2023年07月17日

No.839:いまだに京都人になれない私

 一昨日の土曜日の昼、京都駅の所にあるホテルで仕事関連の会社の創立〇〇周年記念パーティーが開催されたので参加してきた。
 このパーティーでは祝辞を述べないといけなかったので、最初は落ち着かなかったが、挨拶が比較的早い方だったのでその役目を終えた後は、以前にいっしょに仕事をしていた人も何人か出席されていたので 久しぶりに会った人たちとも 昼間からアルコールを口にしながら楽しいひと時を過ごした。

 今日も3日続きのすごい日射しであるが、この真夏日となる暑い日に祇園祭が行われた。
 一昨日の宵々山から今日の山鉾巡行までピタッと休日と重なり、この2、3年のコロナのもやもやを吹き飛ばすような賑わいで、お祭りの関係者や観光業界の方は久しぶりの京都の最大とも言えるイベントを目の前にして、感慨もひとしおであったであろう。
 この暑さなので土曜日にパーティーに出席した以外は、街中に出て行く勇気もなく、少し事務所へ用事を済ませに行った以外は自宅とその周辺で過ごしている。

 私の周りにも祇園祭に関わる人が何人かいらっしゃるので、祭にまつわるいろいろな話を聞く機会があるが、こういった話をされる方は根っからの京都人で、最低でも3代、さらにその上には、5代以上 京都に住み続けている人が結構いらっしゃる。
 私は京都で生活を始めてからは、京都から離れることなく40年以上住み続けているが、いまだに京都人になった気もしないし、そう簡単になれそうにもない。また、40年くらいで京都人なんて言ったら、本当の京都人の方々からお𠮟りも受けるのであろう
 この祇園祭は八坂神社のお祭りであることくらいは知っているが、私はこの神社のことを通常どおり「八坂神社」としか呼んだことはないが、私の周りの根っからの京都人の人の中には「祇園さん」と言われる方が何名かいらっしゃる。
 18歳で京都での生活を始めた頃、同郷で京都在住の知り合いのおばちゃんとの会話の中で、私が「8月16日の大文字焼き 楽しみにしています」と言ったところ、そのおばちゃんは「大文字焼きなんて言ったら、京都の人から怒られるよ、というか いやあんたはん 何言うてはんの? って 呆れられるよ。」と注意をされ、それ以降 ちゃんと大文字、あるいは五山の送り火と口にできるようになった。
 そうそう、60、70代以上くらいの人になると、「16日は大文字さんやしね」なんて京都の伝統行事、あるいは山のことを「さん」付けで呼ぶ人もいる。

 祇園祭で始まり、大文字で終わるというのが京都の夏であるが、私の夏はこの間に甲子園が入ってくる。
 昨年の夏、お盆に甲子園に行って、1日4試合を見て帰ってきたとき、そろそろ限界かな、連続観戦も途切れるかな?と思ったが、今年は次男がお盆に休暇が取れそうで帰ってくると言っていたので、「甲子園のチケット、8月14日のお墓参りの日以外のどこかで取っといて」連絡しておいた。
 ここ数年、甲子園もコロナで中止だった年もあったし、子供が東京に行ってからは、一人で行くことも多かったが、今年は久しぶりに次男が付き合ってくれそうなのでちょっと楽しみなお盆である。
 ただ、あの場所で数試合観戦するには、今さら遅いかもしれないが体力をつけておく必要があるなと ここ最近の暑さから感じているところである。
 そうそう高校野球の話のついでに、私の母校は近くの高校と統合された形になって、母校の名前は消え「宮津天橋高校」に校名は変わったが、今日の3回戦も延長戦で勝ったようなので もう少し応援が続けられそうである。

 今日は、自分が京都人になれない話が愚痴っぽくなってしまったが、これはどこに行っても長年住んでいる人にとっては「私はここの土着の人」という愛着の表れだろうし、ある意味これが伝統というものなのかもしれない。
 まあ、これからも私一代では「京都人」にはなれないだろうが、無理をせず「半京都人」、「ちょっと京都人」として京都での生活を楽しんでいきたいと思っている。
 毎年夏が来れば思うけど、京都の夏 暑すぎるわ。
posted by ヒロイ at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする