2018年11月11日

No601:身近にいる目標とする経営者

 事務所の顧問先の決算作業は原案を作成する者、その後それをチェックする者(当事務所では検算担当者とよんでいる)と最低2人が書類に目を通すことになっている。もちろん私もこの検算担当者になることもあるし、作成(担当)者とその上司の2人で仕上げたものが私のところにまわってくる場合もある。 いずれにしても私は外部に出る書類は全て目を通す仕組みになっている。
 数多くある書類の中で、個人事業の確定申告や法人の決算の書類を見ていると、各会社の経営者や開業医の院長の考えがその決算の数字の中に潜んでいると感じることがある。
 経費をとことん抑え節約する人、結構派手に経費の使う人、従業員に手厚くする人、必要なものとそうでないものをよく吟味してから資金を投入する人、自分が欲しいものを手に入れるために仕事をしてる人、目先のことだけ考えて行動する人、5年先10年先のことを見据えて行動する人、例をあげたらきりがないが、決算書の数字や中身はそれくらい経営者の頭の中にある考え方を反映している。
 実は何年もこの仕事をしていると、会社名や個人名を隠しておいてもその決算書がどこのものか分かるくらい・・というのは少々大げさかもしれないが、決算というのはある意味、経営者の顔といっても過言ではないのかもしれない。

 今日、ここで言いたいのはここまでのことではなく、これだけ経営者の方と接して、しかも経営方針やお金の使い方を見ていると、こんな経営者になりたいなと思えるような人がいるということである。つまり、見本となる経営者をすぐ探せるというのは、税理士の特権なのかもしれない。
 週末にある医療法人の決算書をチェックしていると、その医療法人は医療機器や人など、いわゆる お金を稼ぎだすものにはしっかりと資金を投入し、見栄を張ったり、無駄と言えるような支出はどこを探して見当たらない。そして役員報酬はしっかり確保して、個人の貯えも残しておられる。
 では、この院長は何が違うのかということであるが、自分はまずは医療人で患者の病気を治すのが自分の使命であると常に思って診療されている。スタッフ数も総勢20人近い人を雇っておられるが、誰がどんな仕事をしているのかを全て把握されていて、どんな仕事でも代わってできるそうである。実際、自宅が併設されているので休日に急患があると奥様と二人だけで診察から会計まで何なくこなされるとのこと。
 こんな先生なので、患者は一日〇〇人と平均的な開業医の2〜3倍の患者数である。 週一回の休診日には開業前に勤務されていた病院で働かれているが、これは自分の腕の衰えを防いだり、医療技術の進歩から後れを取らないようにするためらしい。
 あと、事務所がお願いしたことに対する回答や書類準備もピカ一に早いし、決算時の棚卸や未収金チェック、そして毎月の給与計算もこちらから催促することなく、すぐに送ってこられる。
 じっくり考えることは考えた上で、決まったことには迷わずまっしぐら、つまり“熟慮断行”を地でいくような先生である。
 私自身、この先生のようなまねはできないが、この先生を見ていると自分はまだまだ足りないとこだらけだなと反省させられると同時に、少しでもこの目標に近づきたいと駆り立てられものがある。

 人間、刺激を受けることは大事だなと思うということで、今日の話を締めさせていただくことにする。
posted by ヒロイ at 22:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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