2023年02月19日

No.819:税理士にとって飛び込みの仕事って?

 “士業”と呼ばれる仕事でも税理士は弁護士、司法書士、弁理士などの他に士業より定型の顧問契約を結んでいるケースが多い。
 また 多くの公認会計士が勤務する監査法人でも定型の顧問契約は結んでいるだろうが基本的には企業と呼ばれる法人が対象である。
 我が事務所では他の税理士事務所と同様、多くは月次顧問契約であるが、中には小規模の会社や個人事業者で1年に1回、あるいは決算時のみ接触する いわゆる年一と呼ばれる形で仕事の依頼を受けている顧問先もある。

 毎月でも、年一でも定期的にはやり取りがあるが、この仕事をしていると今まで何の関わりもなかった方から “飛び込み”で仕事の依頼がある時がある。
 具体的にいうと、友人の奥様のお父様が亡くなったので相続税の申告をお願いできないかとか、子供の友達のお母さんから、実家の土地を売ったのでその相談と申告をお願いできないかと うちのカミさんを通じて依頼があったこともあった。
 また、顧問先の方から事務所の担当者を通じて、後輩が開業する あるいは会社を作って新しい事業を起こしたいということで相談に来られることもある。
 こういった飛び込みの業務は正直 手間のかかることが多いが、この飛び込みや紹介がないと事務所は現状維持か先細りするということになってしまう。
 ただ、この新たな顧客の開拓なんて広告やHPに掲載したからといって、そう簡単にできるものではないのも事実である。
 じゃあ どうすれば飛び込み顧客があるのか?
 う〜ん、いろいろと考えても答えなんて出てこないが、目の前にある与えられている、あるいは必要とされている仕事をきちんとこなすことが一番効果的であろうし、これは税理士事務所でなくとも他のいろいろな仕事でも同じこととが言えるであろう。
 クリニックであればまずはいい治療、レストランであればおいしい料理、建築業であればいいものを造るという やはり出来上がる作品にお客様や患者様がどれだけ満足できるかということにかかっているというこである。
 ただ、いくらでもお金を払うという方は少なく、適正な金額でということと、心地よいサービスということも不可欠であり、「いいものを納得のいく価格で満足できる形で提供する」ということが必要となってくる。
 こういったことがいつでも、誰でも提供できてこそ、初めて 飛び込みと言われる方がきてくれるのであろう。

 確定申告の時期になるとこういった飛び込みの方、とはいっても噂を聞きつけたり、当事務所と何らかの関係があって来られるが、この数が他の事務所と比較して多いのか少ないのか比較したことも他の税理士に聞いたこともないので、事務所の評価って誰かがしてくれるわけでもないので意外と難しく、どこかで悪い評判が立っているかもしれない。。
 政治家が「きちんと対応を考え、粛々と準備を進める」と言っている多くのことは、あまり積極的には進めていないが、「忘れずに無理せずに何とかやっていますよ」と どちらかというとあまりいいイメージでは捉えにくいが、私は今日のまとめとして、あるいは自分への戒めとして実はこの「粛々と進める」というのはいい言葉で、仕事上でも大切なことであるように思う。
 だって、「粛々と」の意味を調べてみると、「心を引き締めて厳しく」なんて、本当にいいこと書いてるもの。
 政治家のように「粛々と」という言葉を安易に使うのではなく、気持ちを引き締めるいい意味での言葉として使い、実践していきたいと思う。
 ただ、自分に「厳しく」って本当に難しいですよね。人間って本当に自分に甘いですから。
posted by ヒロイ at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月12日

No.818:常識が常識でなくなっていくかも

 2月になった後、節分の頃までは、「今年になってもう1ヵ月経ったのか」と まだ少しは余裕をもってカレンダーを眺めていたが、週が変わった6日頃からは、事務所のメンバーも無駄口一つ発したり、雑談する雰囲気もなくなり、例年のごとくすっかり確定申告モードに入ってきた。
 この時期になると毎年のことであるが なかなかほっとする暇もなく一日が羽を付けたように飛んでいく感じがする。

 そんな中、昨日は大学のクラブのOB会の役員をしている関係で、役員として卒業生の送別会に出席してきた。
 こうしてクラブ全体で行う行事は3年ぶりであり、コロナに気をつけながらも新鮮 かつ 厳粛な形で会が始まった。
 今の1〜3回生の現役生たちは、大学生になってから こういったパーティー形式の式典は初めてのようで、100人以上のものが参加するこの会の準備や司会進行も含め何かと大変だったようである。
 OB会の会長、監督、それに大学の教授である部長さんのあいさつに始まり、3回生の主将の送辞、そして卒業生である前主将の答辞と結構 身の引き締まるような雰囲気で会は進んでいき、いよいよ過去に監督、OB会長を歴任された現OB会相談役の乾杯へと移った時、「おやっ?」と思えることがあった。
 これは気づかなくてもいいようなことなのかもしれないが、相談役の簡単なあいさつの後、小さい目の声で「かんぱい」という発声があったのだが、その後、条件反射のように杯を掲げ 一口だけ口にした後、コップを机の上に置き 拍手したのだが、その拍手が10数名いるOB席からしか起こらなかった。
 みんな何も気づかずそのまま式は進んでいったが、隣に座っていた私の同級生だったT君と、「普通 あのタイミングって拍手するよね」、と話していると、「ひょっとしてここ数年こういった会が催されなかったし、高校を出て大学生になって初めての式典だったので、そういったルールって知らんの違う、教えてもらったこともないだろうし。そもそもこういう機会って初めてかもしれんしな。」なんて年寄りのお節介のような会話をして、誰に話すでもなく2人だけの話で終わった。

 帰り道でその時の光景をもう一度思う浮かべてみると、やっぱり変だけど、コロナってこういう大人になる段階で知らず知らずのうちにルールや慣習を覚えたり経験したりする機会さえも奪っていったのかもと、その拍手しなかった現役生について何か思うのではなく、やはり何気なく行っていた行事にもそれなりの意味があったんだと考えてしまった。
 結婚式や葬式も身内だけで行うようになったりすると、結婚式の一般的な流れであったり、葬式で手を合わせて焼香することさえも経験する機会がどんどん減っていくんだろうなと思った。
 別に誰かを批判するわけでもなく、コロナはこういった機会さえも奪うと同時に、今まで当たり前のことが当たり前でなくなる 新たな世の中を創り上げられていくのかもと少し不思議な気持ちになった。

 今後 意外と気づかないことでこういったことがあちこち見受けられるであろうが、あまり「おやっ?」とか「なんで?」なんて思わずに、世の中は変わっていってるんだ と落ち着いていられるような大人、そして老人になっていけたらなと思う。
 常識が常識でなくなったり、常識でないことが常識になるんだろうな、そして世の中はどんどん変わっていくんだろうな なんて少し冷めた気持ちで世の中の変化を遠目で見られるように自分に言い聞かせながら日々過ごしいくのかな なんて考えたりもした。
 歳をとったのかな こんなこと思うこと自体・・・。
posted by ヒロイ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月05日

No.817:雪はいやな思い出ばかりではない

 まず、これを読まれている方で 大雪により大きな混乱や災難に巻き込まれたり、中には不幸な目に会われたりした方もいらしゃるかもしれないので、今日のようなタイトルを見て、「雪なんか見たくもない」といやな思いを抱く方があれば、ここでの話はあくまでブログの話としてお許し下さい。 雪といえば、先日の大雪の時、鉄道の運休などのダイヤのマヒや電車内への何時間もの閉じ込め、道路でのスリップ端を発した走行不能による大渋滞、それに雪山での雪崩れや遭難とここのとけろ報道では雪についてマイナスイメージのものばかりが目につく。 ただ 雪国育ちの私にとっては雪に対する思いは少し違ったものがある。 子供の頃、年によっては1月から2月にかけ何度か寒波か押し寄せ、朝 起きて玄関を開ければ一面銀世界ということもあったし、除雪のブルドーザーや大人の人たちが朝6時頃から一斉に雪かき行うスコップの音で目を覚ますこともたびたびあった。 冬には雪は降るものは当たり前で、冬用タイヤへの交換はもちろんのこと、長靴やスコップも雪の降る前の11月後半になるとどこの家庭でも当然のように準備をし、玄関横の軒下には雪かき用のスコップが並んでいた。 毎日 仕事と時間に追われる生活の中で 息抜きも兼ねて、少しの時間 現実逃避できればと思い、高3まで過ごした雪国での思い出を二つ、三つ揚げることにする。
@冬は雪ありきの生活だったので、大雪でも学校が休みになった記憶はほとんどない。プラスチック製のロープのついたそりに大きなナイロン袋でくるんだランドセルを載せて登下校する者もいし、私は次のAのスキー教室の日、学校から家の通学路をスキーをはいたまま帰ったこともあった。まるで距離競技の選手のように。A小学生の時は保護者が学校のうら山の木を伐採し、ミニスキー場(当たり前だがリストはない)を造ってくれ、5、6年の3学期の体育はスキーだった。B中学生の時(学年は覚えていないが)、大雪だった日の翌日、2階建の校舎の横の中庭に2m近くの雪が積み上げられていたので、その雪の固まりに向かって校舎の窓から集団で飛び降りた。その後、実行犯は校長室に呼び出され 「何してくれるんだ、誰もけがしなくてよかったけど。」と怒られ、その後 30分近く立たされた。 雪って、日々の生活を揺るがすような 災害となる場合もあるが、私にとってはどうもほのぼのとしたことの方が多く思い出される。 今日は雪にまつわる思い出話を綴ることに終始し、内容もまとまりがつかなくなってきたので、無責任ですが最後でまとめもせず、突然終わりますがいいですか。
 実はまだ10時前だというのに眠くてどうしようもないんです。

 許してください。今日は廣井の昔話ということで。
posted by ヒロイ at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする