確定申告というのは1年間終わったものを決算という形にまとめ上げ、税金の計算をするというのがメインであるが、当事務所では毎年10月になると、8月までの実績に年末までの残りの期間(9〜12月)の予測値を加え、「決算・税額予測」なるものを顧問先に提示している。
これは各担当者が8月までの数値をもとにして、あと4ヶ月分の予測を立てるという作業であるが、昨年と同様 今年も今までにはなかった”コロナ”の影響を受けている顧問先も多く、予測すら立てにくい先も何件かある。
ただ、税金のことだけでなく、中には資金繰りの心配や相談に乗る必要のある顧問先もあり、担当者の頭のひねりどころであるし、この決算損益予測という作業は、顧問先のこの一年間の活動をあらためて確認すのには非常に意味のあることである。
どの業種もコロナに翻弄されているとはいえ、先回りしながらコロナ対策を立てたり、避けることなくじっくり向き合っている事業者はそれなりの業績が維持できているのを見ると、向かってくる敵には勇気を振り絞って向かっていかなければならないこともある というのがコロナ対策を練っておられる方々を見ていて感じることである。
当事務所の顧問先の多くを占める医療機関もこの時期になると、コロナのワクチン接種はひとまず横に置き、これからは例年どおりインフルエンザのワクチン接種で忙しくなってくる。
世間では”医者”というのは高学歴で高収入というのが一般的な捉え方あろうが、身近で見ていると国をはじめとする行政からの要請と患者さんからの要望という、ある意味 考えの違うものの板挟みで頭の痛いも多くなってきているように思う。
医者に接する機会は多いが、仕事上で寄り添っているからなおさらであろうが、「医者って羨ましい」なんて思うことはまずない。いや〜、そりゃ大変ですよ、特にコロナ後は。
コロナに振り回されているとはいえ、街中はそれなりに行きかう人も増えているが、果たしてこのまま 以前の日常に戻っていいのか そんな思いを抱きつつ、半信半疑のまま外出をしている方も多いように思う。
気のせいかもしれないが、コロナ前の心の底からレジャーを楽しんでいるようには見えないんです、人の顔を見ていると。
今年もあと残すところ2ヶ月とちょっとになってしまったが、このまま年末まで突っ走るのではなく、この10月後半は少しだけ立ち止まって、ここまで今年がどんな年だったのか、そして残りの2ヶ月、そして来年はこんな年にと、考えてみるラストチャンスかもしれない。
11月になると誰しもがお尻に火が点いてくると思うので、その前にという意味である。
今 私がパソコンを打つ横にいるポポタン(ワンちゃん)はいつもどおり、本当に気持ちよさそうに眠っているが、そろそろ起きそう時間なので、起きたら散歩にでも行ってきます。
では、日に日に寒くなりますが皆様方もお身体には気をつけて年末までの2ヶ月を乗り切ってください。