メール、FAX それにDMなどの非対面はもちろんのこと、時にはアポなしの飛び込み営業というのもある。
前触れのない飛び込み営業は私が事務所内にいることが少ないのでほとんどの場合 直接会うこともなく、業務案内と名刺のみ置いて帰られることが多い。
金融機関や証券会社の営業が一番多いかもしれないが、それ以外には不動産・建築関連、広告会社、求人募集、パソコンや複合機の売り込み、それにコロナ前にはホテルや料亭の支配人が事務所の忘年会等の宴会でご利用下さいというのもあった。
基本的には事務所が対象であるが、仕事柄 顧問先への紹介を期待されの営業というのも結構ある。
事前に電話で連絡をいただく場合、事務所の運営上 聞いておきたい内容の場合には直接面談して具体的な話を聞くこともある。
実は一昨日、全国的にもテレビでもよくコマーシャルが流れているような有名な求人会社の営業担当者と事前に日程調整をした上で面談をした。
我が事務所でもこの日からパートの方が一人入社され、朝一番に臨時の朝礼を実施し新しく入られた方を紹介していたところであるし、現在 人員的には充足しているので 新たに人を採用する予定はないが、求人関連の会社の人と面談することによって、今 在職している事務所メンバーの給与体系が他の税理士事務所と比較してどうなのかとか、顧問先の方から求人のことで相談された時 いろいろな情報を頭に入れておくことでより適切な指導ができるのではと思って面談に臨んだ。
どんな業種でも営業の人が事務所の来られた場合、世間話や雑談の延長線上でその業界の情報や今回のような求人関連の会社場合、名前は伏せられているが同業者(税理士業界)の求人状況も聞ける時がある。
そういう意味ではたとえ一営業担当者との面談も無駄な時間ではなく、思わぬお得(聞き得)な情報を得られる時もある。
自分のパソコンで「今後メール配信不要」や「迷惑メール」の処理が全部できているわけではないので、メールでの営業や研修案内は数えきれないほど届くが、中にはメールの情報が有益な場合もあるので全てシャットアウトという訳にはいかない。
メールやFAXで送られてくるセミナー案内は、この業界が次なるターゲットは何にしているのか、今 何を学んでおく必要があるのか、更には業界としての流れはどちらに向かっているのかを知る上では必要と思われるものある。
一昨日に面談をした求人関連の会社の営業担当者(男性)の話に戻るが、その営業担当者は新卒の方であったが、いきなり自社の売り込みをするわけではなく、現在の業界の状況を端的に説明したり、こちらの現状を確認するような話に結構 時間を費やし、最後の最後になって商品説明が少しあったが、こういった流れで話が進むと30分ほどの時間も決して無駄ではなかったとも思えた。
実は話の間合いの取り方や非常に心地のよい営業スタイルで慣れた感じがしたので20代後半の方かと思ったので、最後に失礼を承知で年齢を確認すると23歳だと分かった。
営業といっても商品の利便性や導入の意義の説明は最も重要なことであるが、こちらが今後 取引をしたり、お付き合いする会社の方向性や信用力、それに営業に来ている人の人間性や魅力を探るうえでは直接面談するというのはそれなりに意義のあることのように思う。
欲しい物の購入や必要なことへの申込はネットでクリックすることで簡単に済ませる世代に人にとっては、今日の私の話はまさに前時代的なおっさんの話かもしれないが、こういった人もいるということも営業をする上でプラスになるようにも思うので、あえておっさんの意見も述べさせてもらった。
何でもかんでも頭を突っ込んでいたらきりがないし、時間がいくらあっても足りないが、一つの情報で経営が上向くきっかけになることだってあると思えば、どんな業種であっても情報を粗末に扱ってはならないなと思った次第である。
夏も終わり学校も始まったが、まだ今出川には学生がパラパラしかいないので大学はまだのようである。 今出川近辺が込みだす頃になると夏と秋の境目だなと実感でき、朝と夜が少し過ごしやすくなる時期である。
それまであと一、二週間なんとか乗り切らないといけないなと思い、まだまだ暑い中 夏の空を眺めている。