また 多くの公認会計士が勤務する監査法人でも定型の顧問契約は結んでいるだろうが基本的には企業と呼ばれる法人が対象である。
我が事務所では他の税理士事務所と同様、多くは月次顧問契約であるが、中には小規模の会社や個人事業者で1年に1回、あるいは決算時のみ接触する いわゆる年一と呼ばれる形で仕事の依頼を受けている顧問先もある。
毎月でも、年一でも定期的にはやり取りがあるが、この仕事をしていると今まで何の関わりもなかった方から “飛び込み”で仕事の依頼がある時がある。
具体的にいうと、友人の奥様のお父様が亡くなったので相続税の申告をお願いできないかとか、子供の友達のお母さんから、実家の土地を売ったのでその相談と申告をお願いできないかと うちのカミさんを通じて依頼があったこともあった。
また、顧問先の方から事務所の担当者を通じて、後輩が開業する あるいは会社を作って新しい事業を起こしたいということで相談に来られることもある。
こういった飛び込みの業務は正直 手間のかかることが多いが、この飛び込みや紹介がないと事務所は現状維持か先細りするということになってしまう。
ただ、この新たな顧客の開拓なんて広告やHPに掲載したからといって、そう簡単にできるものではないのも事実である。
じゃあ どうすれば飛び込み顧客があるのか?
う〜ん、いろいろと考えても答えなんて出てこないが、目の前にある与えられている、あるいは必要とされている仕事をきちんとこなすことが一番効果的であろうし、これは税理士事務所でなくとも他のいろいろな仕事でも同じこととが言えるであろう。
クリニックであればまずはいい治療、レストランであればおいしい料理、建築業であればいいものを造るという やはり出来上がる作品にお客様や患者様がどれだけ満足できるかということにかかっているというこである。
ただ、いくらでもお金を払うという方は少なく、適正な金額でということと、心地よいサービスということも不可欠であり、「いいものを納得のいく価格で満足できる形で提供する」ということが必要となってくる。
こういったことがいつでも、誰でも提供できてこそ、初めて 飛び込みと言われる方がきてくれるのであろう。
確定申告の時期になるとこういった飛び込みの方、とはいっても噂を聞きつけたり、当事務所と何らかの関係があって来られるが、この数が他の事務所と比較して多いのか少ないのか比較したことも他の税理士に聞いたこともないので、事務所の評価って誰かがしてくれるわけでもないので意外と難しく、どこかで悪い評判が立っているかもしれない。。
政治家が「きちんと対応を考え、粛々と準備を進める」と言っている多くのことは、あまり積極的には進めていないが、「忘れずに無理せずに何とかやっていますよ」と どちらかというとあまりいいイメージでは捉えにくいが、私は今日のまとめとして、あるいは自分への戒めとして実はこの「粛々と進める」というのはいい言葉で、仕事上でも大切なことであるように思う。
だって、「粛々と」の意味を調べてみると、「心を引き締めて厳しく」なんて、本当にいいこと書いてるもの。
政治家のように「粛々と」という言葉を安易に使うのではなく、気持ちを引き締めるいい意味での言葉として使い、実践していきたいと思う。
ただ、自分に「厳しく」って本当に難しいですよね。人間って本当に自分に甘いですから。