正直、このような異常事態になると仕事での訪問や面談は少しは減ってきているが、なかなか人と会えない分、逆に確認作業が遅れがちで手間取ったり、メールでの問い合わせへの対応などに費やす時間が多くなり、仕事と向き合っている時間そのものは 通常の状態の時よりは明らかに増えてきているように思う。
事務所自体も1月19日から一部を在宅での業務に切り替え、基本的には週2回の出勤体制をとっているので、誰がいつ出社するのかなと各人の出勤予定表を確認しながら仕事をせざるを得ないという なかなか不便な状態を強いられている。
政府が要請している「会社への出勤7割削減」には及ばないが、できることは取り組んでいこうと、2月7日(日)までの緊急事態宣言発令中の間は上記のような措置をとっている。
ただ、顧問先の方は通常の年より経営環境が悪化している中での確定申告であり、面談をご希望されている方については、感染防止策をとりながら できるだけご希望に沿うような形での対応で進めている。
こういった何かにつけ気をつかったり、いろいろ考えても解決できないような現在の状況の中で、ぽぽたんは朝が来れば目を覚まし、散歩時間になると外に行きたそうにおねだりをしてくる。
昨日と今日は天候が優れないなか、ワンちゃん用の雨がっぱを着せて散歩に行ってきた。
雨の音がしているとついつい人間の方が、「もう少し待ってな」という気持ちになるが、ぽぽたんはそんなことはお構いなしである。
でも、このお構いなしのところが、逆に人間の心を和ましてくれているのであろう。
小さな子供のいる家庭でも、子供、特に幼児の場合には、親の思いなど関係なくいろいろな要望を言ったり、おねだりをしてくる。
正直、子育て真っ只中のお母さんやお父さんたちにとってはこんな時、「忙しいのになんで今言ってくるの」ということの繰り返しであろうが、この相手の状況を顧みない無邪気なところが何ともいえない部分であろう。
うちのぽぽたんも、「人間って朝から晩までコロナって言ってるけど私には関係ないわ。私は散歩して、ご飯を食べて、昼寝ができれば大満足」と言わんばかりに、人間の都合なんかお構いなしである。
でも、この我々が生きている人間の世界では何一つ明るい話題はない中で、ワンちゃんのこういう態度はかえって救われるし、気持ちも自然と和んでくる。
これから確定申告のシーズンに入り、通常の年であれば 「大変だけど、年に一回のこの時期 がんばらないと」と思わず、腕まくりするような自分があったが、今年ばかりは「何とか無事終わりますように」と思いながの繁忙期への突入である。
これから春にかけて、コロナがどうなっているかは予測もつかないし、この一年を過ごしてみて、コロナに対する予測なんて全くあてにならないことは立証済みである。
こういう時はあまり先のことを考え過ぎずにまさに淡々と過ごすことが一番であろう。
“淡々”とは「あっさり。こだわらない。」という意味であまり自分には似合わない言葉のような気がするが、ここへきて“淡々”という意味の必要性が分かってきた。
コロナの状況は全く先が読めない中、確定申告が終わるまではあれこれ考えずに“淡々”と過ごすことに徹しようと思っている。
こんな時こそ、些細なことに一喜一憂せず、素知らぬ顔でいることが意外と重要で、ぽぽたんがいてくれて本当によかったと思えたコロナ禍の休日であった。
それにしても本当に天気の悪い休日でしたね。明日は晴れるようなので、少しは明るい気分になれるのかな?