2019年06月09日

No632:散髪屋さんから学ぶ商売上のちょっとした工夫

 大げさなタイトルになってしまっているが、実は今回は私が定期的に通っている理容室(散髪屋さん)のちょっとした工夫について述べることにする。
 人間生きている限り、年齢、性別、髪の毛の量に関わらず、家族の誰かにカットしてもらっている人以外は、美容院か理容室に通っていると思うが、これって誰しも行きつけの所があってそうそうお店を変える人はあまりないと思う。
 私も京都へ出て来て40年近くになるが、その間 通った散髪屋は3件だけである。
 1件目は大学時代の下宿のすぐ近くにあった所で、4年間この1件に通い続け、陸上部に所属していたこともあり、あまり長いと邪魔になるので比較的短めのお決まりの髪型で4年間通した。
 そして、次は社会人になって一人暮らしを始めて、これまた住んでいたマンション(どちらか言うと2階建てだったのでハイツというのが正しいかも?)のすぐ近くにあった40代のおっちゃんが夫婦でされていた小さな散髪屋に通っていた。大学を出てから今日に至るまでずっと京都市内で過ごしているので、家族が増えて2、3度引っ越したものの50歳過ぎまで30年近く通っていた。
 自宅からはそれなりに距離があったが、今まで仕事をした3ヵ所の職場からは程よい距離であったことも長年通い続けた理由のひとつかもしれないが、このおっちゃんとの話が、私が結婚して子供ができ、その子供たちも少しずつ大きくなっていく過程での出来事や仕事の愚痴や悩み事を聞いてくれ、ここに行くとホッとするというのがここまで続いた一番大きな要因だったように思う。
 この散髪屋のおっちゃんが5年程前 病気で入院され、突然お店を閉められて途方に暮れていた時、お試しで勇気を出して飛び込んだのが事務所の3軒隣の今も通い続けている散髪屋さんである。

*ここまでの話は【No351(2014.1.26)「散髪屋のおっちゃんが倒れた」】にも掲載

 とてもとても前置きが長くなったが、実は今日 紹介するのは事務所の3軒隣にあるこの散髪屋さんの話である。
 40前後の姉弟の二人で経営されていて、私はもっぱら弟さんの方にしてもらっているがこの方がまた話題が豊富で、釣りや旅行の話、そしてご自身の2歳の子供さんの話、そして私が非常に関心を寄せるワンちゃんの話と、髪を切ってもらっている間 本当に話は尽きない。ただ、私もかなり眠い状態でお店に入った時は、私の「今日は寝るしな」の一言で、ほぼ最後まで話しかけもされずに黙々と髪の毛を切ったり、洗ったり、顔を剃ったりされている。
 私がここに通い続けている理由はこの話題豊富なこと以外にもいくつかある。
 完全予約なので飛び込みはないので、私も当然のことなが急な飛び込みはできない代わりに予約の時間に行くと待たされることも一切ない。これって店に待ちスペースの必要もなく、かなり狭い場所ではあるが椅子を3台並べて順次こなしていかれる。
 以前に一度だけ飛び込みでいった別の散髪屋さんは、最初に「こんな感じで」と私が簡単な説明をした後は、切り始めから最後まで、一切 髪の切り具合の確認はなく、「終わりました」の一言の後、預けていた眼鏡を渡され、かけてみると、「えっ、なにこれ? これはひどいわ」と思ったがそれも後の祭り、自信ありげな店主を前に何も言わずにお金を払って出ていった。もちろんそれ一回きりで、その後その散髪屋に行くことはなかった。
 それが今 通っている所は私が寝ていない限り、途中で1、2回 「いつもより短めってこんな感じでいいですか」とわざわざ眼鏡をかけさせて確認してくれるし、後ろから鏡を当てての確認もあり、安心しながら仕上がっていく。まあ、私の残り少ない髪なんかどうでもいいかもしれないが、一応自分なりのいい仕上がりはこの歳になっても期待している。
 あと、このお店はお昼の12時に予約を入れておいて、事務所から駆け込むと、「1時前には事務所に戻っていたい」という希望もなんなく叶えてくれるので忙しい時期には何ともありがたいお店である。
 また、金曜の夜は10時まで営業されていて、仕事が一段落した後の時間で予約がとれていると金曜日に散髪を済ますことができ、翌日の土曜日が有効に使えるが、実は最近、この金曜日の夜はほとんど予約がとれない状態である。
 あと、スタンプポイントでの500円割引や毎回、予約の電話代と言って10円もらえるのも何か得した気分になる。

 今日は私の散髪の歴史(ちょっと大げさか?)と店を変えずに通う理由について触れたが、街中の小さな散髪屋さんでも人気店になれる要素はいくらでもあるということである。
 その引き付けられる要素は人によって違うだろうが、「もう一度行ってみたい」と思わせるのが大切であり、どんな商売でもそこには頭を使ってこそ勝ち組になれるという現実があるということでる。
 こんな些細なことの中にいろいろなビジネスモデルやビジネスチャンスが潜んでいることになんだかワクワクしてしまう。

 最後にこの散髪屋さんで最近困ったことが起こっている。それは予約がなかなか取りづらくなってきていることである。だた、何でも流行っているとこに行っている自分がうれしくなるという好循環を客に対して放っているように思うし、それがまた勝ち組になれる重要なことのように思う。
これは散髪屋さんだけでなく、レストラン、ホテル、スーパーも、工務店や設計士も、そして開業医や弁護士も。ひょっとして税理士も? 同じことが言えるような気もする。

 いろいろ考えると自分自身にもはね返りがあり、しんどくなりそうなので今日はこのへんで・・・。
posted by ヒロイ at 22:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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