仕事は28日(水)までなので、「まだ3日ある」なんて 多少の余裕をもってたかをくくっていたが、今になって2023年はそこまで来ていることに多少焦りを感じている。
数日前から寒波が到来し、北の日本海側を中心に大雪を降らせているが、私の住む京都は寒さは厳しいものの 雪が降ったり、積もったりはしていないので、今のところ普通の生活が送れている。
雪をはじめ、台風等の豪雨による災害に遭われた方も数多くいらっしゃるので、あまり不謹慎なことは言えないが、一年を振り返って、あらためて日本に四季があってよかったなと思ってしまう。
冬の冷え込みや雪を決して望んでいるものでもないし、真夏の灼熱地獄のような日々もその時は何とかならないものかと思っているが、その寒さと暑さの間に春と秋というちょうどいい塩梅(あんばい)の時期があり、よく考えてみると四季ってちょっと贅沢なもののような気がする。
極寒や酷暑と言われるような生活しづらい状況は望んではいないし、四季があることによって 服装だけでなく、頭の中まで季節ごとに切り替えないといけないのは大変であるが、これはこれで刺激もあり、一年にいろいろな体験ができるというのも四季のある国ならではのことである。
今はこんなに寒いが、今年の夏の甲子園は今までで一番の暑さを体験した日であった。なんせ屋根のない炎天下の中で4試合観たので・・、35℃近くある日に。
別に最後だからと改まって今年を振り返るつもりはないが、今年も本当にたくさんの、しかも いろいろな種類の仕事の依頼をあり、結構 仕事に追われた一年であった。
いつも頭の中では、仕事に追われるのではなく、仕事を追うようにしなければいい仕事ってできないのだろうなと思っているが、そう甘くないというのが現実であり、これは決して私だけでなく多くのビジネスマンが感じていることであろう。
仕事をすることを「仕事をこなす」といういい方もするが、この“こなす”というのは“熟す”という字を書き、いくつかある意味の中で、我々が使う時の意味としては、
〇技術などを習って、それを思うままに使う。また、身につけた技術でうまく扱う。自在に扱う。
〇 与えられた仕事などをうまく処理する。
というものが当てはまるのかと思うが、ついつい日常では「目の前にある仕事をこなさなければならない」なんていう 半分強要されているような使い方をしてしまいがちである。本当は「仕事をこなしていきたい」ともっと前向きにならないといけないのであろうが。
誰しも自ら「こなしていきたい」というところであろうが、やっていることと言えば、まさに「こなさなければならない」という、悲壮感が漂うものになっていることもある。何事にも余裕をもって取り組むというのが理想であるので、何事も早めに対応することで一定の評価が得られるような仕事の進め方をしていきたい。
ただ、誰しも経験があると思うが、余裕がある時が決していい仕事ができるかというと、そうでない場合もあり、切羽詰まった中に身を置いて取り掛かったときの仕事の方が中身も濃く、充実した仕上がりになっていることもある。
でも、こんな火事場の馬鹿力を発揮するような仕事の仕方は慎んでいかないといけないし、やり終わった後 振り返れるくらいのスタイルで仕事はしていきたいものである。
仕事に追われるのではなく、仕事を追いかけるくらいのつもりで。