2024年10月27日

No.904:みなさまの情報源は何?

 「あなたの情報源は?」と聞かれると皆さんはなんてお答えになるのでしょうか。
 私はテレビはほとんど見ないので新聞とネットニュースということになるし、もう少し具体的に使い分けをいうと、急ぎのニュースはスマホやパソコンで即座に情報を仕入れ、急ぎでないものについては朝、夕の新聞ということになる。
 今どき変な奴と思われるかもしれないが、朝の出勤前には2つの新聞を1時間程かけて結構 隅からスミまで目を通す。
 別にどこかの論説委員が書いた格調高い記事を読みたいわけではなく、経済、政治、それに国際情勢の他、スポーツや文化、中には健康のための記事なんかもあり、一通りのことが1時間で頭に入ってくるので今でいうコスパは決して悪い方ではないと自分では思っている。
 地方紙の社会面では、先日も○○市 国道□号の△△の交差点で死亡事故があったことが載っていたが、運転していた人は80代、亡くなった人は90代というのを見ると高齢者の運転について考えさせられたり、中には仕事でよく通る道での事故の記事もあり、そこを通る時 今までよりも更に注意深く運転をするきっかけにもなる。
 また、私も一応 経営者なので求人のチラシを見て、どの業種の募集が多いのか、また月給や時給の相場はいくらなのか一番新しい旬の情報を一目で仕入れることができるし、子育ての終わった私には関係ないが塾や予備校の広告も記事の内容に工夫が見て取れ、塾も経営やもんななんて思ったりもしている。
 実は仕事と日々の生活には役には立たないが、私にはもう一つ新聞を読む楽しみがある。
 それは旅行やグルメの記事に触れることで、一応 旅行は趣味のうちのひとつであるが なかなか時間がとれず実現しづらいので、新聞に載っている旅行案内を見て仮想旅行を楽しんでいる。
 地方紙の日帰りツアーは自分でも行けそうな所もあるので 時間がとれた時に行こうと頭の片隅に記憶させておくこともあるし、日経新聞の旅行は結構豪華版で、時間もなければお金の方もこれだけは出せないなというような金額であるが、魅力のある旅のオンパレードである。
 先日も北欧アイスランドの旅とか、3カ月かけていく豪華客船の旅の旅程表を見ていると行く当てもないのに、そこの街や自然を空想するだけで少しだけ心が和む時間となる。
 だだ最近のこういった贅沢な旅行は大体100万円以上はするので、なかなか手が出せそうにないというのが正直なところであるし、東北6県 湯けむりの豪華な旅というのも見たことがあるが、これとて確か30〜50万円ほどしていたと記憶している。
 言い訳や強がりではないが旅ってなかなか実現しないことも逆に「いつかは」と気持ちを盛り上げる要因になっているように思う。

 話題を新聞そのものの話に戻すが、以前 名古屋の大きな税理士事務所の所長さんと話していた時に、その方は「毎朝5時前に起きて毎朝 新聞を5誌 読むのが日課です」とおっしゃっていたが、ある意味羨ましい所長業だなと思って聞いていたことがある。
 私はとてもそんな時間がとれそうにもないが、それが現実があり残念ではある。

 今日は衆議院の選挙の投票日であるが、既に期日前投票を済ませていたので今日は比較的ゆっくりと過ごせる日であった。
 昼前に以前から連絡をいただいていた遠方からのお客様があったので、北山にある手打ちそばの店で昼食をとり、その後は近くの とはいっても車で10分程の所にある下鴨神社に行ってきた。
 どこかへ遠出したわけではないが、こういった何気ない1日が送れることは、ホッとすると同時に明日からの活力源にもなる。

 先程 ネットニュースを覗いてみると衆議院の総選挙の投票率が伸び悩んでいるという記事が載っていたが、最近は情報網もすごく、選挙結果の予測が各報道機関から日替わりで洪水のように流れてくるのも影響しているような気がする。
 これはあくまで私見であるが、あれだけ毎日情報が溢れ、まるで選挙が終わったかのように予測獲得議席数が発信されると、選挙が終わったかのような気がしないでもない。
 以前は告示以後1、2回だけの予測であったので投開票日にはどうなるのだろうかと思って行動もしたが、この投票前の情報戦は逆に選挙のドキドキ感を奪っているようにさえ思う。
 今日も20時ちょうどに”当確”の情報が溢れるのだろうが、最後に先週行った期日前投票の時に私の前を歩いていた70代くらいのおばさんの言葉が何ともおもしろく、印象に残っているのでこの言葉で今日は終わりとする・・期日前投票でも出口調査があって驚いたが。
 「あれか出口調査いうのんは? なんで自分の投票した人を他人に言わんといかんのや。あほらしいし、嘘ついて投票していない人の名前を言うてやったわ。」
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2024年10月20日

No.903:人口が増えないのに建ち続けるマンション

 京都市内はインバウンド需要が急激に高まったコロナ前には、市内のいたるところで建築ラッシュとよばれるくらい数多くのホテルが建ちまくった。
 その後 あのコロナで旅行客の宿泊需要は大幅に落ち込み、休業するホテルもあちこちで見られ この先どうなるものかと予測もつかない状態が1、2年続き、私は個人的には5年近くは元の世の中には戻らないだろうと思っていたが、その後の立ち直りは私の予想をはるかに上回るスピードで、その回復ぶりには驚いている。
 外資系でありながら日本の趣を残したものや敷地を最大限に利用した大きなホテル、それ以外にも街中で数台の駐車場だった狭い場所まで気がつけばホテルが建っていたというところも何ヵ所かある。
 そして、最近は京都に限ったことではないのかもしれないが、空いた土地があるとホテルではなくマンションが建つという 今ではおなじみの光景があちこちで見られる。
 昨日も五条通沿いのJR丹波口駅の近くを通ると271戸という大きなマンションが建築中であったし、私の自宅から10分のところにも394戸のマンションが建設中である。
 京都は他の都市以上に外国人の富裕層には絶大な人気とのことで今や購入者の何割かは外国人というマンションもあると聞いている。
 ただ、いくら早く売れ、完売になったとしても住民が増えない限り街の活性化にはつながらないし、かえって人の住んでいない所有するだけのマンションは街が衰退に向かうきっかけになるかもしれない。
 タワーマンションといえば東京で建ち始め、その後 横浜、名古屋、大阪と大都市のものだと思っていたが、今では人口が一定以上の地方都市にまで波及してきていている。
*タワーマンション:20階以上のマンション
 私の長女が住んでいる和歌山でも高層のマンションが建築中だし、今日の日経新聞には「青森の2大都市(青森市ではなく弘前市と八戸市)にいよいよ高層マンションが・・・」という広告が載っていたのには驚いた、なんで青森県なの?(青森県の人 ごめんなさい)。
 今やタワーマンションのない県は全国で9県のみで、このうち3県は建設中とのことなので この現象は地方でも県庁所在地等の都市部に人口が集中し、それ以外の地域は人口減、そして過疎化はさらに拍車がかかるのであろう。
 この9県には京都府が入っていないのは、京都府も京都市以外の所でタワマンは存在するということであるが、京都市街地に限っていえば高さ制限は31m(概ね10階まで)となっているので、今後もタワマンのない数少ない都市といえるであろう。ただこのことが京都の地価をつり上げている要因にもなっているのかもしれない。

 今日はこんな内容であったので興味半分で全国各地のタワマンを検索してみると、住みたくなるようなマンションがいくつも画面に広がってきて、何とか買って見たくなるのもわかるような気もする。但し、高さだけではなく値段もとても高いのには驚いたが。
 今日は多少息抜きも兼ねての内容なのでこれ以上 深掘りはしないが、最終的には「日本って人口が減り続けているんだけど、どうして?」というところに行き着いてしまった。
 10年後、20年後にこのマンションがどういう姿になって、どんな人が住んでいるのか、そして人のいなくなった周辺の多くの地方とよばれる日本の国土はどうなっているのか? タイムマシンがあれば確認してみたい気持ちもあるが、その姿は決して明るいものではなく、もしかすると“衰退する日本”そのものの姿になって映し出されているような気もする。
 「人が減り続ける日本」と言われている中でのこのタワマンラッシュ、立ち止まって落ち着いて考えれば不思議な光景と言わざるを得ない。
 
 最後に今日学んだ知識を一つ。日本で高さの一番高いマンション(建物の高さではなく人が住んでいる部屋)はザ・パークハウス 西新宿タワー60 で208.97mで60階建てのようです。
 京都市中心部は10階までしか建たないとわかってちょっと一安心。
posted by ヒロイ at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月13日

No.902:衝撃:久しぶりに乗ったローカル列車で・・

 一昨日 仕事で福井県の片田舎に日帰りで行ってきた。
 事務所の顧問先であるが、二日がかりの業務であったので事務所のメインの担当者は私よりも一日早く車で現地入りして業務を行っていたが、二日目だけ合流する私が別の車で行くと帰りにそれぞれが運転して2台の車を連ねて京都まで帰ってこなければいけなくなってしまうので私はJRでこの顧問先に向かった。
 福井といっても北陸本線や新幹線が通っている所ではなく、福井県の中でも取り残された感のある大飯郡おおい町というところで、すぐ近くにはいろいろな面で注目を集めている原子力発電所(大飯原発)があるが、原発関連の産業以外はほとんどない人気(ひとけ)の少ない町である・・地元の人、失礼な表現ですみません。
 もちろん顧問先での仕事がこの日のメインではあるが、ここに行き着くまでの行程、そしてローカル線の車窓からの景色は私が田舎出身なので特に違和感はなかったが、はまさに日本の原風景という感じであった。
 京都から特急に乗って1時間半で東舞鶴に着いた後 ここから目的地に行くまではJR小浜線の普通列車しかなく、乗っている時間は30分程であったが、乗り継ぎのため待ち時間は50分もあった。
 駅でこれほど待ったのは久しぶりで、ここにはまさに地方の現実そのものがあり、時刻表を見てみると朝夕以外は列車は2時間1本で時間が最もあいている東舞鶴発敦賀行(小浜線)は11:06の次は13:38でなんと1本乗り遅れると次の列車まで2時間半もあいてしまうという都市部に住む者にとって驚くべき実態がそこにはあった。

 この小浜線についてちょっと調べてみると営業係数(100円の営業収入を得るのにかかる営業費用)792、輸送密度(1日の乗客数)864人でJR西日本の営業係数ワースト27位であるが、もう少しこの赤字路線のワーストランキングに目をやると1位の芸備線(東城〜備後落合)は営業係数15,516、輸送密度20人という想像をはるかに超えるものであった。この数字を東京の若者が見ると きっと「意味不明」と思ってしまうのかもしれないですね。
 今回のこのおおい町へは事務所の担当者は毎月2時間かけて車で巡回監査に行っているが、JRで行ったことは一度もないはずであるし、私も今回の訪問地以外でも京都から2時間近くかかる顧問先に出向いているが、毎回 高速道路を利用して車で行っているので今回のような”体験”は初めてであった。
 日本中を見てみれば、今回訪問した地域が特別ではなく日本の各地にこういった状況の所は数多く見受けられるのであろう。この小浜線がワースト27位ということなので、JR西日本管内だけでもこの上?(この下)をいく路線が26あるということである。
 都市部、特に東京一極集中が取り上げられているが、過疎の現実を目の当たりにしてショックを受けているというのが正直なところである。
 ただ、決して住んでいる人がいないわけではなく、道の駅もホテルもスーパーも、車で少し行けばコンビニもあるので生活するのには決して困らないであろう。
 ただ、車ありきの社会になればなるほど公共交通機関の利用者は減少し、その路線を維持することすら難しくなってきているのが現実であろう。
 ちょうど目の前に衆議院議員選挙が迫ってきているが、福井県の小選挙区は2つの区(2人)であり、片や東京都は今回から選挙区が5増えて30区(30人)となり、この差は有権者数に応じて割り振られているとはいえ、福井県民の声が中央に届き、政治を動かすのはかなり厳しいものであることがうかがえる。これは和歌山県や鳥取県など他のいくつかの都道府県でもいえることであろう。

 今日はたまたま乗ったJRから地方の生活の実情に触れる機会があったが、これはこれで自分にとって非常に貴重な体験であった。
 ちなみに私が降りた若狭本郷の駅前にはタクシーが1台だけ停まっていたが、これもどちらかというと珍しい光景でタクシー乗り場というプレートだけあってタクシーのいないところが地方の駅では数多くある。
 ICOCA(ICカード)が使えないので、久しぶりに券売機で420円の乗車券を買ったが、これが何とも新鮮で、仕事で来ているのに少しだけ旅気分を味わうことができた。
 決して広いとはいえない日本ではあるが、この格差ってどうするのだろうと考えるいい機会にもなった。
 ただ、決して都会がよいとか勝ち組であるとか 全く思わないのは、私が元々は田舎者なのからなのでしょうか。
 この日の体験は事務所の中だけで仕事をしていると味わうことや感じることすらなかっただろうし、外に出ていろいろな体験をすることこそが仕事にも人生にも生かされるということかもしれない。
 やはりじっとしていては何も得られないということでしょうかね。
posted by ヒロイ at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月06日

No.901:負のスパイラルから 抜け出すには

 今回は新たな気持ちで迎えた901回目です。
 この週末は誰とも会う予定がなく、久しぶりに自分のために時間を使うことができた。
 とはいってもこんな時こそ、普段 手を付けられていないやり残していることや机の上に積まれていた書類に目を通すことに時間を費やし、意 外とぼーっとする時間はなかった。
 他人様にはもちろんのこと たとえ家族にも見られたくないほど散らかっていた自宅の自分の部屋の掃除も実は夏の前にしようと思っていながら気がつけば夏が終わっていたが今になってようやくサラッと(軽く)片付けができた。
 今年の夏には着ようと思って6月の初めに珍しく前もって買っていた服が一度も着ないまま2つも棚の上に残っていたことに気付き、どこかに出掛けるあてもないのに今日その半袖の服にかろうじて手を通し一日を過ごしている。

 今日のタイトルは、先日 ある雑誌で“負のスパイラル”について書かれていたのが頭に残っていたので取り上げたが、この負のスパイラルというか負の連鎖の中に陥ってしまうとなかなか自力では抜け出せなかったということは誰もが経験のあることであろう。
 そのきっかけというか根本の原因は、多くの場合 本人にあるので他人が手を差しのべることができないケースもあるが、仕事で周りの誰かがこういった状況に陥っている場合には、本人からの申し出やお願いがなくとも周りの人がいかに早く気付いて手を差しのべられるかが重要となってくる。
 何人かで仕事をしていると、他の人が悩んでいるなとか、壁にぶち当たっているなということが分かることがあるが、こういった時 いち早く声を掛けたり、フォローするのがかえってお節介になりやしないのかなとか、果たしてそれがその人にとっていいのか迷うこともある。
 ある程度のことは自分で解決しようと思っている人に、早めの手を差しのべ過ぎるのも、場合によっては本人の成長のきっかけを摘むことにもなりかねないのでこのフォローのタイミングって非常に難しい。
 多くの職場では上司と部下という上下関係が存在していると思うが、この手を差しのべるフォローの仕方やそのタイミングがうまい上司がいると、そこで働く人は活発に動けるだろうし、その組織は間違いなく前を向いて進んでいるものになっているであろう。停滞感に包まれててどんよりとした組織とは正反対に・・。
 こうして文章や口にすることは簡単かもしれないが、このことってまさに上に立つ者の非常に重要な要素であるが、そこにはかなり豊富な経験と高度な知恵が必要である。
 仕事をする上では、お客様からやあるいは会社からもついつい結果を求められてしまいがちであるが、すべてが筋書き通りにいかないというか、どちらかというと筋書きどおりにことが進むのは稀で、こういった困った時、厄介な時に軌道修正できる能力が仕事ができる力であったり、あるいは“人間力”と呼ばれるものに他ならないのであろう。
 こんなことを偉そうに言っている自分こそ、こういった能力が備わっていないので困ってしまうこともたびたびあるが、自分だけでなく他の人が負のスパイラルに陥っている時に手を差しのべられるような役割ができればいいなと思っている。
 本当に人間っていくつになっても足りないものだらけで困ってしまうが、逆に捉えれば足りないところがあるからこそ日々生きていく意味があるのでは と勝手に解釈している。
 まずはいないと思うが、もし完璧な人間という人がいたならば その人って何を目標に生きていくのかなって考えてしまう。
 こうして今日も長々と綴ったが、「人間は足りないものがあっても大丈夫」と思いながら日々生活することこそが、負のスパイラルからの脱却の糸口を探し出すきっかけにもなってくるように思う。
 無理せず、無茶せず、慌てず 地道に毎日を過ごしいけばいいんでしょうかね。

 今日も結構 暑い日でしたし、この調子でいくと今年も秋はあっという間に通り過ぎ、気がつけば冬が近づいてくる季節になっているんでしょう。
 事務所のクールビズ期間は9月末で終了したが、服装には悩みますね、体感的にはまだまだ夏物の方がいいですから。
posted by ヒロイ at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする