2019年03月10日

No619:今では懐かしい “おせっかいな人”

【おせっかい】 出しゃばって、いらぬ世話をやくこと。また、そういう人やそのさま。
  ◆類語:口出し、手出し、ちょっかい、干渉
  ◇関連後:干渉、容喙(ようかい)

 上からも分かるように“おせっかい”という言葉は、辞書によると何ひとついいことが書かれていないが、それほど悪一色なのだろうか?
 こんなことを言っている時点で自分のおせっかいの性格を一部肯定したがっているのかなと自分自身少しいやな気持ちにもなるが、子供たちが小学生くらいまではちょっと口出しをした時なんかは、「大きなお世話」、「放っといて」という態度をとられたこともあったが、3人とも成人した今では、口をはさむ場面さえないし、東京にいる2人の息子にいたっては、年に1、2回しか会わないので、口をきくのも限られたことだけである。
 
 子供が小さい頃住んでいた向かいのおじさん(当時70代)は、私が仕事から帰ってくると家の前で水やりをしながら、「今日は奥さん、6時頃 買物から帰ってきはったで」とか、「今日はお姉ちゃん(長女)の友達が来て賑やかだったわ」等、私がバイクを置いて家の中に入る前に別に教えて欲しいわけでもないのにその日の廣井家の様子を誰よりも早く知らせてくれた。今から思えば一種のおせっかいだったのかもしれないし、人によっては、「そんな解説 わざわざして欲しないわ」と思う人もいるだろうが、これって一種の近所とのコミュニケーションであって、こういった何気ないやりとりで距離が縮まったりすることだってある。
 私が社会人になって働き出した頃は、隣に座っていた女性の上司からは、どこにも書かれていない職場の“暗黙のルール”を教えてもらったり、カミさんの体の調子が悪かったときは、近くに住むパートの人が まだ幼かった私の子供を仕事が終わるまで預かってくれたりとおせっかいどころか、どれだけ助けてもらったことか。
 ただ、こういったやり取りをしていた時から既に25年近くが過ぎ、時代は大きく変わってきたような気がする。親切かなと思って思ってしたことを迷惑がられたり、街中では前を歩く人が手袋を落とされたので拾って渡した時、睨まれたことだってある。
 今の時代、一歩間違えば嫌がらせをされたり、場合によっては殺人事件にもなりかねないような世の中になってきた。
 まだ、私が若かった頃に親から口出しされたようなことは、今の時代では“おせっかい”なのだろうが、親の方は何一つ悪気もなかっただろうし、うまくいくようにと思っていろいろと言っていたんだなと今になって思うことはいくつもある。

 もう、“おせっかい”が世間でいいようにとられる社会はこないのかもしれないが、“おせっかい”を受けたものとしては、最初の辞書にこんなことも付け加えて欲しい気持ちにもなった。
 “おせっかい”は悪いように言われているが、後でハッと気づいて助かったこともある という意見を持つ人もいる。
 ただ、私自身 他人へのおせっかいは禁物であることは肝に銘じておかなければならない。
posted by ヒロイ at 20:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする