大学も近いので、明日以降 街の様子がどう変わるのか、外の様子も気にかけながら、宣言解除後の状況変化を捉えていきたいと考えている。
それにしても去年に引き続き 何か落ち着かない秋ですよねー、今年の秋も。