2020年04月19日

No676:「一人の脱落者も出さない」 そんな決意を再確認する休日

 毎日毎日、新たに入ってくるニュースはコロナ関連のものばかりで、明るく、先の見通せるものはほとんどといっていいほどない。
 4月16日に政府より全国一斉に発令された緊急事態宣言を踏まえ、当事務所も4月20日から勤務はシフト制にして、出社日以外はテレワークによる在宅勤務を実施することになった。
 明日[4月20日(月)]の9時30分、在宅で行う業務の注意点の説明を経て、実質 交替出社制による在宅勤務がスタートする。
 もちろん事前に準備をしていたわけではないが、提携のソフト会社の協力のもと、私も含めた全社員17名分のテレワークが実施できる状態にこぎつけられるめどがついた。
 ここ数日間だけでも収入減や資金繰りの悪化に伴い、緊急融資や雇用関連の助成金の相談が増え続けている。
 緊急対応が必要な先以外の外出はできないことにしているが、上記の融資や助成金の対応は全社的に事前研修も終え、毎日のように更新される厚生労働省から情報も事務所の社会保険労務士がいち早く社内メールで発信してくれるので、情報遅れがないような仕組みができつつある。

 顧問先の中で最も多い業種である医療機関をはじめとして、その他の様々な業種の経営者の方々は経営状況が上向きなんていうのはもちろんないし、現状維持の先すら皆無といっていいような状況であり、2割減、3割減、半減以上という今まで経験されたことのないような数字が私のところに報告されてくる。
 こんな折に本当はいち早く駆けつけて相談にのったり、不安を解消してあげたいところだが、ここまで外部との接触を制限されていると税理士事務所であってもなかなかできないというのも致し方ないとはいえ、何とももどかしいところではある。

 そんな中で我が事務所としては現在でき得ることは、顧問先の経営者やその家族、そして従業員の方々の不安な気持ちに寄り添い、不安の解消までいかなくとも少しでも和らげることしかないように思う。
 それには常日頃から密接な関係にある個々の顧問先の実情に合った最新の情報発信と適切なアドバイスができるかにかかっているし、我々税理士事務所に課せられた課題は平時と比べると何倍も重いものとなるであろう。

 この税理士あるいは税理士事務所と顧問先との関係と少しだけ似通った関係かなと思われるペットに関するコラムが新聞に載っており、「確かにそうやな」と自分自身 深く反省させれる内容であったので紹介しておく。
 子どもの頃から何匹かの犬と生活してきた文化人類学の大学教授(女性)のコメントは、

【犬は「飼う」ものではなく、「共に生きる」存在である。よく、「ペットに癒やされる」という言葉を聞くが、私はこの言葉があまり好きではない。私にとっては犬は「癒やし」以上のもの、喜びも苦しみも共にする人生(犬生?)を分かち合う存在だ。愛情を注ぐ対象だけでなく、たくさんの愛情を注いでくれる存在である。】

 まずはこの言葉って親子関係にも成り立つなと気付かされた。私も含めたほとんどの親が、「親が子供に愛情を注ぐ」なんて上から目線で偉そうなことを言っているが、親だって子供からたくさんの愛情を注いでもらっているはずである。それは未成年の子供であっても、いや、場合によっては赤ん坊であっても・・・。それは親が気付かないだけであって。
 こんなことを考えていると今日の前半部分で掲げた税理士と顧問先の関係も、顧問先のことを税理士として面倒をみるというのではなく、我々税理士も顧問先の方々から数えきれないくらい多くのことを学ばせてもらっている。
 そういう意味においては、いっしょになって悩んだり考える存在になれるということが我々税理士 あるいは 税理士事務所に求められていることであろう。
 正直、今回の事務所の対応は、事務所の従業員とその家族や周りの人を守り、また社会全体を守るためにやむを得ない措置であると思うが、実は明日からのこのシフト制による出勤とテレワークによる在宅勤務の実施を今までにない緊張した気持ちで迎える、今日はその前日の日曜日である。
 少しだけかっこいい言葉でいうと、「一人の脱落者も出さない」そんな決意を再確認する休日である。
posted by ヒロイ at 16:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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