2018年02月11日

No562:何事にも慣れ過ぎないように

 全国のほとんどの税理士事務所が今、1年で一番忙しい時期を迎えていると思う。
 我が事務所もこれから3月10日過ぎまでの約1ヶ月間は、超繁忙期に突入するが、1ヶ月という長丁場なので 夜 日付が変わるほど特別に遅くまで仕事をすることはない。というのも、1週間程度の期間であれば睡眠時間を削って仕事をするようなことも考えられるが、この仕事を30年以上もしていると万遍なく1ヶ月間続けられるペースで仕事をこなすことの重要性(コツみたいなもの)が自然に身についてきている。特に50を過ぎてからは、多少の無理はしても翌日にぐったりとなるような仕事の仕方はかえって非効率であることは身に染みて感じているので、1ヶ月間のぺース配分を自ずとつかんできているように思う。ベテランのマラソンランナーがいかに42.195qをうまく走りきるかをわかっているかのように。

 顧問先の多くは月次関与といって、毎月の面談の中で経営状況の報告をしたり、経営者が今悩んでいることや今後どのようにしていきたいかを聞き出し、解決に導くというスタイルをとっている。しかし、小規模な事業者(不動産賃貸業を含む)の方は、この時期に確定申告の依頼だけをされる いわゆる“年一”という関与形態が多く、一年分の資料を事務所の方へ持ってこられる。
 昨日もこういった方が2名事務所へお越しになり、1年間に変化のあった項目の説明を受けた後、1年分の帳簿や資料を預かった。
 こういった方々とは決まって、『ご無沙汰しております。1年って本当に早いですね。去年のことがついこの間のことのようで・・・。』というあいさつで面談が始まる。

 何年もこの仕事をしているとついつい惰性で物事を進めたりしがちであるが、税理士業として大切なことは毎年 同じことの繰り返しであってもいかに新鮮な気持ちを忘れずに接することができるかということのように思う。
 偉そうにこんなことを言っている私自身が一番できていないのかも? と不安視する部分がないわけではないが、こんな時には10年前に自分で事務所を立ち上げた時の気持ちを思い起こすようにしている。
 1人でも、1件でも顧問先を増やして早く事務所経営を軌道に乗せたいと必死で考えていたあの頃の新鮮で、真摯な気持ちはいつになっても忘れてはならないものである。ただ、人間勝手なもので過去のことはついつい忘れてしまいがちであるが、こういった時にこの[税理士 廣井増生の日記(ブログ)]が役に立つ。
 若い頃、日記なんていうのは小学校の夏休みの宿題の定番である「絵日記」と憧れの女の子とドキドキしながらやった「交換日記」(← 当時、私の田舎では、一部の仲間内ではやっていた)くらいのものであったが、税理士事務所を開業した日からこのブログを綴っているので、開業したての頃のものを読み返してみると、当時の必死さと自分が上に立って事務所を運営する どことなく怖いというか不安な気持ちが随所に出てきている。
 個人の確定申告というのはこの時期の恒例行事のようではあるが、毎年変わりゆく税制をきちんと理解し、誤りのないように適用すると同時に、顧問先(納税者)の方々の思いをきちんと把握し、申告書を作成することが求められる。

 この時期になるといつも自分に言い聞かせているのは、「作業には慣れてとことん効率性を追求すべきであるが、依頼者の気持ちは毎年 変化し続けているので、ここだけは慣れて いわゆる“なーなー”になってしまうことのないように」ということである。
 毎度おなじみの確定申告の時期がやってきたが、こういった気持ちを再確認して連休明けからの業務に取り組んでいこうと自分に言い聞かせている。
posted by ヒロイ at 20:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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