これは本人に責任がなく就職差別につながるおそれがあるからとのことで、当然 納得のいくものであるが、こういった採用面接ではなく、仕事で初対面の人の場合、話の流れでついつい出身地の話になることがある。
特にクリニックの新規開業の支援で金融機関に提出する履歴書や経歴書を受け取る時に、「私、○○県の○○市出身なんです、ご存じですか?」とおっしゃる方もあり、その流れで地域の有名な観光地や名産品の話を熱く語られることもある。
一般企業の経営者の方と話していても、「私の母校、今年も甲子園に出てるんですよ」とか、「テレビでも何回かとり上げられた有名なおそば屋さんがあるんです」という話で本題そっちのけで盛り上がったりすることもある。
実は私は根っからの旅行好きだが、期日の差し迫った仕事を抱えることが多くなったことに加え、昨今のコロナ禍の状況が続く限り、私の楽しみは当分の間 かなえられそうにない。
こんな中で最近 会った方は結構、京都や近畿圏以外の人も多く、過去の私の旅の思い出と照らし合わせたり、おいしいお店を教えてもらったりして、本来の仕事の話の合間に、わずかながらとはいえ旅行気分のかけらだけ味わうことができる。
この2、3ヶ月でも、島根県、北海道、愛媛県、千葉県、長崎県など、いろいろな方から出身地や出身大学、それに過去の勤務地の楽しい話を聞かせていただり、県民性について、いわゆる京都人との違いについて話される方もある。
その中には、今は実行に移せないが、いつかはきっと訪れてみたいなと思うような場所もいくつかあった。
他には、家で休日にパラパラとめくっていた雑誌に、「東京のおいしいうなぎ屋さん」、「博多のラーメンはここで決まり」、「広島の中でもここのかきフライを逃すな」なんていうのを見て、今度いった時には必ず立ち寄るぞ といき込んではみるが、これとていつかなえられることやらという世の中になってしまっている。
ここでは決して旅に行けないことに対する不満を言いたいのではなく、郷土料理を味わう以外にも、見たり聞いたりする“仮想旅行”を楽しむことも少しずつではあるが身に付けつつあるように思う。
こんな旅の話をしていること自体、ひんしゅくかもしれないが、大変な世の中になればなるほど 心の中に少しの色合いの違う現実離れした部分も必要と思っているので 今回の話はお許しいただきたい。
今のコロナの状況は、顧問先のドクターの話を聞くとかなりひっ迫しているケースや地域もあり、予断を許さない状況であるようだが、我々としてはここはひとまず一定の収束を迎えるまでいろいろな面において協力し、対応していくしかないのであろう。
私事ではあるが、コロナのワクチン接種はワクチン不足による急なキャンセルもあったが、やっと今日の午前中に2回目の接種を終えることができ、少しほっとしている。
明日はワクチンの予約の変更よりも早く予定が決まっていた仕事があるので、一応 出社するつもりでいるが、副反応については明日になってみないと分からないので、今 いろいろと考えず、少しは行動は控えつつも普段どおりの休日を過ごしている。
さあ、明日 体調はどうなっているんでしょうね? ぶっ倒れそうになっていたりして・・・。