先週は仕事とはいえかなりの距離(約650km)を動いた一周間であった。
月曜日は朝から滋賀県の顧問先を訪問している事務所の担当者が、午後からいっしょに動くというで昼過ぎに米原駅前で合流することになり、私は昼前に事務所を出て 久しぶりの新幹線で京都からこだまで一駅先の米原まで移動した。
車で行くとゆうに1時間以上はかかるが新幹線だとわずか19分の乗車時間で米原に到着し、新幹線の速さを再認識した。
乗車前、京都駅新幹線乗り場に溢れんばかりいた外国人は次々とホームに入ってくる東京行のぞみに乗り込んでいくが、私が乗った東京行のこだまの自由席は1車両3人だけで コロナ禍に出張で乗車した博多行のぞみの車内を再現しているかのようであった。
金曜は相続関連の仕事で署名・捺印をいただくために兵庫県尼崎市のクリニック(顧問先外)を訪問したが、尼崎は近畿圏でありながら行くのは初めてで、車のナビの指示どうり運転していたが、慣れない道なので右折レーンに入り損ねることもあり目的地着くまで結構 四苦八苦した。
仕事の話が終わった後、この日初対面の院長との話の中で「尼崎に来たのって実は初めなんです。尼崎と聞いて最初に頭に浮かんだのはプロ野球の池山選手でした。」と言うと、その院長先生は、「池山っていうのがヤクルトにおったな。彼は市尼(市立尼崎高校)やな。でもな今はすぐ近くにもっと有名人がいてな、阪神の熱狂的なファンで黄色のはっぴを着て、去年何回もテレビに出とった居酒屋のオバはん(ちょっと言葉使いが悪いがお許しを)の店はすぐそこやで。」と仕事の後とはいえこんな楽しい話で盛り上がった。
ちなみに帰りは迷わず京都まで帰ってこれた。
先週の木曜はある団体の依頼で研修会の講師の仕事も入っていたが、多少ヒヤヒヤしながらもこちらは無事終えることができた。
日は遡るが、火曜は福井県の高浜からの帰る途中 大雨のため高速道路が舞鶴西から丹波まで通行止めになり何年かぶりに一般道(下道)で帰ってきた。
ただこの一時間半程の一般道の走行中に目の当たりにした光景は、ちょっと失礼な言い方になるかもしれないが、どんどん進んでいく過疎化という感じで何とも寂しい気持ちになった。
京都府を南北に繋ぐ京都縦貫自動車道が全線開通するまでは、途中にお食事処や喫茶店が何カ所かあったがそのほとんどが店を閉めていたし、以前はよく立ち寄った道の駅もこの日は休業でトイレ以外には自動販売機だけが何台も並ぶだけでさびれた感が漂っていた。
これは他の所でもたまに目にするが、普段何も考えずに高速道路を利用している時には気がつくこともないことである。
全国各地で高速道路が新たにできたり、延長した時に見られる変化としては、終点をはじめとし、SA付近だけは多少の賑わいがあるがそれ以外の地域はただの通過点となってしまっている。
国を発展させるため、そして政治家の成果の一つとして、新幹線や高速道路をさらに延ばすことを競っているようにもみえるが、これが逆に過疎地を増やしたり、地域格差を作り出しているようにも思う。
日本は何ごとにおいても二重構造が進んでいっているが、くまなく発展させるのって本当に難しいことなんだな とつくづく思ってしまう。
先週は本当によく動いた1週間であったが、こんな私の1週間の他愛もない話にお付き合いいただいたことに感謝し、今日は終わりにします。