2023年06月25日

No.836:自分の性格に愛想がつきそう?

 新しく起業される方は場所の確保、資金の調達、人の採用の他に顧問税理士のを選ぶということがついて回る。
 ただ、そのタイミングは起業される業種や事業の規模によってさまざまで、まず税理士を決めてから 税理士といっしょになって開業に向けて準備に入っていかれる方もあれば、ご自身でほとんど準備を済まされ、開業の1、2ヵ月 あるいはもっと直前になってから顧問税理士を決められる方もある。
 この税理士選びというのも以前も今も知人、先輩、親族、それに関連業者の方からの紹介というのが主流であるが、最近はこの税理士を選ぶという段階で1人の税理士ではなく複数の税理士と面談し、サービス内容や顧問料、それにご自身との相性等 いろいろな角度から比較・検討され最終決定される。
 中には選定の途中で結構悩んでおられるなということ伝わってくる方もあるが、当然すべてではないにしろ、ありがたいことに比較的高い確率で顧問税理士に選んでもらえることが多い。
 ただ もちろん断られることもあり、「大変申し訳ございませんが他の税理士さんに決めました」と連絡をされてくる方があるのも事実である。

 2ヵ月程前にもこういった複数の税理士と面談された方があり、しかもその数は6人。確率でいっても1/6という狭き門であったのでうちの事務所を選んでもらえるのは厳しいだろうなと思っていたが、予想していた?とおりこの時の結論は とある理由で ×であった。
 一応 ここではその理由については触れないが、負け惜しみでなく逆にこういったようなケースで選ばれた時は、他の5人分のいろいろな面をすべて補わないといけないのかな なんてすごいプレッシャーがかかってくることもある。
 ただ、プレッシャーのない仕事って期待も小さいように思うし、やりがいという面でも多少 頭を抱え込むような局面が1、2度あるくらいの方が 後になって大きな成果となって表れてくることが多い。仕事の内容によっては その時は本当に嫌で避けたくなることもあるのだが・・。

 実はこの時は恥ずかしさや見栄もあり あまり周りの人には言わなかったが、この選ばれなかったということがやはり悔しかったのか、その理由について再度考え、最近自分でもあまりなかったくらい刺激を受け、「なにくそ」なんていう思いが起こった。
 そしてその後、弱みを強みに、強みはさらに強みにし 誰から見てもピカッと光るような事務所にしてやるぞ なんて久しぶりに熱く火がついた感があった。
 とはいってもこういった自分の性格はとり方によっては強みの部分であるかもしれないが、実は自分の中で結構 嫌な部分でもある。
 学生の頃や社会人になってから間もない頃であれば こういった気持ちを持つことも大切なのかもしれないが、一定の年齢以上になるともう少し落ち着いて、「あっそう 構わないよ人それぞれだもんね」なんて大人の対応ができる人間にもどこかあこがれているところもある。
 今回のことがきっかけで 私だけでなくいろいろな角度から事務所全体を見つめ直し、さらにグレードアップできればと思ってはいるが、やはり一方では「いいですよ お好きなように・・・。」なんて涼しい顔でいえる大人にあこがれてもいる。
 こうして文章にすることで今回の件は気持ちの整理をつけられたし、まあ今回の選ばれなかったのも理由があってのことなんだから、自分にとっては飛躍できる気付きを与えてくれたという面では決して悪いことではなかったのかもしれない。
 刺激ってどちらかというと重く避けたい部分もあるが、こんなことを休日の昼間に考えるくらいですから 私って最終的には“刺激好き”なんでしょうかね・・・。。
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2023年06月18日

No.835:元気な挨拶と掃除で一日が始まる

 今日は朝からカミさんが不在のため久しぶりにぽぽたん(我が家のワンちゃん)と朝7時過ぎから1時間半ほどに散歩に出かけた。
 散歩に連れ出す者がいつもと違うので最初は何度か振り向きながら様子をうかがっていたが10分もすると自分のペースで、北山通へ出た後コンサートホールを目指して黙々と歩いていた。
 日も照らず比較的過ごしやすい中での散歩だったので私の方も結構リフレッシュでき、この散歩はぽぽたんのためなのかそれとも私のためなのかと思いつつ家に帰ってきた。
 散歩の途中、「ぽぽたん久しぶり」とか「珍しいことに今日はお父さんなん」と私は誰だか分からない犬友達の面々から声を掛けられ、私は思わず「ぽぽ おまえっていっぱい知り合いいるんやな」とぽぽたんの顔を覗き込むようにして話しかけた。

 休日の朝がいつもと違ったので前置きが長くなってしまったが、実はここからが本題です。
 我が事務所は中の掃除を外部には委託していないので、毎朝 私と幹部2名以外の17名で掃除をしてくれている。
 常勤社員12名は8時30分始業時から、パート5名は9時の出社と同時にそれぞれ指定の場所を掃除することになっているが、コロナが押し寄せてからこの4月末まで時差出勤制をとっていた関係で掃除の時間も 各人 時差があったので、掃除について特段感じることもなかったが、5月以降 一律の出社時間に戻ってからは一斉のそうじタイムになっているので、掃除している姿が今まで以上に目に飛び込んでくる。
 この時間、自分の机で急ぎの仕事をしている時と週1回の朝会議の時以外は、掃除の邪魔にならないように机から離れるのが基本となっているので、この掃除の時間は15分程度とはいえ書庫で本の整理をしたり、スマホをいじったりして掃除が終わるのを待っている。
 変な話、これだけの人数が一斉に掃除をするのって結構、朝から活動してるっていう感じがこちらにも伝わってきて、通りがかりで掃除をする人をぶつかりそうになると思わず、「ごめん ごめん」と避けながら歩くこともある。
 前の日についた私の机のインクの跡もきれいにふき取ってくれるし、じゅうたんの上を必死になって掃除機かけている男性を見て、(口にはしないが)そんな一生懸命 力を込めるとじゅうたんが擦り切れて痛むで と言ってしまいそうになるくらい必死になって掃除機をかけてくれている。
 
 それと3階のエレベーター前に下駄箱があるので、朝の出社時には私も含め監査(外勤)部隊が机を並べている3階にいると、全員と顔を合わすことになるが、この時のみんなの「おはようございます」という大きな声で一日の始まりを感じることができる。
 9時前に出社されるパートの方の声は常勤社員よりも元気で大きな声なので、こちらも顔を上げて大きな声で朝の挨拶のお返しをする。

 掃除も挨拶もオフィスで仕事をする者にとっては当たり前のことかもしれないが、この当たり前のことで一日の始まりを感じられるって結構貴重なもののようにも感じる。
 これが小さな声でぼそぼそと挨拶をされたり、掃除も手抜きとなるとこちらもそんな中でピリッとしない一日の始まりになるのであろうが、我が事務所はメインの仕事に入る前の挨拶と掃除でみんなに元気づけられ、なんとも気持ちよく仕事のスタートと切ることができる。

 「当たり前のことを当たり前のように続ける」これって慣れてしまうと結構難しいですよね。
 新しく入ってきた人も同じように挨拶や掃除をしてくれるのは、自然にそうなるんでしょうかね、人を見ていて。
 実は朝の挨拶の私の声も段々大きくなってきているのは、みんなの元気な声のせいなんでしょうね。
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2023年06月11日

No.834:自分が変われば人が寄ってくるようになって・・

 今日は昼過ぎには雨も止んだが、朝は雨が降っていたしすっきりしない天気である。
 実は 特に外出の予定のない雨降りの休日は結構好きで、ひとまずゆっくり本でも読もうかという気にさせてくれるし、家の北隣にあるスポーツ広場もいつものように少年野球や少年サッカーの大きな声もなくいたって静かである。

 昨夜はこの春まで仕事でお世話になった方と食事をしながら、いろいろな話をする機会があった。
 この方はとは一年近く あるプロジェクトに関わる仕事をいっしょにしていて、途中で困難な局面に出くわしたり、結構忙しい時期もあったが、そんな時「一区切りついたらいっしょに食事でも」と言っていたことが、コロナ収まりつつある中、6月になってようやく実現したものである。
 この方は私より2つほど年上で、昨日聞いたところでは 若い頃は東京でバリバリに仕事をこなしておられ、組織の中で一定のところまで昇りつめたというなかなかのやり手であったが、定年を迎えられたことや親の介護のことなどから数年前に京都に戻ってこられたという方である。
 食事をしながらお互い若かった頃の話や大好きな旅行の話、それに親のことなど共通の話題もあり大層盛り上がったが、途中からはその方の体験談や生き方というような話を聞くことができ、これがまた私のとってはなかなか参考になるというかためになる話がたくさんあった。
 ただ、ここで話の内容を一つ一つ説明すると長くなるのでポイントとなる部分に絞ってここで綴ることにする。

 この方が一番仕事をこなされていた40代〜50代という時期は、常に気が張り詰めて ある意味 尖った自分を演じなければならなかったが、いったん長年働かれていた職場を退職された後は、第二の人生という形で先頭に立って走るのではなく 少し引き気味にゆったりとした気持ちを持ちながら仕事を続けているとのことで、私はこの方とはここでいう人生の第二のステージでいっしょに仕事をしたことになる。
 ただ 昨日の話を聞くまでは、この一年近い間の仕事ぶりは、常勤の現役さながらで嘱託(パート)勤務とは思えないほどパワフルなものであったので、この方が現役時代とは違う気持ちで仕事に取り組んでおられるとは知らなかった。
 そして昨日の話の中で、「自分が突っ張ったり、尖っていた時は人って寄ってこなかったけど、自分が人から教えてもらう立場になったり、一歩引いて人に接していくようになると人って優しくなるし、そしていろんな話をしてくれるようになるんですね。」と若い頃と比較して今の自分に対する周囲の人たちの対応が違うことをしみじみと語られていた。
 こういったことが口から出るのも若い頃にすさまじい経験をしてこられた方だからこそ今までと違うことに気付かれたり、こうして話ができるのだろうなと聞きながら思った。
 人生どの時点でアクセルを踏み、どの時点までそのアクセルを踏み続けるのか、あるいはブレーキに切り替えるのかというのは自分自身ではなかなか決めづらいし、自分が決めていても周りの状況によっては自分の思いどおりにはならないものである。
 一概にこの方の生き方をまねるわけにはいかないが、これから生きていく上で非常に参考になる話であった。
 穏やかになったと自分ではおっしゃっていたが、まだまだ往年の片りんも見え隠れするところもある。

 私の場合 まだこういった状況にはならないが、この人生の先輩の言葉も頭の中に入れながら過ごしていくことによって毎日が豊かなものになるのかなと考えたりもした。
 ゆっくりと話しているうちに9時半の閉店の時間になったので、店を後にしてそれぞれ家路についた。
 次 会うのはいつのなるのか分からないが、またその後の生活や仕事ぶりについて話を聞いてみたい人である。
posted by ヒロイ at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月04日

No.833:興味の湧く経営者

 税理士という仕事をしていると週に何回か経営者と面談する機会がある。
 仕事柄 質問や相談を受けることが多いが、特別大掛かりなことでなければ もちろん顧問料の範囲内で対処することになる。
 先週面談した40代の経営者は15年前に起業され、それから2年後 結婚を期に奥様の力も借りて規模を拡大、その後 事業はさらに発展し、今から2年前に支店を出した後も全ての事業や事業所において黒字で、しかも外部からの借り入れはなしという 誰もが羨ましがるような経営状態である。
 
 ただ こういった状況はほっておいて訪れるものではなく、事業の点検をしたり、見直しをし、現在の立ち位置と1年後、3年後、5年後、そして10年後のあるべき姿に近付くために今するべきことが何かということが常にこの経営者の頭の中に描かれている。
 こういった経営者は一般的には社内でも厳しく、従業員の退職者が多くなるケースもあると耳にすることもあるが、ここはゼロとまでは言わないが、目立つような退職者数ではなく、スタッフ構成も比較的落ち着いた状況で推移している。
 毎月の面談時では、こちらから持参した経営指標を私が説明するのを熱心に聞き入り、時には鋭い質問を投げ掛けてこられることもある。
 現在は次なる出店先を模索中で、人の流れ、競合しそうな同業他社、店舗の面積や家賃等の情報収集が最終段階に差し掛かり、出店先はほぼ決まりつつある状況となっている。
 こういったやり取りを通して 経営者の考え方を知るということは、顧問先としての顧問料はいただいているものの私にとっても有益であり、得るものもたくさんある。
 以前に読んだ本の中に古河電工会長 柴田光義氏の「前例がないから、やるのだ」という言葉が載っていたが、経営者にとっては前列はあくまで参考でしかなく、全ては自分の頭で考え、最終の結論を出さなければならないという点では この顧問先の経営者も同じことを考えておられる感じがする。
 次なる出店はどのようなに進んでいくのか、この経営者に奇策や秘策は必要ではなく、数字を分析し、徹底的に策を練った上での事業展開は端で応援する私にとっても次なる楽しみの一つである。
 
 最後に一言、皆様が一番興味があるのは どんな事業なのというところかもしれませんが絶対に言いませんよ(言えませんよ) これだけは、想像してみて下さい どんな商売か。
posted by ヒロイ at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする