2019年06月16日

No633:“超”建設ラッシュの京都のホテルは大丈夫?

 今日の京都新聞で「暮らしと京都観光」という特集記事のシリーズ1回目が載っていたが、内容は観光客が増加しすぎて市民生活に影響が出ているという話であった。
 具体的には市バスの混雑、観光地でのマナー違反等が掲げられているようだが、私はこういったこと以外にも日本人観光客の減少や過剰なまでのホテルの建設ラッシュが今後の京都に負の影響を及ぼさないかと懸念している。

 京都市内で生活(仕事も含む)をしている私は、市内を歩いていたり、車で走っていると、「ここもまたホテルか」というくらいあちこちで建築中のホテルが目に入る。
 特に交通の便のよい四条から京都駅の地下鉄沿線と、八条口を含む京都駅周辺はすさまじいばかりの建築ラッシュである。
 新聞記事によると京都駅北側の下京区だけでこの1年間にホテルの新規オープンは34件、それに簡易宿泊所(民泊含む)が142件と半端な数ではないし、ホテルの客室総数はこの2年間で3,000室の増加というとんでもない増え方となっています。
 京都駅の南ではJA(JRではないですよ)までもが260室のホテルを建築中で2020年オープンの予定である。
 四条通より北でも元々商業施設であった新風館跡地には190室、丸太町駅すぐ南の京都商工会議所跡地にも200室のホテルが建設されている。
 一体これから京都はどうなるのか? 観光客の増加は見込めても、ビジネスの街としての発展は見込めず、今後若い人にとっての職場は観光関連以外に残るのだろうかという不安も出てくる。
 観光客が増えるのは収入確保ということではメリットもあり、行政面でも財政安定化という道筋ができるのかもしれないが、(観光)ビジネスとして京都を狙っているのは企業だけでなく、京都市までもが金稼ぎに走っていることにどうも納得がいかないが、この1、2年で妙な動きが出てきているのも事実である。

 一つの例を挙げると、児童数減少により小学校が統廃合された結果、廃校となった小学校の跡地をホテルにするという何とも軽はずみな計画である。
 私が知っているだけでも 元立誠小学校(中京区)、元清水小学校(東山区)、元植柳小学校(下京区)と3例あるが、観光客を増やすことに血眼になっている京都市のことだから、まだまだこういったホテル候補の小学校があるのかもしれない。
 確かに廃校の跡地、しかも一等地とよばれる地域では利用方法が難しい問題となっているが、どこの国でもどこの町でも教育文化ゾーンとよばれる地域はビジネスとは一線を画す必要があるように思うし、ある意味 聖域であるように思うのだが。たとえそれがお金を生まないものであっても・・・。

 さあ みなさん、これから5年後、10年後 これらのホテルがどうなっているのかじっくり観察してみましょう。
 決して失敗を望んであるわけではありませんので誤解のないようにしてもらいたいのですが、昨今の異常なまでともいえる人手不足の状況下において、増えすぎるホテルで働く人の確保は可能なのだろうかという疑問も私に中では消えない。
 最悪の場合、客室は足りてもスタッフの不足しているホテルだらけになって、「京都のホテル最悪。だって、ホテルのスタッフ いなんだもん」なんて言われることのないように・・・。
 最近は求人広告を見ていてもホテルのベッドメイキングのパートが時給1,100〜1,200円で出ているという異常なまでの賃金の上昇。こういった影響は京都の一般企業や私共の顧問先に医療機関にも及んできており、人手不足や求人・募集への反響の少なさで悩んでいる経営者も多いように思う。

 さあ、これから京都のこれらの“供給過剰”のホテルはどうなっていくのか、一歩引いて冷めた目で見ているとなかなかおもしろく、スリリングな展開も予測される。
 どうして日本人って、いや人間って、いいと思うとまっしぐらで歯止めがかからないんでしょうね。

 「京都のホテル 半額」、「京都のホテル 食事無料」 、「京都駅からのタクシー代はホテルの負担でOK」 というような広告が出るのかも? なんて馬鹿げたことを考えながら今後をホテル建設ラッシュを見守っていくことにしましょう。
posted by ヒロイ at 21:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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