2017年09月03日

No540:今後 成長が期待できそうな添乗員さん

 先日、団体(13名)で研修を兼ねた1泊2日の旅行に行ってきた。
 今回 話をするのは、その研修や旅の中身ではなく、同行していただいた旅行会社の添乗員の方の仕事ぶりについてである。
 この添乗員さんは会社は大手とはいえ、実は今春 大学を卒業したばかりの新人の女子社員であった。
 4月に入社し、新入社員研修を終えられた後、ここまで何件かの添乗をこなしてこられたとはいうものの まだ入社後 半年に満たない新米さんである。
 今回の団体旅行の幹事役を任されている私としては、失敗はないにしても、引率は慣れたベテランか中堅の添乗員の方がいいという こちらの意向をちらっと旅行会社の担当者に伝えたところ、「代えることもできますが、彼女も新人とはいえ しっかりと仕事をこなせる社員なんですが・・。」とちょっと自信ありげな彼女の上司である当方の担当者の返答であった。

 その後、旅行会社の方もこの新人の代わりの添乗員ということで検討を重ねていただいていたようであるが、ふと 今春 社会人になったばかりの私の長男のことが頭に浮かんだ。
 私の長男も、新入社員なので大した仕事は任されていないだろうし、もし、何かのきっかけで責任のある仕事を任せられたとしても、相手(お客様)や上司の理解と協力があってこそ、仕事が前に進んでいくんだろうなと思った
 そんなことを考えると、今回の添乗員の件も旅行会社が新人であってもきちんと仕事できる社員として送り出しているのを私の一存で交代要望を出すなんてこの上ない失礼な話で、私自身の行動や要望が社会人としての成長を後押しするのではなく、成長の芽を摘んでしまうということにもなりかねないと思った。
 私の方こそ人生や社会人の先輩として失格かも? と自己反省をしてしまうと同時に自分がとろうとしていた行動(要望)に対して何とも情けない気分になってしまった。
 最終的に私も考え直した上で旅行会社が当初予定されていた新人の女性添乗員をつけてもらうことになった。

 そして、研修旅行の2日間、私は幹事という立場もあり、乗物での移動中この添乗員さんの近くの席に座ることが多かった。
 身近で彼女の仕事ぶりを目の当たりにして、私の当初の要望(ベテラン添乗員をつけて欲しい)は、ばかげたものであったことが2日間 行動を共にした結果として分かった。
 旅行中、何一つミスや落ち度はなく、素晴らしい対応であった。
 当然かもしれないが、断トツで誰よりも早く集合場所で待機されていること、バスのガイドや運転手との打ち合せに余念ないこと、そして我々顧客とは適度に仲よくなられるが、決して同化することなく、仕事をする側という一定の距離をいつまでも保ってそつなく最後までこなしていただいた。
 そしてなんといっても彼女の事前準備のすごさには驚かされた。
 詳細なメモの中身こそ分からないが、彼女のノートには今回の注意点や必要な事柄が、ぎっしり手書きで書きこまれており、一つ一つの行先ごとにそのノートを食い入るように見たうえで、次の行先での注意点を参加者に的確にアナウンスしてくれた。
 先程も触れたが今回 移動の乗物の中で彼女の近くの席に座る機会が多かったが、常に旅の成功のための何か調べものをされていたのが印象的であった。

 そして、2日間の研修旅行も終わり近くになると、多少笑顔が少なくなっていたのは緊張が続くのと疲れのせいかもしれないが、私にとってはその姿が何とも応援をしたくなるようなすがすがしいものであった。
 無事、京都まで戻り 解散場所で私が最後のあいさつをした時の彼女の笑顔は、ホッとした安堵感と何とも言えない満足感に満ち溢れた表情であった。
 わずか2日間であったが、こうして必死になって添乗しようという気持ちが伝わってくる仕事ぶりは、とても好印象であったし、次も頼んでみたくなるような期待感を抱かせるには十分な仕事ぶりであった。
 楽しい旅をありがとう、中瀬さん。

 人は常に育てる側と育てられる側があり、今回のような機会を通じて人って成長していくんだなとつくづくと感じた2日間でもあった。
 最初に「今回 新人の添乗員でこなせるのかな?」 と不安を抱いた自分自身の心の狭さを自己反省すると同時に今後の彼女の成長が楽しみになるような旅であった。
posted by ヒロイ at 23:45| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前略

私は、この度の御社の研修旅行の添乗員を、させていただいた中瀬の父でございます。今回ブログに、研修旅行の事ではなく その添乗員にフォーカスを当てて頂いた事で、普段家に一緒に居る娘の、活躍ぶりを知る事が出来ました。
本当にありがとうございます。
私は、3人の子供が、おりますが、今回添乗員として参加させていただいたのは、末娘でございます。上の二人は、未だに将来の進む道に迷いがあるようで、長女はアイルランドで、学校に行き…長男は、会社を辞めて専門の学校へ行くようです。
いったい、いつになったら落ちついてくれるのかと心配してる最中での、末娘への励ましのコメントは、我が子達は、親の知らぬところで必死になって頑張って居るんだという事を、悟らせて貰えました。 重ねて、お礼申し上げます。

文中筆者が、ご自身の判断について 息子さまを、思い浮かべ…また、良き社会人の先輩として判断に、迷われているシーンは、ある種小説に引き込まれていく感がありました。

文脈最後に書かれておりました…
人は常に育てる側と育てられる側があり のくだりは、まさに共感致します。
私の勤める会社も、社員は勿論の事、日々お得さまから、学んで(育てられて)成長しております。

最後に機会がございましたら、これからも娘を宜しくお願い致します。親バカで、すいません、

中瀬の父より
Posted by 中瀬 一郎 at 2017年09月05日 14:28
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