2020年02月02日

No666:憧れる“私鉄の社長兼税理士”

 税理士業、税理士業界にとって一番忙しいといわれる確定申告期が直前に迫ってきた。
 我々税理士も毎年2月上旬から3月初旬にかけて税理士会の各支部単位で開催される確定申告の地区相談会に応援に行くことになっており、私も2月12日に当番が当たっている。実は今年からは5支部合同開催となった。
 忙しいさなかのことで、正直 時間的にはかなり厳しいが、ここでは自分の事務所の顧問先ではなく、一般市民というか、一般の納税者の方々からのいろいろな相談に応じたり、申告書の作成方法を説明することになるが、これはこれでいつもと違って新鮮な気持ちになる。
 基本的には税理士と顧問契約をされていない いわゆる素人さんばかりなので、たまに「えっ?」と思うような質問をされることもあるが、顧問先の方とのやり取りと違って、ある意味 自分も世の中の役に立っているのかもと感じることができる日でもある。
 当番の日はほぼ1日張り付きになるので、行くまでは結構気が重いが 当日その場に立つと結構必死になって質問に答えているのには自分でも不思議に思えてくることもある。ただ、夕方 終わった時にはそれはもう かなり疲れきって、ぐったりしている。
 税理士は通常は顧問先の方のために仕事をし、こういった時期には一般納税者のために本業の税務・会計に関わる仕事をしているが、先日ある雑誌で見たのは千葉県の税理士が税理士業以外にユニークな仕事をされていることが紹介されていた。ユニークといってもその仕事は非常に責任のある仕事で、それはあるローカル私鉄の社長業である。 
 旅行、鉄道、地図という言葉には目がない私にとっては何とも羨ましいが、赤字の銚子電鉄(千葉県)をなんとか存続させるために経営改善をするという非常に責任の大きな役割を担っての就任である。
 歳は私と同じ57歳であるが、税理士としては500社もの税務申告も行っているというから私なんか足元にも及ばない。
 そしてなんといってもすごいのが、2016年に電車の運転免許を取得し、自ら電車の運転もできるという 税理士、社長、そして電車の運転士という何でもござれという人物である。
 私も小さい時から鉄道大好き少年で、子供が小さい頃は子供そっちのけでプラレールにはまり、次は子供が持っていた“電車でGO”というテレビゲームにもまった時期があった。
 怪しげなおっさんと思われるのであまり大きな声では言えないが、電車の先頭車両から二本のレールを見るとぞくぞくするし、今でも私鉄では先頭車両に乗って横目で前を見ていることもある。決して、運転手の後ろに立って前方を見たりはしていませんが・・・。

 今日はこうして税理士業の傍ら(この場合税理士業が副業かも?)、やってみたい仕事をしている同年代の人の生き方が羨ましくもなったのでとり上げてみた。
 ただ、こういった赤字ローカル線の社長業はそう楽しいことばかりではないというか、楽しいことなんてほとんどないのかもしれない。
 我々は“税理士”という資格というか冠を被っているが、税理士という資格に関係なく一経営者になった場合(普通の社長はほとんどそうであろうが)、果たして経営は傾かずにやっていけるのか、経営手腕はどんなものなのか自分でも疑問符の付くところではある。
 そういう意味で税理士でなくても会社の経営できるような人物こそが、顧問先の経営相談にのれる頼りがいのある税理士なのだろう。
 税理士は税の専門家でいいと思うが、税理士“業”は税の知識以外に企業家をより良い方向へ導く能力が必要であるように思う。

 まだまだ、学ばないといけないことは山ほどある、そんなことを感じた銚子電鉄社長兼税理士の話であり、自分でも少し憧れる同年代の生き方を記したものであった。
posted by ヒロイ at 21:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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