コロナさえなければ、今頃 東京オリンピックの開会式も終わり、さあいよいよ各競技スタートということで日本中が熱狂の渦に包まれていたかと思うと、元アスリートとしては何ともやるせないというかこの状況が悔しくて仕方ないというのが今の心境である。
この連休も本来であればオリンピック休暇であったはずが、梅雨のさなかの何のあてもないただ単に休みが4日間続いただけというものであった。
私自身は溜まりに溜まっていた仕事を少しでも前に押し進めたかったので1日半は事務所でいくつかの確認作業を行っていた。
また、今日は相続案件の最終段階の親族間での打ち合わせの日であったので、朝から親族が集まられるご自宅へ訪問した。
細かな内容についてはここで触れるわけにはいかないが、亡くなられた方の奥様(80代後半)とその娘さん2人 計3人による遺産分割の話であったが、比較的和やかに揉めることもなく1時間ばかりで終了した。
3人とも、『お父さんがしっか働いて育ててくれて、財産まで残してくれたなんて、本当にいいお父さんやったね。』と感謝の気持ちを口にされていた。
相続税申告の業務を請け負った場合、当然のことながら 節税策を練り納税額が抑えることも重要であるが、親族間で揉めることなく遺産の分割が決まるということも非常に大事なことのように思う。
そういう意味では今日はいい家族の形を見ることができ、なんだかすがすがしい気持ちになって帰ってきた。
話を休日の過ごし方に戻すが、私が社会人になった頃は土曜日が隔週で休みだったし、今ほど休日もなかったので連休にでもなると必ず遊びの予定を入れていたし、3連休ともなるとどこかへ遠出したり、旅行の計画を立てたものである。
そうそう当時は土曜日は午前中だけ仕事で、午後から休みという“半ドン”なんていう制度もあったが、今やこの“半ドン”なんていう言葉を知っている人は一定の年齢以上の限られた層なのであろう。
現在のような休みが多いのを否定するつもりもないし、自分自身の体も週休二日に馴染んでしまっているが、実はこの非常に多い休日の過ごし方がいろいろな意味において重要なんだろうなと思えてくる。
休養と趣味のような自分のやりたいこと、それに少しは仕事の役に立ち 自分を高めるための時間、この3つをバランスよく保てたらいいのだが、なかなか理想どうりにいかないのが私の休日の過ごし方である。
ついつい休日明けにどっと押し寄せる仕事が気になってそのことに時間を費やしてしまうことが多いが、これから充実した人生に送るには仕事以外のことにも時間を費やすことが必要なのだろうし、現実には思いどおりにはいかなくてもこういう理想を持っているかどうかで人生の中身は随分違ってくるように思う。そういう意味では子供に時間をとられることがなくなった今こそ、自由に時間を使いたいものである。
いくらあっても足りないのが時間であるが、もし暇で暇で仕方がないような毎日であれば それはある意味つまらない人生なんだろうし、多少イライラ、ドキドキしながら過ごす方が中身の濃い人生なのかもしれない。
明日からは7月最終の週で、やり残したことを片付ける週になりそうなので、何とかいい形でキリをつけて8月を迎えられるようひとまずは目の前にあるスケジュールをこなしていきたいと思っている。