2022年03月27日

No.772:事業がうまくいく人の特徴

 この仕事をしているとほぼ毎日のように経営者の方と接するが、「経営者といってもこうも違うもんだ」と思うくらい本当にいろいろな考え方をお持ちの方がいることに気付かされる。
 経営的に申し分ない人、まあまあでひとまず軌道に乗っている人、そしてまだまだかなという状態から脱し切れていない人と経営状況もさまざまである。
 事業を始められて最初は厳しくても大半の方が2、3年経って心配のない状態になってきているが、そこまでの努力や苦労は並大抵のものではない。

 今まで数多く見てきた経営者の中で、常にお金の心配をしていて、支出内容のチェックも怠りない人というのは、事業に行き詰まったり、失敗するということはまずないように思う。
 こういう人は、お金に関して確かに細かい面はお持ちであるが、決してケチではないし、お金を出す必要のある時はスパッと出すという思い切りのいい面も持ち合わせておられる。 
 うまくいっている開業医の場合、医療機器を購入しようと思えば、業者に発注すれば比較的早く手に入れられる環境下にあるが、その医療機器を他のクリニックが使っていても自分の診療には必要でないと思えば、自分の判断で購入するのをやめられ、周りに流されて購入されるようなことはない。
 ただ、購入される場合もそうでない場合も、話題にのぼったその機器についてはひととおりの研究や検討はされるので、内容は熟知されている場合がほとんどである。
 それと事業がうまくいっている人というのは、いろいろな事に関心があり、誰もがついつい口にしがちな、「これってうちには関係ないし・・」と言うことはほとんどおっしゃらない。本当にいろいろな分野のことに興味を示され、人の話にも誰よりも耳を傾けられる、というか常に何事にも興味津々という感じがこちらにも伝わってくる。
 こういう方なので、事業に関することについて誰よりも研究熱心であるのは言うまでもないし、こういった下地があるから対策を練るのも、その対策を実行に移すのも非常に早い。まさに間髪いれずという感じで・・。
 ここで顧問先の方のことを悪い事例で掲げるのも気が引けるが、みなさまの経営の参考になればと思うので、あえて1、2例あげるがお許しいただきたい。
 まずは初動の遅い人、こういう方は何をしてもうまくいかない。
 同業他社との差別化を図る上でも、「HPをもう少し充実させないと」と焦りながら相談を受けてから、1年経っても何の手も打ってない人や従業員の時給の見直したいと言われながらも従業員からせっつかれて初めて具体的な検討を始める人。
 あと、お金の使い方が計画的でない人っていうか、臨時の収入や予定以上の売上があり、目の前に通常以上に預金の残高があると、「さあ、何買おうかな? お金も少し余裕があるので〇〇でも買おうか」とまるで衝動買いのような買い方をする人、後々のことも考えないで。

 逆にうまくいっているのは自分と考え方が違う人の話も聞けるという人で、これは非常に難しく、なかなか根気のいる行動であるが、このことで自分のやるべきこととしてはいけないことをしっかり見極め、自分なりに頭の中の整理ができていっているような気がする。
 人間が好きな人は必ずと言っていいほど事業がうまくいっているという結論もここでは導き出せるであろうし、本人はもちろんのこと、スタッフや家族が喜んでくれる顔が見たいがために事業に力を注いだ結果、いい方向に向かっていったといっても過言ではないように思う。

 今日も勝手なことを言ってしまったが、実は日々こんなことも考えながらいろんな方と接しているんです。
 明日からまた多くの方との面談の予定が入っているが、お互い試したり、試されたり、そんなことの繰り返しの毎日である。
 明日はどんな学び、気付きがあるのでしょうね。
 では、今日はこのへんで。
posted by ヒロイ at 23:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月20日

No.771:貴重な“いつもどおり”

 先ほど事務所のすぐそばにある同志社大学の前を車で通ると袴姿の女子大生を何人か見かけたし、大学の門の所では「卒業式」と書かれた案内板の前で記念撮影をしている人もいた。
 あっ、そういう時期だったのか? と思うと同時に、久しぶりに大学らしい光景を目にし、少しうれしい気持ちになった。
 2013年に文系の多くの学部が京田辺から今出川に移り、それに伴って今出川は6,000人近く学生が増え、 そりゃ当時はすごい賑わいであった。
 その頃、大学の近くで空いているビルがあるとすぐ学生マンションをあっせんする不動産業者が入り、周辺の飲食店やコンビニも賑わい、時間帯によっては今出川通の人通りは半端ではなく、しっかり前を向いて歩かないと人か自転車にぶつかるというような状態であった。
 それが2年前のコロナからは人影も少なく、最初の緊急事態宣言の時には日本中がそうであったようにこの界隈もまるでゴーストタウンのような状態になっていた。
 その後、多少 通学する学生は増えてきだしたとはいうものの、コロナ禍前と比べると1/4、もしかすると1〜2割程度しか学生が戻っていないように感じる。
 地下鉄の駅の上の一等地であった烏丸今出川の交差点のビルは今ではほとんどが空きテナントとなっているし、車で10分足らずの所にある京都大学の近辺(百万遍界隈)も同じような状況で、こちらも人通りの多い交差点の角にあったドラッグストアが撤退した後、1年近くになるが今でも「テナント募集」の張り紙が張られている。
 以前は大学のある場所は観光地とはまた違う人(学生)で賑わう街で“タウン化”していっていたし、以前 研修会で関西大学に行った時も阪急の関大前駅から大学までの道はやたらと人が多く、道端にあるどの店も混雑していたのを覚えている。
 コロナになって学生が学校に行かずWebで授業を受ける方式もすっかり定着してきたが、このままの状態が続くともう学生街というのは寂れるというか、いつしか学生街というものがなってしまうのではという感じがしないでもない。
 東京の高田馬場や三田、それに本郷なんかも人通りの少ない街になっているんだろうし、地方の大学は規模の大小はあるにせよ、その地域にはなくてはならない賑わう場所であったと思うが、今やどうなっているのであろうか?

 そんな中で今日の卒業式は家族の同伴者はほとんど見かけなかったとはいえ、久しぶりに見る華やかな光景であった。
 また、昨日は事務所の3軒隣のマンションに引っ越し業者が2回にわたってトラックを横付けしていたが、こういう新たに京都に住む人ための引っ越しを見ると春の当たり前の光景とはいえ、なんだかホッしてしまうという、今までにはなかった気持になってしまう。

 世界的にも大変な状況が続いているし、本当に晴れ晴れとはいえないすっきりしない春であるが、暦は世の中の状況や人の心とは関係なく同じ間隔で時を刻んでいき、3月もあと10日余りとなってしまっている。
 以前は“春”と聞いただけで心がウキウキするものであったが、なかなかそんな気分になれないのは私だけではないはずで、平和はもとより日常というものがこれだけ素晴らしいものだったんだと思わざるを得ない今の世の中である。
 “いつもどおり”とは本当に貴重なものあると思わざるを得ない今年の春である。
posted by ヒロイ at 15:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月12日

No.770:春は親離れ、子離れの季節

 確定申告も一定のめどがつき 昨日[3/11(金)]で大部分が完了となっているが、コロナの影響を受け濃厚接触者や陽性者が出た顧問先、それに我が事務所内でも超繁忙期である2月中旬に同様の理由で自宅待機を余儀なくされたスタッフが担当している先等 数件はまだ最終に至らず残っている。
 昨年と一昨年は法定の申告期限が1ヵ月延長となったので、顧問先の方々の理解を得たうえで少し間延びをした形での確定申告業務であったが、今年はコロナの影響があった場合の申告期限の延長は可能とはいえ、基本的には3月15日の法定申告期限は動かないままであった。
 今年も昨年までとは違った形でコロナには翻弄されたが、期限が従来の3月15日に戻っただけで、まるで期間の短縮がなされたかのように短期集中型で体に堪える確定申告であった。
 そうそう、私はこのブログは非常事態以外は毎週書き込むというのをモットーとしていたが、ここ2週間はこの誓いも破り、お休みをさせていただいた。 
 このことからもこの2週間は久しぶりにほっと一息つく時間もないような生活であった。

 毎年、この確定申告期は入試結果の発表の時期でもあり、特に高校3年生や浪人生を持つ親にとっては、落ち着かない時期でもある。
 数日前に面談した経営者のご夫妻は、「子供が何とが大学に受かったので、いよいよ家を出ていくことになりました。他の子供はまだ残っていますが、数年後には子供部屋だけが残るんですよね。」と少し寂しそうにおっしゃっていた。
 当然、子供の合格、入学というのは大きな喜びであろうが、この“家を出ていく”というのは親だけでなく、子供の方もひとつの区切りとなるのであろう。
 よく “親離れ、子離れ”は難しいと言われるが、これは考えたり、また誰かが準備したりしてやってくるものではなく、このような子供の成長の過程で必然的に訪れるものでものである。
 私自身も18歳で家を出て、京都で下宿生活をスタートさせたが、私の親も3人いる子供の末っ子がいよいよ家を出ていったということで兄姉の時 以上に寂しさを感じていたのであろう。
 私の長女は大学生になってからも家から京都市内の勤務先に通っていたので さほど大きな変化はなかったが、今年で30歳になる長男が大学生に合格後、一人暮らしを始めるために家を出ていったときは、「いつも居る者がいない」何とも言えない寂しさというか違和感があったのを覚えている。

 実は今月末には我が家も再び“プチ親離れ子離れ”がやってくる。
 というのも長女は大学卒業後、先述のとおり就職してからも家にいたし、一昨年に結婚して奈良での新しい生活を始めてからも1時間ほどで通える同じ京都の勤務先だったので、何かあれば我が家に立ち寄ったり、次の日の仕事が朝早い時には前泊と称してよく泊まりに来ていた。
 それがご主人の仕事の関係で4月から和歌山で生活することになり(何事もなければ多分永住)、本人も3月で職場を退職し、今月末に奈良から和歌山に引っ越すことになっている。
 ということで度々 行き来ができた奈良とは違って、そう頻繁には来れなくなる距離になってしまう。
 とはいっても海外でもなく、国内 しかも近畿圏内のいるので遠くに行ったわけでもないが、長男も次男も東京なので、いよいよ自宅には頻繁に子供たちが行き来しない 限り、2(夫婦)プラス1(ワンちゃん)での生活となる。

 ただ、これとて多くの人たちが歩んできた道であり、寂しがったりすることなく、今までとは違った形での生活を充実させるしかないように思う。
 そのためにも健康というのは今まで以上に大事なことになるので、体には気をつけながら毎日の生活を送っていかねばと考えているところである。

 もう一度、確定申告の話に戻すが、何件か残っている特別な事情のある先を除いて15日までにあと数件仕上げて、申告期限の最終日を迎えたいものである。
 では、少しだけ仕事に戻るのでこれで終わりにします。
posted by ヒロイ at 18:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする