2017年11月12日

No550:勘がいい というのはまさに”人間力”そのもの

 当事務所の顧問先の中で多くを占める中小企業の経営者や開業医の方々は、事業を立ち上げて まず目指すべきところは、事業を軌道に乗せるということであろう。
 我々も事業を立ち上げられてから3年くらいまでの顧問先の方々に対しては毎月の税務・経営指導の他に、いかに儲けるか、また いかに従業員がやりがいを見い出しながら事業に貢献してくれる形を創りあげるのかということのアドバイスをするように心がけている。
 ただ、経営が安定し、一定の段階までくると どの経営者も次なる目標に向かって事業活動(医院経営も含む)を考えていかなければならないが、この第二段、かっこよく言うと”セカンドステージ”というものこそ一人ひとり違いが出てくるものでる。
 どういうことか いくつかのセカンドステージに対する思いを掲げてみると、 
 
〇もっともっとお金儲けをして、一日も早く借金を返し、その後とことんお金を貯めたい人
〇設備を充実させたり、事業所をもっといい場所に移して、さらに集客力を高めていきたい人
〇自分自身の資金に一定のメドがたてば、いっしょに頑張ってきた従業員に還元したい人
〇車をはじめとし、自分がどうしても手に入れたかった念願の物を購入したり、やりたかった趣味にお金をかける人
〇子供や奥さんのためにひたすらお金をつぎ込む人(必要に迫られて)

 等々、経営者が共通の目標を持つ起業時とは違って、いわゆる”セカンドステージ”こそ、別の観点からみると税理士の腕の見せどころでもある。
 この時に一番気をつけないといけないのは、自分の担当先が先述のどのパターンの人かを見極めることが大事であることは言うまでもない。そのためには こちらにいかに腹を割って話をしてくれるかどうかということがポイントになるのだが、そのためには本当に話したい人間なのかどうかによると思う。
 いくら、「なんでも相談してくださいよ」と言ってみても、こいつならきっと力になってくれると思わない限り何でも話そうという気にはならないであろう。また、別々の者に同じ話をしたとしても、勘のいい者とそうでない者とでは、話の捉え方や話の裏側、それに心の中を読む力には大きな差があるのも事実である。
 そういう意味において我々の仕事は、問題を解決する能力以前に問題点や悩み事を察知する能力が非常に重要であるということはお分かりいただけるであろう。

 この”勘がいい”というのは一見、生まれつき持っているもの(天性)のように思いがちであるが、私は決してそうでないと思う。
 私の周りの人間を見ていると、”勘のいい”人は常日頃からあらゆる方面にアンテナを張り巡らせ、頭の中に何パターンもの回答を想定しながら人と話をしている。これって、社会人として仕事をする上で、どんな専門的な知識よりも必要とされるもので、かつ、人によってすごく差の出る まさしく “人間力”そのものでないのかなと思ってしまう。
 我々の仕事はそういう意味において”人間力”を競う仕事である、また、そうであるからこそやりがいを見出せる 終着点のない仕事といえるであろう。
 こんなことを考えていると、ますます気の休まる時間のない毎日になりそうである。

posted by ヒロイ at 20:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。