月末が休日と重なったので1月決算法人の申告・納税の期限は4月1日(月)となっているが、我が事務所では3月29日(金)に電子申告を完了しているので、明日の4月1日に何かを取り立てて行うことはない。
今日の午前中は久しぶりにワンちゃんを連れて宝が池まで行ってきた。
桜の花はまだ まばらの さらに一歩手前という感じではあったが、自宅のすぐ近くにあるお気に入りのスポットを半年ぶりに訪れ、束の間とはいえ時間を忘れのんびりと過ごすことができた。
明日からは4月ということで一般的には新年度であり、学校はまだ始まっていないが、多くに会社では入社式が行われるのであろう。
我が事務所はこの時期に入ってくる人はいないので、特段何かの行事があるわけではなく、通常の月初、通常の月曜日を迎えるという大きな区切りもない年度初めである。
ただ、明日は2月中旬から日程調整していたある顧問先の税務調査の初日で、4月1日から始まる税務調査というのは40年近くこの仕事をしているが初めての経験である。
コロナの頃は、税務調査もかなり制限や制約のある中で実施されていたし、コロナがピークの頃は税務調査自体 実施されていない時期もあったので、税務調査があるということで日常が戻っていることを肌で感じてしまうが、いくら税理士とはいえこんなことでコロナ後を感じるというのはうれしくもなんともない。
税務調査の件数は、私がこの仕事をしだした頃と比べて、相対的に減ったという印象を持っているが、これは決して税務署が甘くなったというものではないと捉えるべきであろう。
税務の世界も電子申告が浸透してきたり、いろいろなことがデータ化されてきたことによって、税務調査の対象となる事業所だけでなく、取引先のデータや資料は税務署は事前に確認していることもあり、その場でバッタリ 初めての遭遇する内容 というのは以前より少なくなってきているように思う。
顧問先にとっても税理士である私にとっても税務調査は少ない、あるいは ないに越したことはないが、これは申告納税制度の下で申告の内容を確認するという点ではやむを得ない“作業”なのであろう。
あまりここでいろいろなことを書いてしまうと、もしかすると税務調査官が立ち会う税理士のブログを読んでいたりするといけないので、調査の心構えなんていう税理士が顧問先や納税者の方々に伝えたいようなことはここでは綴らないようにする。
あまり他の税理士と比較をしたことはないが、税務調査の件数は比較的少ない方かと思うが、税務調査がなさすぎるのは、それはそれで緊張感がなく、経営者のとっても、また税理士(事務所)との関係にとっても決していいことばかりではないなと思う時もある。でも、ないのが一番ですがね。
経営者の方々は売上アップをはじめとする経営の戦略を練るだけでなく、従業員との対応等 いろいろな方面のことを常に頭で考えながら日々過ごしていかないといけないが、滅多に声の掛からない税務調査は全ての経営者の方が遭遇したくないことのトップであるだろう。
税務調査で経営者も会社も、そして税理士(事務所)も張り詰めた感はあるが、これも事業所をいい方向に向かわせる過程の一つくらいと考えて対処するのも必要なことであるように思う。何かにつけてピリッとするもの。
ピリッと感だけで終わり、ドキドキ、ヒヤヒヤがなく進めばいいのだが、こればかりは明日にならないとわからない。
私自身 確定申告が終わってホッとしたいところであるが、そう簡単にホッとさせてくれそうにない。
4月1日が税務調査で始まるのは、よい新年度なんですかね? それとも・・・。