2020年06月21日

No685:言葉を勝手に縮めることは好きではない

 日常の生活や仕事をしていて言葉を短縮したり、簡略化していう“短縮形”や“簡略語”にたびたび出くわすが、私はこの短縮形があまり好きではないし、できるだけ使わないように心掛けている。
 コンビニ、エアコン、ファミコンなどは今や短縮形が日本語になってしまっている感があり、誰しも「コンビニエンスストアに飲み物を買いに行ってくる」なんて言わないのでこれはよしにして。
 また、日頃一般人が使う機会の少ない「外為(ガイタメ)・外国為替」や、「公取(コウトリ)・公正取引委員会」などは、一種のビジネス用語になっているので あまり気にならないが、比較的、日常の生活の中で使う言葉を短縮していうのは気になって仕方がない。
 我々の仕事でも確定申告のことを「確申」、年末調整は「年調」というのは業界内では何の違和感もないし、事務所の中での会話で使うのはいいが、顧問先の方に対して、「年調の書類、そろそろ送ってもらえますか」なんて電話しているのを端で聞いていると、果たして電話の向こうの顧問先の奥様は、「年調」って分かっておられるのかな? と思うこともある。
 私は税務関連の経験の浅い方に対しては、「従業員の方々の年間の税金を年末に精算する“年末調整”の書類ですが・・・」というようにしているし、そうすることによって、今 依頼を受けている書類の重要度と緊急度がどれくらいのものなのかを理解されるので、資料収集も非常に手際よく、早く進めてもらえるという利点がある。
 私は決して頭の回転が速い方ではないので、逆の立場の場合 理解するのに困らないようにすることも仕事のひとつかなと思いながら対応するようにしている(つもりである)。

 最近でこそ一般的な言葉になってきた感のある「取説(トリセツ)・取扱説明書」も今から10年程前にクリニックの開業準備に携わっていた時、医療機器のメーカーの方が、「明日の開業前スタッフ研修は何点かの医療機器のトリセツに2間くらい充てる予定をしています」といわれた時、「トリセツ」の意味が分からなかった。ただ周りにいた人はさぞ当たり前のように頷かれていたので、「トリセツって?」と質問をすることもできず帰ってきたことを覚えている。
 こちらも15年程の話になるが、ある会社で特許権の話をしていた時にその場にいた弁護士さんが、「そのチザイの権利としての認識と評価が問題で・・」といわれた時、「チザイ」の意味が分からず知ったふりをして帰ってきてから、その意味を調べて やっとそれが「知的財産権」と分かり、あの場で聞かなくてよかったと胸をなでおろしたことがあった。
 税理士会の役員をするまでは、「監事」のことを「皿(サラ)カンジ」、「幹事」のことを「ミキカンジ」なんて呼ぶことも知らなかった。
   各方面においてこの短縮形が当たり前のように使われているし、我々業界でもこういった専門用語を知らず知らずのうちに連発していることもある。「簡易(消費税の簡易課税)」、「納特(源泉所得税の納期の特例)」などもその代表的なものであろう。
 私のような小規模な会社や個人事業者の方々を顧問先に持つ者としては、こういった分かりやすい説明をすることも、仕事をスムーズに進めるうえで大切なことであるなと実感することもたびたびある。

 明日の午後からは相続に関しての親族会議に立ち会い、財産の分割や相続税額について説明することになっているが、こちらも相続人4名の方がすべて いわゆる素人さんなので一から丁寧に説明することが必要であろう。
 相続人の一人であるご長男はこのためにわざわざ東京から(丹後まで)帰ってこられての打ち合わせであるので、うまく説明をして相続人のみなさんが納得できるような結論を導き出せるようなお手伝いができればと思っている。
   そういう意味において、結論はすぐには出ないかもしれないが、明日は私にとっては結構 重くて、重要な日になりそうである。
 こんな大事な場面で説明できることもある意味 税理士冥利に尽きるな と勝手に考えながら明日を迎えることにする。

 では、明日は泊まりで荷物の準備もあるので今日はこの辺で。
posted by ヒロイ at 22:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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