2018年09月09日

No592:“老後”って何歳からはじまるの?

 9月6日の日経新聞に次のような記事が載っていた。 
◆「70歳雇用 努力目標に」
・政府は高齢者が希望すれば原則70歳まで働けるよう環境整備を始める。現在は原則65歳まで働けるよう企業に義務付けており、年齢引き上げの検討に入る。

 現在は定年60歳の企業がまだまだ多く、本人が希望すれば65歳まで働くことは可能という状況であるし、公務員の定年を段階的に65歳に引き上げようとする案は出ているが、65歳の話を一気に通り越して、70歳という話が出てきたことには正直驚かされた。
 ただ、この70歳という話は定年延長というのではなく、働きたい人にとっては70歳まで働けるような環境を整えよう という話である。
 もちろん、こうった話の背景には長寿化に伴う長い老後、少子化による年金原資の不足という問題があるのは理解できるが、逆に捉えるとある程度 余裕のある生活をするには早くから年金暮らしするのではなく、元気なら70歳くらいまでは働くように と促されているともとれる話である。
 確かに止まらない出生率の低下と高齢者の増加は今や我が国の最大の問題で、数年かけても解決するようなものではない
 実は、この少子化の問題は日本だけでなく、中国でも深刻な問題となってきているようである。
 中国はもともと人口が多過ぎ、食糧問題も根底にはあるところから、1979年に「一人っ子政策」が導入されたが、中国政府はその政策を撤廃すると 2016年に発表して世界を驚かせた。「一人っ子政策」という極端な政策によって人口構造に偏りが生じ、近い将来日本のように高齢化社会になることに国が懸念を示していることの表れであろう。

 私は現在56歳なので、65、あるいは、70歳まではもう少しあるが、自分の老後の生活なんて絵が描けないような状況である。この仕事をしていると幸か不幸か定年がないので頭と体が通常に機能している間は仕事をしているんだろうなと想像してしまうが、それはそれで、自分の老後っていつから始まり、ストレスにさいなまれない生活っていつかは来るのだろうかと 考えてしまう。
 先週の日曜日に施設に入所している86歳の母を訪ねたが、私自身が86歳の時にはどうしているんだろうと考えてしまったり、また、こうしてあちこちで災害があると、私も予期せぬ災害で突然 命を落とすかもしれないし、それ以外の病気やけがのリスクだってあるだろうから、先のことを考え出したらきりがない状況に陥ってしまう。
 今日の話は何が言いたいのか自分でもわからなくなってきたが、あまり先々のことを考え過ぎずに、今を一生懸命生きるしかないな という結論に達してしまう。
 ただ、今の日本、いや これからの日本は、「働ける間は働くように、そして、働けなくなって、お金もなくなったら最低限のことだけは面倒見てやる」というようなむごい国に向かってどんどん突き進んでいるなと感じてしまう。
 でも、これは今の政府だけの問題ではなく、少子化対策に長年取り掛かろうとせず放置されていた今までの我が国の対応の結果であると思うし、最後は死ぬまで自分の身は自分で守らないといけないという 悲しい思いに駆られる そんな日本になってしまったと思わざるを得ない。

 自分の“老後”って一体何歳からはじまるの? と妙なことを考えざるを得ない雨の降る休日の午後であった。
posted by ヒロイ at 16:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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