2018年05月13日

No575:多すぎる税制の改正

 「税制を抜本的に見直す」、「社会の変化に適合した税制を」、「国際的にも通用する税にしくみを作り上げる」というようなうたい文句で首相をはじめとし、国会議員や経済会からの提言等がマスコミでよく取り上げられているが、この税に関する改正が非常に多くなってきているように思えてならない。
 もちろん時代にマッチしない古い制度のものは早く見直す必要があると思うのだが、最近の改正を見ていると、一つは国会や選挙での駆け引きに使われている、つまり、票に結び付く制度に目がいっているように思う。そして、もう一つは納税者やその指南役(我々税理士もその一人かもしれない)が税制の抜け穴にうまく目をつけ脱税にならないまでもすれすれの節税策として提案されたり、対策を立てていることに対してすぐさま規制がかけられる傾向があるように思える。
 後者の方は我々税の専門家から見てもヤバい対策と違うの? と思えるようなものに対してはやむを得ないが、前者の選挙目当てとしか思えないようなものも改正項目には散見される。
 ただ、どういったきっかけであっても法律として成立したものは、その範囲内で対処していかないといけないといけないので、常に頭の中で“改正税法”がくるくる回っている。というのも、最近はこの手の研修会もたくさん催され、時間を調整しながらできるだけ参加するようにはしているが、改正の内容はもちろんのこと、その改正がいつから適用になるのかをきちっと抑えておかないと、よく似た内容であっても適用年度を間違うと大変なことになる。そういう意味において、この改正は今期からだっけ、それとも来期からか? ということを確認する回数が年々多くなってきているので、机の上に立てかけてある研修会の小冊子が必要不可欠である。
 そういう意味においては決算・申告の作業以外に調べものをする時間も自ずと多くなってきているように思う。

 私共の事務所の顧問先に多い医師であっても、あるいは専門職と呼ばれる弁護士や社会保険労務士であっても、ビジネスとしては人当たりもよく、依頼者の相談に親身になって耳を傾けることが必要とされることではあるが、その次にはきちんと、つまり正確に、そしてできるだけ依頼者のご希望に沿う形で対処できるかどうかが力の見せどころであろう。
 そういう意味ではこの仕事をしている以上は、いくつになっても新しいものを理解し、頭の中を整理しておかなければならない。
 こんなことを考えていると何だか重い気分になってくる部分もあるが、常に頭を使う機会を与えられている、つまり、お払い箱にならないように研修の場が設けられているんだなと考えながら研修会場へも足を運んでいる。

 今回は久しぶりにまじめな話になってしまったが、我々の仕事も結局のところはお国に振りまわされながらやっているんだなとつくづく思う今日この頃である。 
posted by ヒロイ at 18:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。