相手はJ2で1位が確定し、既に来季からJ1昇格が決定している柏レイソルであるが、「もしかすると」という かすかな期待も抱いていたので、実は午後 外出中も気になりスマホで途中経過をチェックした。
前半の途中で0-4で負けていたので、「やっぱり相手は強かったな」とこの時点で勝つかもしれないという淡い期待は消え去り、そのあとはチェックする気にもならずそのままにしていた。
そして夕方、家に帰ってサッカーのことは忘れた状態でワンちゃんの散歩で近くの公園に行くと、税理士会で顔なじみであり、近くに住んでおられるK先生に声を掛けられた。
K先生は、奥様と5歳と2歳の男のお子さんといっしょに来られていて、この2人の子供さんがうちのワンちゃんと遊んでくれている間に2人で立ち話をしていた。
その中で先日 K先生がサッカー観戦に行かれていたことを思い出し、『今日 サンガはJ2最終戦で途中まで0-4でしたが、どうだったのでしょうね。』と私が切り出すと、K先生は、『もう、試合は終わってますよ。スコアはちょっと言えないような、言わない方がいいような・・。あれはサッカーの得点ではないですよ。』と申し訳なさそうに言って、スコアは最後まで教えてもらえず、『あとでゆっくり確認してみてください。』とだけ言われた。
「1-6くらいかな」と思いつつ、先ほどパソコンを覗いてみると 1-13 の歴史的超大敗。
これはすごいわ。一応 サンガファンである私にとっては 情けなさ、恥ずかしさ、腹立たしさ どう表現していいのか分からないくらいすさまじい負け方であった。
野球やラグビーであるまいし、いったい何? と考えれば考えるほど虚しさ以外に何もないという気持ちになった。 私の子供が少年サッカーをしていた10数年前のような熱心なサンガファンではないが、再びJ1へと願いながら パソコンや新聞では一応 毎回試合結果だけはチェックしていた。
そして今日の結果。裏切られた気持ち以上に、ファンであることを恥ずかしくて口にできない そんな気分になったし、記録だけでなく、記憶にも残るような今日の試合の結末というのは、これからずっと尾を引くだろうなと思った。
高校野球では桑田、清原のいるPL学園に7-29という大敗を喫した東海大山形は35年近くたってもいまだに語り継がれている。
今日のサッカーはあまり(ほとんど?)注目されないJ2の試合とはいえ、一応 プロのサッカーとしては許されないようなスコアである。
私は今回の負けだけを問題にするのではなく、こういう“取り返しのつかない”ことをしてしまうとファン離れは加速し、Jリーガーを目標としている若い選手からも見放される そんな結末になるような気がする。
プロのサッカー選手を目指す者はこれから先 数年間は、「サンガへ入団します」なんて口にすることができないような状況を作ってしまった という意味において。
今後、京都サンガのことに触れると 「あ〜、あの12点差で負けたサンガですよね」といわれるのが落ちであろう。
どんなことでも、「今日はたまたま」といえるくらいなら、次 がんばれば前回のことは帳消しになるかもしれないが、こういう恥ずべきことを1回やってしまえば10年程は記憶から消えず、その間ずっと言われ続けるし、悲しいかな人間の記憶は、いいことよりも悪いこと、特に恥ずべきことはそう簡単に消えないものである。
これはスポーツに限ったことではなく、芸能人や一般の人たちであったも、やってはいけないことをやってしまえば、「・・・・・しでかした○○さんね。」と言われ続けるし、悲しいかなそれが世間であり、人間の記憶である。
私は過去の過ちを執念深く覚え続けておくだけでなく、改心したり、立ち直った人は優しい目で見て、迎え入れてあげないといけないとは思うが、頭の片隅にある記憶はなかなか消えないのも事実である。
だからこそ 一回の過ちといっても他人に迷惑をかけたり、今日のサンガの試合のように(人様に言えないような)恥ずべきことはあってはならないのである。
更生したい人の芽を摘むようにとられると心外であるが、まず 過ちを犯さずに生きていくことこそが大事であり、かつ、非常に難しいことなのであろう。 サッカーの試合からえらい大きな話になってしまったが、今日のスコアはある意味 プロにとっては取り返しのつかない重い結果である。
京都府が莫大なお金をかけて造った亀岡の立派なサッカースタジアムが来季からサンガのホームになるが、今日の試合を一番悲しんでいるのが、京都府知事と実質のオーナーである京セラの稲盛さんであろう。
全員が頭を丸めても(←こんな表現、今は問題らしいが 今日は許してください。それくらい腹が立っているので) 取り返しのつかない、そんなサッカーの試合結果を見ての私の感想でした。
今日も長くなってしまいましたが、この辺で。