私は自分もスポーツをしていたし、社会人なってからはスポーツの種類を問わずいろいろなスポーツを観戦するのが楽しみの一つになっているが、ことあるごとに結構冷めた目で見たり、分析するとまではいかないまでも角度を変えて後追いしながり、その後の様子を見ていくのもおもしろいものである。
例えば今回のWBCで活躍した選手の今シーズンの成績については放っておいてもマスコミが騒いだり、取り上げたりするだろうが、今回代表に選ばれなながらもわずかしか出場できなかった選手が今後どのような活躍をするのか、あるいは期待を裏切るような形になるのか注目してみたいと思っている(私って本当に変なやつでしょ)。
例えばピッチャーの場合、大谷は37人、佐々木は33人の打者と対戦したが、宇田川は4人、松井は3人しか対戦していない。
本来であればシーズン前のキャンプで鍛え上げる時期にWBCに選ばれたがために十分なトレーニングができたのか心配な部分がある。
事前のキャンプというか合同練習も含めると3週間近くになると思うが、自分のチームであれば主力選手なので好きなようにブルペンを使って練習ができるが、今回のそうそうたるメンバーでは練習場の使用は当然のことながら、出場機会の多い者が優先されていただろうから、果たしてこの時期のどれだけ投球練習ができたのか気がかりである。このことはバッターにもいえることで、周東選手は1打席のみ、牧原、大城選手は2打席で、日本にいてオープン戦に出ていれば何十も打席に立ち実戦練習ができたはずである。周東は最後の最後で代走で逆転のホームを踏むという活躍の場があったので得るものはあったと思うが。
実は投手の中には代表に選ばれながらけがで出場と取りやめた栗林に代わって、追加召集されたオリックスの山崎颯一郎は一度も登板がなく一球も投げずWBCが終わってしまった。
オリックスの若手の期待の選手であるが、この春先の過ごし方がシーズンにどんな影響を及ぼすのこの1年追ってみたいと思っている。
ただ、オリンピックの団体競技でもそうであろうが、出場機会がなくてもチームに同行し、一流選手を間近に見たり、今まで経験したことのない戦術を肌で感じることによって、出場したと同様にいろいろなことを身につけることも選ばれたからこそできることである。
ま た この時期にいつもの春先以上に体を酷使したり、緊張感の連続であったWBCのレギュラークラスの選手はシーズンインの後は疲れが出てくる選手もあるだろう。
私がしようとしていることは、「WBCに選出された選手のシーズンの成績への影響はいかに?」なんていうところか。
ソフトバンクの柳田をはじめ何名か辞退した選手もいたが、こういった選手がシーズン前の調整がうまくいき、活躍するかもしれないということにも注目してみたい。
最後に 過去のWBCの選考にあたって、落合が中日の監督の時の全選手を辞退させたことがあったのを思い出した。
今日は少し専門的な内容になってしまったが、あまりにも盛り上がり過ぎだった裏でこんなことも考えているという私の胸の内を紹介してみた。