例えば、「○○は全然できそうにありません」とか、「前の人には全然追いつけません」等、私が習った国語教育では、「全然」の後には、否定的な言葉がくるものだと習ったし、学校で習っていなくとも 「全然・・・(否定形)」はごく当たり前だと思っていた。
それが最近はビジネスシーンでも使われることがあり、問題なくできることを「全然OKです。」と普通に言ってくるので、最初に「全然」と聞くと、ダメだったのかと思いきや結論は 問題なし ということを告げられ 頭の中が ? の状態になることもある。
こういった使い方はいつからこの世にはびこったかは分からないが、周りの人を見ていると現在の年齢で50歳前後がこの言葉遣いの境のように思う。
ただ、人の言葉使いに神経をとがらせ、偉そうなことを言っているが、私自身、先日発表された2021年新語・流行語大賞ベスト10のうち5つしかその言葉の意味が分からなかったし、この旬の言葉が分からないことの方が ある意味ずっと時代遅れなのかもしれない。
ところでみなさん下記の10の言葉のうちいくつ分かりますか?
少し恥ずかし話ですが、5つ分かったといっても、そのうちいくつかはきちんとした説明はできず、何となくというか ぼやっとでも意味が分かったものも含まれている。
どこかで恥をかかないようにと新聞に載っていた言葉の由来や意味に目を通したが、使うこともなければ気に掛けることもない言葉なので、頭に残ることもなく数週間のうちに、元々知っていた5つ以外はたちまち意味が分からなくなってしまった。
その中でも一つだけ最初は分からなかったが、この学習の成果として、今でもボヤッと覚えているのは 「スギムライジング」くらいである。
○リアル二刀流/ショータイム
○うっせぇわ
○親ガチャ
○ゴン攻め/ピッタピタ
○ジェンダー平等
○人流
○スギムライジング
○Z世代
○ぼったくり男爵
○黙食
こんな状態なので、今の若い人たちが言っていることなど 到底理解できない世代に入っていっているのかもしれないが、クイズ番組に出るわけでもないので、こんなことを無理して覚えるつもりもない。
それにしてもいろいろな意味で世代の格差や生きていくステージの違いを感じるようになったのは、自分が年をとったからなのか、それとも世の中の変化が今まで経験していたようなものとは全く違った流れになってきているからなのか、どうであれ分からないことが多すぎる。
若い人たちに理解を示すことは必要であっても 本質に迫る必要もないというか それはなかなかできないし、自分なりに今まで生きてきた延長として、あと何年か仕事をし、人に迷惑を掛けずに人生を送れたらいいと思っている。
年末になってからではあるが、最近 気になっていることをぼやいてちょっとすっきりした気分である。
でも、よくよく考えると今日の話って、誰も悪くないもんね。