2019年12月02日

No657:器の大きい経営者

 税理士業というのは顧問先の企業や医療機関と顧問契約を結び、その契約に基づき依頼業務を遂行し、顧問報酬をいただくという 契約と信頼関係の上に成り立っている。
 最近、「税理士に顧問先を紹介します」という顧客紹介サービスの会社から電話があるが、今のところ こういった紹介会社から顧問先になったケースは一度もない。
 このようなサービスを真っ向から否定しているわけではないが、お互いどういった者同士か分からない中での顧問契約はなかなか勇気のいるものである。
 我が事務所も年に数件 新しい顧問先が増えるがその多くが現在 顧問契約を結んでいる方や何らかの関係のある方からの紹介である。
 こんな話をすると「紹介があっていいですね」と思う人もいると思うが、これってかなりのプレッシャーであり、ミスや行き違いは許されないという重いものを背負って顧問契約がスタートする。
 こんな時、私が一番気をつけているのは、その経営者が何を望んでいるのかということをいち早く察知し、それに沿った対応をすることである。
 希望(ニーズ)はさまざまであり、よく似たタイプの二人の経営者のニーズが全く違っていたことも何度もあった。

 そんな中で私も経営者の一人として、「こんな経営者になりたい」とか「この人はすごい」と思えるような人も何人かいる。
 経営者はある意味、経営を安定させるために稼がないといけないが、その稼ぎ方であったり、経営方針が私利私欲に走らず、とはいうものの自分の稼ぎはきちんと確保したうえで 従業員やその他 周りの人にきちっと還元できることが大切である。
 ただ”還元”というきれいごとを実現するには分配できる利益をしっかりと確保するということであろう。 というのも理想はなかなか崇高であり、私もその考え方は素晴らしいと思える経営者は何人もいるが、なかなかこの“還元”というは資金が必要となるので容易ではなく、実際に従業員が満足するくらいきちんと還元できる経営者はかなり限られてくる。
 その限られた数名の経営者の顔を今思い浮かべてみると、やはり、「うちの従業員がいるからこそ今の経営状態が確保できている」という考えを常に抱かれている。口先だけでなく。
 もちろん一定以上の給与水準であったり、いろいろな福利厚生面での充実ということは表に見える部分としてはあるが、やはり従業員に対する細やかな配慮というのは一朝一夕でなしえることができるものではなく、その経営者(院長)の人間性というか、一般的には“器の大きい人”とか“懐の深い人”と表現される人のことを指すのであろう。
 
 この仕事をしていてお金(報酬)をいただきながらもこういった経営者と接することができるのはありがたいし、ある意味 得したというか、この人といっしょに仕事ができてよかったと思える瞬間である。
 自分自身決して器の大きな人間になろうとも思わないし、細かなことを気にかけるという点においては、今の自分ではこういった人の足元にも及びそうにない。
 器の大きいと思える経営者を思い浮かべてみるとそこにはいくつかの共通点があるように思う。
 それはまずは経営が安定している。そして私利私欲に走らない。そして常に周りに配慮し、今の自分、今の会社(医院)があるのはみんなのお蔭というのが口先だけでなく、心から伝わってくる人である。当然のことながらこういったところの従業員はほとんど辞めることもなく安定したスタッフ構成が長い間続いている。

 見よう見まねでもこういったいい形を取り入れて見習っていき、“器の大きい”経営者のまねごとでもできればいいなと思いながらその姿や経営手法を見ている。

 この“器”ってまねをして作り上げられるものではないのはよくわかっているが、自分にない者はまずはまねることから始めるのが一番であろうとも思う。
 こうしてあらためて考えてみると本当にすごい経営者(院長)っているな と、今一度 顔を思い浮かべながらこうして綴っている。
 もう一度言いますが、自分にないものはまずはまねる、これでいいんですよね。
posted by ヒロイ at 00:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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