今年の9月で丸13年を終え 現在14年目に入っているが、ここまでは、まさしく“暗中模索”の繰り返しで、一応、脇目も降らずに、横道にも大きくそれることなく 過ごしてきたので、時系列でいつ頃何をしたという記憶はほとんどないが、顧問先のリストを眺めていると、「あの時、あんな話をしていたな」とか、「あの時はヒヤッとしたな」というような出来事がいくつか断片的に思い出されてくる。
今日、手帳やカレンダーを見ていて、1981年に社会人になった私は、この仕事だけを39年間も続けていたんだなとその期間の長さに自分自身でも驚いていた。
我々の世代は、我が国の終身雇用や年功序列がまだ多少なりとも残っていた時だったこともあり、学生時代の同窓会やクラブのOB会名簿を見ると新卒で入った会社にそのまま在籍している者も結構いる。今の時代なら考えられないだろうし、若い世代にとっては、「それ何?」と、転職経験がないことをかえって不思議がられる時代になってきている。
そんな中で、社会人36年目にして初めてのことがある。さて何でしょう?
多くの方々も同じだと思うが、忘年会が一つも実施されない年末 ということです。
昨年までであれば、もし 今年のような年末の形が目の前にあれば、世の中がおかしくなってしまうのではと思っただろうし、それ以前に忘年会のない年末なんて考えもつかなかったというのが正直なところである。
ただ、年末に何もないこの状態が現実であり、もしかすると今後もこういった形はしばらく続くのかもしれない。
私の人生の中では、学生時代の友人が40代の時に自殺したことも大きなショックであったし、阪神淡路大震災の時、あちこちでビルが倒れているところや東日本大震災の時、津波が襲ったあの光景は、災害とは一瞬にして目の前の現実を奪ってしまうということの惨さを目に焼き付けられた 忘れられない出来事であった。
今回のコロナの感染拡大は一瞬にというわけではなく じわじわとではあったが、こんな経験は今までしたことがないし、これからどうなるのか全く予測さえもできない。
よく年末になると「来年はこんな年に」とか、「これをしたい」なんていう想いを抱くが、今年はそういった想いが一向に湧いてこない。
経営者として、また、経営者である顧問先を支援する立場として、こんな思いを持つのはどうかと思うが、これが今の正直な気持ちである。
いつ何が起こるか分からない世の中になってしまったので、計画を立てるのがムダなのか というとそうでもないが、周りの状況によって予定どおりに進まない計画や「まあ予定どおりに行かなくてもしゃあないか」なんて思えるような計画なんて全く重みがない。
決して無計画で一年を過ごすというわけではないが、計画や目標を立てる意味があるのだろうかとさえ考えてしまう世の中になってきている。
ただ私自身、何か一つ指針のようなものがないと一年を乗り切っていけない性格なので、全てのことに対して 「ルーズにならずにきちんとしよう」 いうことを自分への約束として、1年を過ごそうと思っている。
これって抽象的でつかみどころはないが、結構大変な心構えのようなものである。
これ以上細かなことは考えないようにして、これからの1年を過ごそうと考えている。だって 何が起こるか分からないし、「36年目にして初めてのことばかり」なのだから。