2021年07月04日

No736:貴重な時間や人生を奪っていくコロナ

 昨日、久しぶりにカミさん宛に従姉からハガキが届いた。
 そこには、「お元気ですか」から始まり、ご主人がなかなか収まらないコロナ禍を捉えて、「この歳での2年間はすごいロスだと言っている」 というようなことが書かれており、コロナの影響によって悔しい思いをされていることがこちらにも伝わってきた。
 このご夫婦は60代後半(70代かも?)で、自宅の近くの介護施設にはご自身のお母様が入所されているが、コロナの影響もあり親の顔も半年以上も見ていないとのこと。
 また、この従姉の方は今まで年齢の割には比較的活発に行動されていたが、このコロナ禍ではご自身も人込みを避けるという観点から私鉄沿線に住みながら電車での外出はほとんどされてないようである。
 各年齢層によって時間の捉え方はさまざまであるが、歳をとっている方が「一年一年を大切に」とよく口にされるのを聞くことがあり、今回の手紙の内容と重なる部分がある。

 また、この方のように100歳手前のお母様が近くにいながら直の面談ができないということも、やむを得ないこととはいえ非常に心配でストレスのかかることであろう。

 あと もう一つ久しぶりという点では、昨日夕方 前の職場でいっしょに仕事をしていて、私よりずっと早く30年程前に独立開業をされた税理士さんから電話があった。
 この方は私が勤務していた税理士事務所では私の上司として在職されていて、当時は本当にお世話になった方で、私が独立する時もいろいろと相談にものってただいたという どちらかいうと恩師のような方である。
 この方とは私が開業した後は1年に1回、そして 数年前からは2年に1回くらいのペースで一杯飲みながら近況報告をしあう関係が続いていた。
 それがここ3、4年は何かの用事があって電話することはあっても、会って食事をしたり話をしたりする機会はなくなっていた。
 昨日の電話は急ぎの用件ではなかったが、「長いこと声も聞かんし、顔なんていつから見んかわからんけど、元気にしとるんか?」ということから始まり、「また落ち着いたらいっぺん顔見て話がしたいな。今の状況からするといつになるかはわからんけど。」 と電話から元気そうな声が聞こえた。

 この方は65歳以上なのでコロナワクチンの接種は2回目も終了したとおっしゃっていたが、私は接種の予約はできているが、まだ1回目の接種すら済んでいない状態である。
 「また」がいつのことになるのかは、2人とも?の付いたままではあるが、積もる話もあるのでコロナが落ち着いたら 会って話がしたいものである。
 最初のカミさんの従姉の話もあとの私の先輩との話も定期的に会っていたことが数年間飛んでしまっているが、その間も時間は過ぎて歳はとっていっているという、少しゾッとするような現実がある。

 今日は比較的年齢の高い人の話をしているが、10代や20代の若い人たちにしても、「俺の中3(高3)は何もできずに終わった」とか、「1年以上大学に行くこともなく、卒業式を迎えた」なんていう 思い出さえも作ることができないかわいそうな話も何度か耳にした。
 今後、多少なりとも世の中が落ち着いてきても今まで”定例”であったものが”定例”でなくなったり、ものによっては「必要でなくなった、あるいは必要でないことがわかったので今後は廃止」なんていうことがいくつも出てくるように思う。

 冒頭であった「2年間のロス」ではないが、本当に「時間を返せ」と多くの人が叫びたくなるくらいコロナ禍の状態は長く続いている。
 どんな状態であっても時間は過ぎ、歳をとっていくことは万人共通で誰しも抵抗のしようがないことなので、時間を大切しながらコロナに逆らわずに毎日を過ごしていくしかないのであろう。
 残念で悔しいことではあるが。
posted by ヒロイ at 16:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする